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母の日に〜エピソード14〜

今日は母の日ですね。

ということで、拙著『読むだけで人生が変わる ひとり言セラピー』からお母さんの話を、世界中のお母さんとお母さんから生まれたすべての人達に、プレゼントしたいと思います。

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25歳で出産をして、必死で子育てをしていた私。おおらかで優しいママでいたいのに、イライラしてばかり。理想と現実の間に、大きくて深い溝がありました。

あの頃の私は「ちゃんとしてくれない子ども」にイライラしているのだと思っていました。

でも違っていました。自分のひとり言を意識するようになってわかったのですが、私がイライラしていたのは「かわいい自分の子を感情的に怒ってしまう自分」に対してだったのです。

当時はそれが分からず、自分を愛情の少ない母親だと感じ「私なんかが母親で、この子はかわいそう」とさえ思っていました。

「あんなに怒っちゃってごめんね。ひどいママだよね」娘の寝顔を見ながら、情けなくて一人で泣いた夜もありました。

小さかった娘も、今は24歳。その娘が電車で子どもを叱り続けている若いママを見ながら「子育てって大変なんだろうね」と話しかけてきました。「そうね。思い通りにならないことばかりだからね」

すると娘はじっと私の顔を見て言いました。「そういえばママは、今の私ぐらいの年で私を産んだんだよね。すごいね。私にはできないよ〜」
あっけらかんと笑う娘の言葉に、胸に熱いものがこみ上げました。

「そうか。わたし、すごく頑張ってたんだ」

自分の思い通りにならない小さな命に、24時間365日翻弄され、ゆっくり寝ることも、食事をすることも、お風呂に入ることさえままならない日々。

出産を境に生活がガラリと変わってしまうんだもの、混乱して当然だったかもしれないなぁ。自分が思うほどひどい母親ではなかったのかも。

そして今ならわかるんです。「ちゃんとしなきゃ」というひとり言を当時の私が手放せていたら、もっと楽に子育てができただろうな、と。

「自分を責めてない?あなたはよく頑張っているよ」

昔の私のように苦しんでいるママがいたら、そう声をかけてあげたいと思います。

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子どもへの言葉は自分自身へのひとり言とイコールです。ひとり言セラピーでは、他人との人間関係を変えたい時、まずは自分との人間関係を見直すことからはじめます。(ナリッシュワードとキラーワード)

子供にガミガミ言うのをやめたいなら、自分を責めることをやめてみてください。

子育てだけでなく何事もそうですが、ちゃんとしなくても案外大丈夫なもんです。

余裕のできた心と両手で、子どもと自分を抱きしめてあげてください。その方がよっぽど大事です。

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いかがでしたか?

お母さんも、お母さんでない人も、たまには頑張ってる自分に、労いの言葉をかけてあげてくださいね。


(この記事は、メールレターの転載です)

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