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日記
江ノ島に行った。
私は水族館くらいしか知らなかったので、船に乗って島に行けることを知らなかった。
初めて船に乗り、飛びそうな麦わら帽子をおさえてきらめく海を見ていた。
夏を感じた。
8月も過ぎ、遅めの夏だったけれど、今年で1番夏を感じられた日だと思った。
やっぱり私は夏が好きだ、全てが、全ての自然が、全ての景色が、全ての思い出が日光によって煌めいて見えるから。
船は島の中の洞窟へと向かった。
洞窟の中は少し寒くて、色々なものがあった。
与謝野晶子の詩が書かれた石や小さな仏様がたくさんあって、途中でろうそくを持って歩いた。
龍神様がいて、それの前で手を叩くと龍神様が鳴くというものだった。
私は手を叩いて祈った、これから先も幸せが続きますように、と長い時間祈った。
写真をたくさん撮ってもらった。
白いリズリサのワンピースと白いリボンのついた麦わら帽子が風に吹かれて、青い海とのコントラストがまるで夏の空のようで。
美しい1日だった、まるで夏を具現化したような。
長い長い階段を登り、ビールを飲んでしらす丼とかき氷を食べた。
喫煙できる場所が少なかったので、かき氷を食べたカフェのテラスで煙草を吸えてとても嬉しかった。蝉の声がすごくて、まだまだ夏は終わっていないなと思って安堵した。夏、ずっと終わらないでいて欲しい。でも、これで、この日で夏が終わりならば、それでもよかった。
夏の祈りが結集したような1日に、大切な人と素敵な場所に行けて本当によかった。
私は幸せ者です。
生きていてよかった。本当によかった。
今年の夏も、生き延びれました。
ありがとう。