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早稲田大学先進理工学部物理学科の全て
始めまして、アネサキと申します。
タイトルの通り、すべてをお教えいたします。
この記事は物理学科、応用物理学科に通う学生、特に不真面目な学生にあてて書いたものです。
1. 大学とは何のためにあるか
恐らくこの記事を読んでいる方は、大半が大学1~2年生だと思います。
あなたはこの問いに答えを出せますか?
想像出来る答えとしては「研究」「勉強以外ないだろ。大学は勉強のための場所」「遊び」の三通りほどでしょうか。残念ながら、これらの答えはたいていの場合において間違っています。
正解は「就職」です。
あなたたちの9割はアカデミアに残らず就職します。感覚的には2割学部就職、7割修士就職、1割博士課程といった感じです。
つまり、9割の学生にとっては授業や研究なんて適当に済ませ、一つでも多くのインターンに行った方が良いわけです。けれど実際には、ある程度真面目にテスト対策をしたり、出席をしなければ留年をしてしまいます。
この記事はそういった学生のための「どこまでサボってもセーフなのか」を教える手引書であり、一つでも高い成績を目指す優秀な方には全く不要なものです。
2. 履修登録のコツ
2.1 全体的な指針
まず、留年を回避するという方向性を目指します。留年は心理的、金銭的負荷が高く、就職にも悪影響を及ぼします。絶対に避けましょう。
しかし、あなたは留年の条件を理解していますか?確認しておきましょう。
そもそも、留年は3→4年の間にしか起こりません。正確に言えば、研究室配属の可否によってしか起こらないのです。
2022年の先進理工学部要項によれば、条件は3つです。
全体で103単位を取得済。専門必修科目と専門選択必修科目の単位を 44 単位以上取得済み。2 年生までの専門必修科目をすべて取得。
正確に言えば、隠れた救済措置が存在します。全体で101単位、専門必修科目と専門選択必修科目の単位で42単位、2 年生までの専門必修科目を一つ除いて取得。これらの条件を一つだけ満たしてしまった方は進級が可能です。
(ただし、これは2022年のものなので注意が必要です。もし気になるならば、自身の年度の要項を確認してください。)
この三つの条件の中で曲者は2つ目と3つ目です。これを達成できるなら103科目は自動的に達成できているでしょう。
2つ目に関しては、この後出てくる科目講評の中で薦めている楽単科目を履修していれば大丈夫です。3つ目は鬼門の科目への対策を科目講評の中で伝授します。
2.2 科目講評(必修&専門必修)
科目講評は楽単度を五段階で評価します。5の方が楽であり、1の方が難しいです。更に、おすすめの試験対策法をその下に併記する形で進めていきます。
数学A1(線形代数)楽単度 3
基本的に単位自体は取れる科目。教員によって対応は異なるだろうが、毎回の授業(動画)を出席し、課題を出していれば何とかなる。筆者は出席すらろくにしていなかったので一回落としている。
テストは行列の計算が出るので、それだけは完璧にしていこう。
数学B2(微分積分)楽単度 4
何回も小テストがある。あまりにテストの出来が悪かったとしても学期末に救済措置でレポートを課し、単位をくれた(筆者はその恩恵を受けた側だ)
力学A 力学B 楽単度 4
内容自体が簡単。特にAは高校の力学を覚えているだけでそこそこ解ける。過去問からそのまま出る問題が多いので、そこをカバーするのが良いだろう。
化学 B1 楽単度 4~5?
必修なのだが緩すぎて必修感がない。私の代では教員が二人選べ、片方はテスト、片方はレポートだった。レポートを選ぶのを薦めるがどちらを選んでも単位は来るだろう。ただ苗字がNの方を選ぶと粗悪な教科書を買わされる羽目になるので注意が必要だ。
語学系(英語) 楽単度 5
出席して提出物をちゃんと出そう。それだけで落とすことはないはずだ(一敗)
理工学基礎実験 楽単度 4
マジで期限通りに出していれば何とかなる。落とした瞬間に留年確定と思い、プレッシャーを感じている人もいるだろうが、それほど恐れる必要はないだろう。
当日の午前3時からすべての作業を始めていた筆者が言うのだから間違いない。
物理学研究ゼミナール 楽単度 4
教授の前で調べたことを発表し、ボコボコにされるだけ。年2回、不愉快な思いをすればいいだけ。
テストは0点でも、提出物をネットの資料、過去レポートを参考に出していれば単位が出る(筆者で実証済み)
物理入門 楽単度 5
出席して適当に感想を書く。簡単でしょ?
