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美術で楽しく知る西洋占星術 牡羊座編


🖼️今回の作品

『黄金の羊に乗ったプリクソスとヘレー』 
ポンペイ遺跡出土 レダの家 フレスコ画

【牡羊座にまつわるギリシャ神話】

牡羊座といえば、「黄金の毛を持つ羊」がモデルとも言われます。

黄金の毛を持つ羊は当然珍しいですね。
ギリシア神話に出てくる秘宝のひとつ。実際の羊でなく翼を持つ金色の羊の毛皮だとも言われています。
コルキスの王が所有し、眠らないドラゴンによって守られていた。

さて、今回の作品では黄金の毛を持つ羊に助けられるプリクソスとヘレーを描いています。
羊は海の上を飛んでいます。

ギリシャ神話の神様はドロドロしてますが、ゼウスの妻ヘラは最恐。
ギリシア神話に登場するボイオーティア地方オルコメノスの王アタマースに女神ネペレーを妻とするよう命じ、子供がプリクソスとヘレー。
しかし妻となったネペレーはアタマースを見下していたので、離縁。
イーノーを2番目の妻としました。
イーノーも性格は悪く、前妻との子供たちに悪意を抱き亡き者にしようと計画。
作物が実らないよう細工し、アタマースにデルポイの神託を聞きます。もちろんイーノーはここでも細工。プリクソスをゼウスの生け贄に捧げるよう神託があったと言わせました。
信託は絶対なのでしょうね。作物が実らないのも困りますし。
アタマースがプリクソスを山頂に引き立てたとき、ネペレーはプリクソスを救い出し、逃がれることができるように金毛の羊を授けました。
こうしてプリクソスは妹のヘレーとともに金毛の羊の背に乗ってボイオーティアから逃げました。
ただ、妹ヘレーは海に落ちてしまい死んでしまったという悲しい話でもあります。

2人を乗せたのが「金羊毛」ですが、イアーソーンとアルゴナウタイの話にも出てきます。

【作品について】

イタリア・ポンペイ遺跡で出土した、黄金の羊に乗ったプリクソスと海に落ちるヘレーを描いたフレスコ画。
西暦79年のベスビオ山の噴火によって消滅したイタリア・ポンペイ遺跡で出土しました。

このフレスコ画は、「レダの家」と呼ばれる邸宅周辺の修復作業中に発掘された。大きな庭、舞台まであり、レダという女性が主人だったと言われています。

フレスコ画はギリシャ神話に登場するプリクソスと双子の妹ヘレーが、黄金の羊に乗って継母イーノーから逃げる場面です。
神話通り、プリクソスは雄羊にまたがっていますが、ヘレーは海に落ちている。

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