冠動脈の解剖

1.室間溝(右心室と左心室)


前室間溝 LAD(#6,7)

後室間溝 右冠動脈後下行枝(#4PD)

2.房室間溝(心房と心室)

(右心房と右心室) RCA(#1-3)

(左心房と左心室) Lcx(#11)

練習問題

冠動脈で僧帽弁弁輪部に最も近接して走行するのはどれ?

a.Lcx

b.対角枝

c.左主幹部

d.前下行枝

e.後下行枝

解答:a

練習問題

CAG画像をみて、所見を読む。どこが細いとか。

  • 洞房結節枝:SN 1の手前or11からの分岐もある

  • 房室結節枝:4AV 右冠動脈の終末

  • 後下行枝:15PD 左回旋枝の終末 

練習問題

冠動脈血流、収縮期に40%、拡張期40%流れるのはどっち? 

  • RCA:収縮期に40%、拡張期40%流れる収縮期・ 拡張期の両相パターン。

  • 右心室は心筋壁が薄く、主たる灌流領域は低圧系である右室と左室の下壁である。収 縮期における心筋内細小動脈や毛細血管の圧迫の程度 は弱く、さらに大動脈収縮期 圧と右室収縮期圧の圧格差 は大きく収縮期にも血液が流れやすい

  • LCA:85%が拡張期に供給される.拡張期優位のパターンを呈す

  • 左心室は心筋壁が厚く、収縮期には心筋収縮により心筋 内細小動脈や毛細血管が圧 迫され、血流が途絶する。一 方、拡張期には心筋の弛緩 によりこれらの血管に対する圧迫が解除され、急速に血流 が再開する

練習問題


2015年心臓麻酔

冠動脈血流・心筋虚血について正しいものを2つを選べ

a. 交感神経の興奮により,冠血流は増加する。

b. β-blockerは心臓手術後心房細動の第一選択となる。

c. 頸動脈洞圧受容器の信号は舌咽神経を介して孤束核に到達する

d. 交感神経の刺激に対応して副交感神経も活性化される。

解答:b,cd?

a.×頻脈で冠血流減少

d.? 

練習問題

冠動脈解剖について正しいのはどれか

a.洞房結節は80%でRCAから栄養される

b.房室結節はRCAが多い

c.PDは半数でRCAから

d.Diagonal branchはLCXの枝である

解答:b

a.洞房結節は80%でRCAから栄養される。×洞房結節は60%がRCAから栄養。

b.房室結節はRCAが多い ◯90%がRCAから。

c.PDは半数でRCAから。×84%がRCAから。4PD(後下行枝)

d.Diagonal branchはLCXの枝である。×#9D1,#10D2対角枝はLADの枝。

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