数学概論A 楽単度 2
鬼畜科目として名を馳せるが、実態はそこまでではない。確かに授業内容はこの学科の必修科目の中では最難関と言える。ただ現実的に考えて、そんなテストを全員が解けるものだろうか?
コツとしては中間レポートを完璧な内容で提出する事。テストで5個くらいある大問のうち1つを何とかして解くことだ。
前者に関しては、まだこの時期ならば学科全体のセーフティーネットが機能しており、優秀者の解答が回ってくる可能性があるはずだ。それがないのならば、図書館であらゆる本を探して回答を作ろう。
今であれば生成AIに頼るのも手かもしれない。無料版の能力はたかがしれているが、課金した場合の出力の正確性はなかなか高い。筆者はClaude Sonnetを使用している。(この部分の執筆は公開の数か月前だったが、更に進化をしている。存分に頼ろう。)
後者に関しては、授業の最初のほうで行われるinf,sup 内包うんぬんみたいな理解が追いつく範囲の内容を完璧にするべきだ。筆者は授業の内容が全く理解できなかったので、この方法でCを拝領した。1つでも解けてればOKというのは今後も頻出する考えだ。
場の数理 楽単度 5
筆者の代はレポートだった。まぁ内容自体も簡単だし、テストになってもそこまで焦る事はない。小レポートも多く救済要素にあふれている。
波の物理 楽単度 4
過去問からそのまま出るタイプの試験。暗記していこう
物理学演習A 楽単度 4
レポート、テスト、ともに過去問から出る。その対策すらせず、ほとんど解けていなくても単位が出る。筆者の場合、片方の試験は完全に白紙だった覚えがある。
とにかく毎週の提出はしっかりしよう。
解析力学 楽単度 3
毎回の出席代わりのレポートを提出(白紙等で適当に出すのは厳禁。意外とちゃんと見ている)するのが必須条件。
持ち込みありの最終試験を小門1つでも解ければ単位が来る。(実体験)
割とこの教授は過去問の的中率が低いためちゃんと勉強しよう。
ここからは邪推になるが、全体に共有された過去問は正答率が高くなり、結果的にあまり出題されなくなる傾向にあるように感じた。直近3~5年の過去問かつ全体に出回っていないのならば、その問題が出る可能性は高いように感じる。
電磁気学A 楽単度 4
確か中間がテストで期末がレポートの良くわからない科目だった。
中間の難易度は平易だったはずだが筆者はもちろんボロボロ。しかし、レポートをあらゆる人脈を駆使して完成させなかなかの成績を獲得した覚えがある。
結局のところ、電磁気Aまでは高校物理の焼き増しでしかない。もう大学二年生の頃には当時の知識なんて抜け落ちているため意味はないのだけれど。
常微分方程式 楽単度 4
物理学研究ゼミナールでおこなった演習を記憶していれば全く問題のない試験である。平易な微分方程式を大量に解くだけなので問題はない。忘れていたらヨビノリで復習しよう。
(ここからはかなりあいまいな記憶なので信用しないでほしい)
明らかな救済措置である計算問題ばかりの大問1つ。成績優秀者を見つけるための証明問題2つといった構成だったはずだ。まぁこの記事を読む人は計算だけできればいいでしょ?
複素関数論1 楽単度 4
意外かな?実は単位だけなら楽単なんだなこれが。普段の授業では難しい証明(と政治批判)をしていた覚えがあるが、そんなもん大半の学生は解けないので無問題だ。
最初に出される複素積分数題を解ければ単位が来るという肩透かし。
筆者は授業に初回、二回目、最終回に雀魂をやりながら出席し、試験当日の午前3時からヨビノリを見て複素積分をマスターすることで単位を獲得した。しかも最低評価じゃないってマジ?
