実際にライターさんを採用した際の工程を公開✎
私がTwitterをはじめたきっかけとなったひとつ、それは「ライターさんの採用」のためでした。
「クラウドソーシングでは実績がわかっても採用するまで人となりが見えない」というデメリットがあります。これはライターさんにも同じことが言えるのではないでしょうか。
皆さんと一緒で「嫌な人とは働きたいくない」と当然ながら思うものです。
特に、PM(プロジェクトマネージャー)も兼任するような小規模なメディアの現場ではひとりの輪の乱れによって全体の進捗にも影響を及ぼしてしまうことも多々あるからです。
今回はほんの一例ではありますが、私が昨年12月からリニューアルを任されたメディアでのライター採用の際に実際に行ったことを振り返りながらまとめてみたいと思います。
ライターさん探したのはまず「クラウドソーシング」
ライターさんがクライアントと繋がれるプラットフォームとして
主に上げられるのが、
①ランサーズやクラウドワークスなどのサービス
②Twitter
③Instagram
④繋がりのメディア
⑤ブログやnoteなどの自己メディア※
あたりが挙げられるのではないかと思います。
⑤を※としたのは、noteやブログなどはそれ単体では見つけられることが少ないため(おそらくTwitterやInstagramなどからの誘引)です。
SEOで⑤が上がっているような方でればそれはライティングでなく他の手法でマネタイズできているのではないかとの推測もあります。
ですが、②~④のようなプラットフォームを能動的に使っているクライアントはまだそんなにいないというのが、業界にいる中での私の肌感覚です。
一番にアクセスするのはやはり「ランサーズ」「クラウドワークス」ではないでしょうか。
私の所属していた会社でもそうでした。
たまたま法人のアカウントを持っていたという理由から「ランサーズ」でまずはライターさん探しが始まりました。
まず最初のフィルターは「実績数より評価の質」
当たり前のことながら、基準があり既に評価されている「認定ランサー」の方は会社の代表など忙しい方がまずアクセスするのには最初の選定ポイントとなるようです。
ただ、私の場合にはディレクターながら納品時の推敲を含めたリライトを行う予定でしたのでぶっちゃけ数は関係ありませんでした。
一番の目安にしたのは実績数がそんなに多くなくとも、一つ一つの依頼を丁寧にこなしているかという部分。
実績数=優秀なライターさんとは限りません。
逆に言うとあまりにも優秀すぎるライターさんの中にはすでに自身の世界が確立してしまうあまりに、リライトを出しづらい、扱いづらいなどの懸念の方がディレクターとしては強かったりします。それは過去の経験からであり、実際にはそうでない方も多くいらっしゃるのは重々承知なのですが。そしてメディアには決められた予算があります。
いくら優秀であっても高すぎたら雇えません。
・与えられたコストの中で雇えるか
・私との相性があうかどうか
そうしたもろもろのことを鑑みて、私は「スキルよりも人柄、素直で育てていける人」を基準として選ぶことにしました。
第2のフィルター「その人の性格ってどうなの?」
こうした言い方はちょっといい加減で語弊があるかもしれませんが、社会人として企業に属し働いていれば毎月定額がもらえるのであればそんなには慎重にはなりませんでした。
ですが私は3か月という期間にメディアリニューアルまでを任されているフリーランスです。なにかあれば損害賠償だってあり得る世界。失敗は許されません。
ですが、ランサーズでは紹介文の中とメールのやりとりでしかその人がわかる手段がありません。それではちょっと足りない。
そこで私が行ったのが、「Twitterでのライターさん探し」でした。
Twitterで見た「その人と働きたいか否かのポイント」
Facebookもそうですが、Twitterも日々のつぶやきや日記のような感覚で自身の考えやその日あったことなどを投稿しますよね。
そこには肩肘をはらない、ありのままが現れています。
まずは #ライター #駆け出しライター などのタグを使ってライターさんにたどり着きました。検索してみて初めてわかるのですがユーザー名にライターと入っている方がヒットしてきました。
この時にはフォロワー数は一切関係ありませんでした。
フォロワーがたった10人でも20人でも、「日々前向きな投稿をしている人」がやっぱり、一番に目に入りましたね。
投稿もひとつのメディアだと自分でも認識した瞬間でした。
ポジティブな投稿を見ると「もっと見たい」という欲求にかられるんですね。これってコンテンツライティングの基本じゃないかなと思うんです。
そうした人はある程度、遡って投稿を拝見させて頂きました。
そしてフォローさせて頂き。そうするとですね、Twitterの良い部分であり、また怖い部分でもあるのですが「他の人につけたコメントがタイムラインに流れてくる」こと。
実はここ、すんごいその人の本性がでるんですよね(笑)
どんなにランサーズでよい評価でも、プロフィールに良いことが書いてあっても、メールで素晴らしい返答がきてもここで落ちた人もいました。
人柄は、小さいチームの場合にかなり重視されます。そして長期のプロジェクトなればなるほど、欲しいのは有能な記事でなく、優秀な人財なのです。
そして最終ポイントは「クイックレスポンス」
ここまできて、直接DMにてご連絡を入れました。
Twitterはクラウドサービスと違って、長い時間ログインされている方が多くランサーズのメールよりも早いということもありこちらからまずは連絡を入れました。
・現在の受注スケジュール
・報酬はどの程度が希望か
・週にどのくらいの記事を執筆することができるか
そうした内容を確認した後、クライアントの代表を含めたZoomでの面接を行わせて頂き、2名の方を採用させて頂きました。
報酬の決め方はどうしているのか?
これはクライアント(発注側)も未経験の場合には正直、手探りです。
では今回なにを基準としたかというとランサーズで仕事を探す際に「文字単価1円以上の案件」というところに掲載したかったので、単純に「文字単価1円以上」、かつライターさんがプロフィールに書いている希望の時給が「1000円~1500円」の幅が多かったので、代表に交渉して1500円を予算として確保して頂きました。
もうひとつ、私が上長にお願いしたことはただの文字換算では「外注扱い」。そうではなく一緒にメディアを成功させる「仲間」として、ミーティングや取材、また情報収集の時間もとって欲しいこと。
予算どりもディレクターの大切な仕事です。
それはただ安くあげればいいというわけではありません。
よいものを、よいチームで、よい環境で。それらを整えることが最も大切な役割なのだと思っています。
そうして、2名のライターの方には「時給1500円」にて、お願いすることになりました。こうして振り返りをしてみてライターさんに目指して欲しいこと、
とこんな感じです。少しでもメディアの中の人の思考に触れて頂き感謝いたします。