書いては消して
今とある学会に向けて発表原稿を書いている。
書いては消している。
3000字ほどの原稿なのに5000字近くに膨れ上がる。
慌てて消して3000字に収めるけど、1日経てばまた5000字に増えている。
言いたいことがありすぎて端的にそれを表せていない証拠なのか、それとも言わなくてもいい情報を詰め込みすぎているのか。
消しても増えるってことはそもそも3000字に達している時点で書き方が間違っているのかもしれない。
また一から書き直すほうがいいのかもしれない。
大学院に入りたての頃、やたらと日本語力を指摘された。
私はまだまだ尖ってた時期だったから(今でも尖ってると思いたいけど)、何で日本語ば勉強せんばとや。おいは釣り文化ば研究したかだけと!とひとり怒っていた。
でも結局は人に伝えなきゃいけないので分かりやすい文章で的確に伝えなきゃいけない。
ということを最近分かってきた(最近というのがミソです)
ちなみに私はカニミソのありがたみがよく分からない。
そもそもカニをそんなに食べたことがないからカニミソというものの味を知らない。
知らないものはよく分からないからありがたみなんて分かんないんだよとは、よくドラマとかで聞く(?)
ありがたみなんて分からなくていいや。
とにかく私は今文章を書くことに悩み、頭の中を毎晩沸騰させ、ちゃんぽんを炊いている。
そうそう。「ちゃんぽんを茹でる」という人がたまにいるけど、県民的にはおそらく汁と一緒に「炊く」というほうがしっくりくる。
こういう無駄なことばかり書くから3000字をオーバーするのだ。
なんだ。もう答えは見えてるじゃないか。
と、700字近く書いたところで消しても増える文章の謎が解けた。
えらく遠回りをした気がする。
した気、といえば、昔話に出てくる「舌切りスズメ」は、「舌切られスズメ」じゃないかと子どもの頃から思っているのだけど、有識者の皆さま、いかがでしょうか。