量子力学A 楽単度 2
ちゃんと試験をクリアしないとダメなタイプの授業。三回のレポート、テストを含めてシラバス通りに評価されているような気がする。
レポートは使いまわしであるためYahoo知恵袋で引っかかる。少なくとも去年はそうだった。
テストに関しても、使いまわしていたような気がするが、回収されてしまうのであまり自信はない。
一次元のシュレディンガー方程式から2題、証明1題の構成だったはず。
シュレディンガー方程式は壁が二つあるタイプ、一番最後に出てきた複雑なタイプだったと思うが自信はない(最後になんか近似をした覚えはある)。
一切の授業を受けていなくてもテストの三日前から対策すれば大丈夫だ(経験談)
ただ落とすとプレッシャーがエグいので一つ後の電磁気学Bと合わせて2年で取っておきたい(特に学部就活を考えている学生)(経験談)
電磁気学B楽単度 2
ちゃんと試験をクリアしないとダメなタイプの授業、ではあるのだが過去問&レジュメが頻繁に流出しているのでいくらかは対策が立てやすい。但し、ここ数年は過去の出題パターンと異なることが多いので注意しなければならない。
対策としては、配布資料の全てのパターンを演習含めて暗記し、過去問も暗記することだが、そんなん出来る真面目な奴は単位なんか落とさねぇよ!(一敗)
HだかBだかはほぼ確実にでるので根本的な理解をしておくといいかもしれない。
筆者の経験から、単位がくるギリギリのラインは1/3くらい解けた感触あたりだと踏んでいる。
熱力学 楽単度 5
ちゃんとレポートを出そう。過去レポも出回ってるだろうし、そんなに難しくはないはず。
フーリエ解析 楽単度 1~2
申し訳ないが、あまり力になれないかもしれない。筆者が認知する範囲でも、この科目が留年のトリガーになっているケースが多い。
なぜか筆者は一回目の履修でなぜか取れてしまったのでその経験を書きたい。
筆者の代は珍しくレポートがあった年だ。そしてなぜか、翌年はなかったらしい。そのレポートに関して、学科内の奇特な方が物理学科のグループに回答を共有してくれたのだ。そのレポートをほぼそのまま提出し、期末テストを白紙、マジの白紙でだしたら単位が来た。
成績を見た時、嘘だろ?と思った覚えがある。この科目だけは落とした確信があったからだ。
この授業に関して、筆者は初回すらも出席せず、テスト勉強も一切していない。なので、アドバイスとしては必死に勉強しろ。レポートがあったら完璧にくらいの事しか言えない。
この授業がネックである事は間違いない。一回しか落とせない数学概論Aだと認識すべきだ。
複素関数論2楽単度 4
意外と楽な科目2である。今回も同様で、留数定理を当日にヨビノリで学べば単位が来る。
量子力学B楽単度 2.5
解析力学と同様で毎回の出席代わりのレポートをしっかりやって、テストで少しでも(1問でも)解ければ単位は来る。
但し、よく共有されている過去問フォルダの問題はほとんど出ない。特にWKB近似は正答率が高すぎたため出されなくなった節がある。
摂動論とスピンはまだまだ出る可能性が高そうだ。
珍しい3年の必修科目なので、出来るだけ一発で回収したい。
統計力学A楽単度 5
レポート科目。万が一落としても、四年で回収できるだろう。
総括
これらの科目は卒業のため、絶対に単位取得が求められる。楽単度2以下の科目は普段の授業を完全にサボっていた場合、試験対策を3日ほどはしておかないとまずいだろう。
とはいえ、毎回の授業に出席してノートをとっていた場合、これらの科目は恐れる必要がない。大学側もあまり留年率を上げたくないと考えているからか、必修科目群は驚くほど寛大な単位付与の基準になっている。
但し、筆者のような物理に関して完全に興味を失っている人間にとってはそのような基準でさえ厳しいことがある。もし、あなたがそのような状況ならば、出来るだけメリハリをつけてテスト勉強に注力しよう。幸い、これらの科目群は配布資料のPDF、過去問等も存在するため、授業に出席せずとも単位所得する事も十分に可能だ。
2.3 科目講評(選択専門&選択必修)
