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美術で楽しく知る西洋占星術 魚座編

🖼️今回の作品

『海から上がるヴィーナス』(1872年) アルノルト・ベックリン作
セントルイス美術館蔵

魚座のルーラーは現代では海王星でギリシャ神話の海を支配する神ネプチューン。
昔は金星で愛の女神アフロディーテでした。ギリシアでは金星を「アプロディーテーの星」と呼んでいました。
アフロディーテはローマではウェヌス、英語ではヴィーナスと同じです。
オリンポスの12神の1人で愛と美を司ります。恋愛ならヴィーナスですね。
ということで星占いでは恋愛問題は金星を読み解くことが多いようです。

ヴィーナスの誕生を描いた作品は多いですが、母のお腹から出なく、海から上がってくる様子が描かれています。
そう、母のお腹から生まれてないんです。
こうした絵はヘシオドスの『神統記』から来ています。
クロノスによって切り落とされたウラノスの男性器にまとわりついた泡(アプロス、aphros)から生まれたとされています。
まあまあ酷い話のような?
ヘシオドスは女嫌いだったからとか何とか・・・。

愛と美の女神になったのは、生まれて間もない彼女に魅せられた西風によってキュプロス島に連れて行かれ、彼女が島に上陸すると愛と美が生まれ、それを見つけた季節の女神ホーラーたちが彼女を飾って服を着せ、オリュンポス山に連れて行きました。
オリュンポスの神々は出自の分からない彼女に対し、美しさを称賛して仲間に加え、ゼウスが養女にしてヴィーナスは愛と美の女神となりました。
元々ウラノスのアレを切って海に投げ捨てたのはゼウスの父クロノス。
血縁ではあるような?
なかなかシュールな話ではありますね。
ギリシャ神話の神様たちは人間臭く面白いんです。
ヴィーナスの面白話もたくさんあります。また取り上げますね。

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