アンティークのデミカップ2-不用の美
用の美ならぬ、「不用の美」。
こういう分類もあって良いですよね。
小さくて可愛いけれど、じゃ、実際何を飲む?
これを考えると、「えっと・・・」と思うけれど、子供心が刺激されるのか、「可愛いだけで、良いじゃない!」と吹っ切れて、求めてしまうものです。
こう思えれば、そこに葛藤はないので、後はただ好きだけで決められます。
このカップは柄は結構モダン。
取っ手もそんなにデコラティブでもないし、全体の形も普通です。
でも並んでいるデミカップで、じゃ使いましょという時に、結構目に止まるものなんです。
どうしてでしょうね~?
平凡な中に、意外と抜群のバランスがあるのかしらね?
これはドイツの窯元、ローゼンタールのものです。
魔笛はオリジナル性と奇抜さがあるけれど、意外と普通っぽい表情、それも良いなというのが、ローゼンタールの個性かもですね。
このカップ以外にもローゼンタール、集まった中にあると思うのですが、今住むところがドイツなので、ローゼンタール、ドイツの窯元ですしね。
実は、陶器で好きだなって思うのは、フランスのジアンです。
あの厚みのある温かい感じが好きです。
陶器も、イギリス風とかフランス風とかドイツ風とか、いろいろありますよね。
このローゼンタールは、いい意味でドイツのきっちりした雰囲気も、可愛い色と柄なんだけれど、感じられます。