愛に人種はあるのか。
今年成人式を迎え、友人との会話に「結婚」という言葉が頻発するようになっている。知人で結婚や出産を迎える人も以前より増えてきている中で、徐々に「結婚」という人生の催し物が「自分にも起きるのかも。」と現実味を帯びてきている。
上の画像は、「Lovingー愛という名前の二人」という映画の題材となった
Loving夫妻の団欒している姿を収めた実際の写真である。
そしてこの画像は映画で再現されたワンシーンだ。
1960年代、複数のアメリカの州(ヴァージニアなど)では異人種間での結婚が禁止されており、重罪とされていた。禁止されていた理由は、神が「人種」を創ったから、そして人種の存続のためだという。「国際結婚」などに憧れを抱く人がいる現代からしたら、考えられないような法律が上記の理由で正当化されていた。
その影響を受け人間は
人種で隔てられ、愛することを禁じられていた。
Loving夫妻のケースも違わなかった。そのため暮らしていたヴァージニア州ではなく、異人種間での婚姻関係が合法であったワシントンD.C.で結婚届を提出し、家に戻る。数日後、深夜に警察は2人の家に押しかけ、新婚の彼らを逮捕した。釈放後は、二人揃ってヴァージニア州に立ち入ることが禁じられた。そして彼らの関係が合法である州への転居が余儀なくされた。法に追われながらも彼らは決して別れることなく、常に一緒にいた。夫妻を結んでいたのはただの契りではなく、本物の愛だったからだろう。
3人の子供に恵まれ、幸せに暮らしているかのように見える一家も心底では故郷が恋しかった。そして彼らは帰郷を決め、ヴァージニア州を相手に起訴を起こした。弁護はアメリカ自由人権協会の若き弁護士2人が担った。
この起訴がアメリカの歴史を変えることを夫妻は想像もしていなかっただろう。この裁判は最高裁まで上り詰め、異人種間での結婚を禁止することは基本的人権に反するとして勝訴したのだった。おかげでこの法律は撤廃されたのだ。
肌が白であれ、黒であれ、黄色・青・緑であれ私たちはみんな感情がある同じ人間である。誰に恋をするかなど私たち自身が定めることなんて出来っこない!
思いもせずヒーローになったLoving夫妻の勇気と若き2人の明敏な弁護士には脱帽しかない。Thank you for the effort made in those days.Thanks to that now we are free to marry whoever we fell in LOVE.
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