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初めての出産。ショックと感動。できることはなんでもやろうと決意。
Angelinの栗原 涼子(くりはら りょうこ)です。
今回は、こちら👇の記事の続きです。
https://note.com/angelin/n/n152d70cd63e9
それでは、続きです。
入院から2日後に、出産
入院から2日目、酷い咳が続いており、咳をするたびに何かが出ては引込むような感覚があった。仕事中の夫が呼ばれ、分娩室へ。夫から連絡を受けた両親も駆けつけており、ドクター診察を受け、陣痛が始まっていると思われることから、このまま自然分娩で出産することの説明を受ける。
子宮収縮抑制の点滴がストップし強まっていく陣痛。計らずも夫や両親立ち合いの元での出産へ。
産科や新生児科のたくさんの医療スタッフが集まってきていた。続く咳とともに息子を出産。息子はすぐに運ばれていった。
私は気づかなかったが、家族は「小さかったけど、泣き声が聞こえた」と話していた。
家族だけの病室内で、その頃にはひとまず落ち着き、職場へ出産の連絡をした。結婚式のこと、急な出産、産休になってしまったこと、様々な感情がこみ上げ、同時に申し訳ない気持ちが強く沸き上がり、退院したら残務処理のため出勤することを申し出たが、上司からは「仕事は代わりにできる。お母さんの代わりはいない。」と声をかけてもらい、励ましの言葉をかけてもらった。
今思えば、その後に始まる搾乳生活の中で出勤することは無謀だったし、赤ちゃんのことに集中することができたので本当にありがたい対応だった。
出産した日の夕方、夫と一緒に車椅子でNICUに行き初めて赤ちゃんに面会。そして「栗原涼子ベビー」の名札を目にする。
あまりの小ささにショック...
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涙が止まらない。と、同時に可愛いという気持ちも自然と湧き上がる。とても小さいのに夫にそっくり。
担当の看護師さんから挨拶があり「出産おめでとうございます!」との言葉に、初めて「おめでたいことなんだ。喜んでいいんだ。」とハッとした。
初めて「ママ」と呼ばれることも不思議でくすぐったい感じ。どう振舞っていいのか分からなかった。
主治医から、赤ちゃんの病状や今後可能性のある疾患や治療方針、入院期間等について説明を受けた。
![](https://assets.st-note.com/img/1730134963-3OYKZsEhcCx6bw07uJ8MW1BL.jpg?width=1200)
・24週2日の超低出生体重児
・呼吸、循環、神経の発達が未熟な状態で出生
・呼吸窮迫症候群で人工呼吸器装着している
・水分や栄養をお臍から点滴している
・早産の原因が感染だった場合に備え、抗生剤投与を行う
・今後は特に出生から3日以内、次は1週間が生命に関わる異変が起こる可能性が高い期間で、特に注意が必要
・血圧や動脈管等心臓の動き、出血、壊死性腸炎、貧血、くる病、網膜症等が起こる可能性がある
・退院は病状にもよるが37週を超える、または体重2,300gを超えることが目安
・大体元々の出産予定日辺りまで入院になると思う
たくさんの説明を受けた後に、さらに輸血について説明を受け、同意書にサインする。
一通り終えたあと、「場合によって緊急手術等の可能性もある」との説明に怖くなったことを覚えている。
夫は「驚いたけど、早く会えて嬉しい。先のことは心配しても仕方がない。その時はその時。」と明るく励ましてくれ、赤ちゃん可愛いと連呼してくれていた。
赤ちゃんの名前はまだ考えてもいなかった。夫と、いつまでも「栗原涼子ベビー」ではかわいそう。早く名前を決めてあげようと、生後3日目に名前が決定!夫の名前から一文字とって、「優しくて大っきな人に育ってほしい」との願いを込めて「雄(ゆう)」と命名。
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漢字だと力強い印象があり、音は優しい感じになる名前がピッタリだと思った。
私の入院中は1日に何度か面会に行き、搾乳してはNICUに届けた。出生後、体重が減少するのが自然とのことだったが、出生時よりも少ない体重にハラハラしていた。
看護師さんから、「出産時の息子の状態(アプガースコア)が良かった。強い子だよ。」と聞き嬉しかった。「起きている時は手足をバタバタさせてお部屋を壊している。あだ名は“暴れん坊”」と。
また、産科ドクターからは「胎盤の検査の結果、感染は見られなかった」との報告を聞き本当にホッとした。
出産後すぐに看護師さんから母乳の重要性について説明を受け、搾乳生活がスタートしていた。
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息子には、生後1日目から母乳注入が始まり、日々増えていく注入量に私も搾乳頑張ろう。赤ちゃんのためにできることは何でもやろうと決めた。
出産から5日目に母の私は退院。息子の退院まで毎日搾乳と面会をする生活が始まった。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
次回の記事では、NICUやGCUに通う日々、搾乳について書いていきます。