保護室という名の牢獄

青白い月明かりが差し込んでいた


呼吸は浅く 今にも窒息しそう


わたしはただ 生まれ変わろうとしただけ 


ベッドの上 手足を縛られて


身動きは取れぬまま


無理矢理拘束を解いた


固く閉ざされた鉄の扉


その四角い窓から外を見ても


何も見えない 誰もいない


監視カメラだけがわたしを覗いていた


プラスチックのコップを投げつけた


何度も何度も投げつけた


バランスを崩して頭を強く打っても


意識は無くならなかった


あのままシネレバヨカッタノニ…


冷たい視線がわたしを突き刺し


突然 鍵を開けられて


腕を掴まれ 廊下を引きずり回され


歩きなさいと言われた


わたしは一体何なのか


わたしは犬畜生以下なのか


幽閉された


わたしの心は


どうすれば


楽になる?


閉ざされた扉の向こう


青白い月明かりだけが

 

わたしを照らし出していた


叫び続けても


誰にも届かない 何も掴めない


消えることさえ許されない


わたしが一体何をしたのか


誰か教えて


どれぐらいここにいるのかも


何もわからず


わたしは自分を見つけた瞬間


何かによって


わたしを壊された


もう元には戻れない


タ・ス・ケ・テ・・・


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