レスタミンで最悪の日
レタスを飲んだ時の空気感とタバコがおいしくなること、音楽が少し違って聞こえるのが好きでした
でも最悪のバッドトリップを経験してからもう飲んでません。
トラウマです
この記事は市販薬を乱用する内容を含みます
乱用を行うとどのような影響があるのか、ハームリダクションを目的とした創作になります
精神疾患や薬物依存を抱えている方は閲覧を控えてください
深夜、レスタミン80錠を摂取した上で、ウットの錠剤も10錠飲み込んだ。
少しの間、何も変わらない気がしたが、40分くらいして、違和感が襲ってきた。
目がしょぼしょぼとして、いつもとは違う疲れのような眠気を感じた。
吸い込む息一つ一つが、胸の中で切なさのようなものを運んできた。
ふわふわと宙に浮いているような感覚と同時に体の鉛のような重さを感じ取り、その感覚の中で深呼吸した。
レタス飲んだ時のあの独特の空気感は凄くいい
目の前が砂嵐みたいになってね、、
視界が全てテレビの画面越しに見てるみたい
静かで小説みたいに世界が映る。
空気がなんか美味しくて、ミントのガムを食べたあとに山の自然な空気を吸ったみたいにスッキリとした空気がいい感じだ
喉になんかずっと詰まった感じでひたすら体が重くなって沈んでいく..
重い腕を伸ばしてソフトパケージからタバコを取り出し火を灯した。
ピースの21mgから吸い込む煙が、普段よりも濃密に感じられ肺に染み渡る。
肺に染み込む感覚を楽しんで、再びタバコの香りを味わう。
一本、また一本と煙草の煙を纏いながら、タバコを深く味わった
呼吸とタバコがより一層気持ち良くなるこの感覚を楽しんでいると、ふと眼球の裏側で何かがくすぐってきた。
気がつけば、ベッドに横たわり、重力によって深くベッドに沈んでいく、動けない、何とも言えない心地良
さ。
眠たい。いまなにしてたんだっけ。。。ねむい
パチパチパチパチと、焚き火みたいな音。刺激的な音が耳を打った。
何の音?うるさくて不快だ。
時刻を確認しようと手にしたスマホの画面は、文字がまるで虫のように這い回っていて、読み取れなかった。
気持ち悪い。
スマホに目を凝らしてようやく画面の角に現れた「4:00」の文字を捉えた。
薬を飲んでから既に4時間、ピークの時間だ。もしかしてBADに入ってる?
見渡すと枕の周りには異様な数の虫が跳ね回っている。
これが耳障りな音の正体だったのか。
大量のバッタみたいな虫が飛び跳ねている
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
体が震えるほどの恐怖を感じながら、重たくなった体を引きずり立て、虫たちを振り払おうと枕を乱暴に叩き出した。
しかし、叩けば叩くほど新しい虫が無限に湧き出てくる。
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ
やばいと思って窓のカーテンを開けたその瞬間、朝日が部屋に洪水のように流れ込んできた。
綺麗だ。安堵もつかの間、浮遊する埃が太陽の光を反射し、それが大量の羽虫に見えてしまった。
きもいきもいきもいきもいきもい
「終わりだ・・」と絶望していると、部屋のドアが開いて、誰かが入ってきたようだった。私は「こんにちは、何してるんですか?」声をかける。答えはなく「最近、話してないですね」と会話が続く。
気がつくと、自分が話してたのは部屋にかかった洋服だった。
スマホの時間を見る。7時だった。まさか3時間も洋服に話しかけていたのだろうか?
おかしい。おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしい
慌てて立ち上がり、カーテンを閉めた。
カーテンに何か張り付いてる?
よく見ると気色の悪い大きな蜘蛛がカーテンに這い回っているのに気づいた。
「最悪、またか」
恐怖にかられながらも、虫から逃げる為に部屋の外へ飛び出し、廊下で何度も「これは幻覚だ」と自分に言い聞かせた。
「殺虫剤を持ってこないと…」
部屋にいる虫を殺さないといけない
幻覚だとわかってるのにそんな思考に支配され、廊下を往復する。
「殺虫剤はどこだ」と「これは幻覚だから違う」と何度も思考が切り替わり殺虫剤を取りに行きそうになる自分を頭の中で説得した
ようやく「これは幻覚」と自分を納得させ、再び安らぎを求めてベッドに横たわった。
虫は怖いけど大丈夫、幻覚、大丈夫、幻聴、
大丈夫、、、
眠りに落ちた時、やっとこの悪夢から解放された気がした
odすれば体が鉛みたいに重くなって、掻いても取れない変な痒みと身体中にぞわぞわと虫が這う感覚
ぱちぱちと大量の虫が跳ねる幻聴、部屋中に虫が蠢いてる幻覚が見えるよ
意識外でこちらを揶揄うように幻覚幻聴が発生するから狂いそうになる
今でもあの小さな錠剤を想像するだけで吐きそうになる