科目講評はおすすめ度を五段階で評価します。5の方がおすすめであり、1の方が非推奨です。出席の必要性、試験の有無、難易度を総合的に判断しますが、基本的には楽単度と変わりません。
筆者が履修していない科目に関しては基本的に記載がありません。
数学概論B おすすめ度1
取るべきではない科目。数学概論Aを体験した後でこの科目を履修しようとする奇特な人間はほとんどいないだろう。筆者はコロナの恩恵を受け、全てがレポートになった事により単位を得た。
今の状況下での単位取得は難航するだろう。
数学演習 おすすめ度3
演習は迷わず取ろう。筆者は受講しなかったが、今になってみれば取っておけばよかったと感じている。
過去レポートの内容がどうせ使いまわされるので普段の演習はほとんど時間がかからず、試験も既存の問題から出ることが多い。
繰り返しだが、演習は迷ったら取っておいた方が良い。
C プログラミング入門 おすすめ度5
非常に簡単。なんなら筆者は環境構築をせず、paiza.ioというオンラインのコンパイラを使って単位取得をした。
今は生成AIもあるしなおさら簡単だろう。
物理学演習Bおすすめ度4
演習は迷わず履修しよう。テストは過去問とレポートからそのまんま出る。大してできなくても単位は来るので、とにかく履修しよう。
物理実験A おすすめ度5
絶対に取るべきだ。ほとんどの実験の発表で詰められまくり、ポスター発表で説教をされた筆者でもBが来た。そもそも、専門選択必修科目は難易度が高く、20単位を取り切ること自体が難しい。その中の6単位を埋められるのだから僥倖である。
固体物理学A おすすめ度5
筆者の代からレポートになった。今もそうかは分からないが、テストだとしてもそこまで難しくない内容なので、履修を推奨する。
連続体の物理 おすすめ度3
筆者は試験で撃沈した。試験一発、シラバス通りに評価がなされている。そこまで難しくはないため、真剣に授業を受ければ取れるはずだ。
テストはちゃんと理解していないと解けない内容。しっかりと板書、もしくは資料を復習するのが肝になる。
相対性理論 おすすめ度2
連続体の物理と同じ。ただ、こちらの方が厳しいだろう。過去問フォルダーを入手しているなら、そこに板書はあるはずだ。
応用確率過程 おすすめ度4
珍しく理解可能な授業。月曜の1限と厳しいが、留年の可能性を減らせるのなら頑張って出席しよう。テストは簡単、過去問も有用。
量子力学C おすすめ度1
無理ゲー。どうせ出来ないから履修する必要はない。
統計力学B おすすめ度5
レポートを出せばいいだけの授業。絶対取ろう。
次からは選択科目です。
地球科学A おすすめ度5
こんな簡単でいいのか?と思ってしまう。理解可能なレポートをしっかりやって出し、理解可能なテスト対策をしっかりやれば良い。それだけで物理学科にとっては楽単認定。
地球科学B おすすめ度5
上に同じく。但し、少しは難易度が高くなっている。期末のテストは穴埋め形式だが、かなり難易度が高い。とはいえ3,4割しか解けなくともBが来たので、焦る必要はない。
回路理論A おすすめ度4
ほぼ過去問から出る。但し、四年生の時に履修した筆者は面倒くさくなり途中でバックレてしまった。二年生の時に取っておこう。
回路理論B おすすめ度3
上に同じく。
C プログラミング おすすめ度5
簡単だ。生成AIに課金して(追記:今の精度なら課金は不必要)参戦すれば、ぼっちでも大丈夫。筆者は四年生の時に単位を取った。
Current Topics in Physics おすすめ度?
教室に外国人しかおらず、怖気づいて帰った。なんなのこの授業?
物理実験学 おすすめ度5
レポート科目。もちろん履修しましょう。期末課題は「授業で使用したスライドの改善点を三つ指摘し、改善案を提示する」とかだったはずだ。
偏微分方程式論 おすすめ度1
一応履修したけど、無理ゲーです。
デジタル信号処理 おすすめ度5
資格を取れば単位が来る。やるしかないね。
資格のための教科書は買っても買わなくても良い。試験は前日から勉強すればいいレベルであり、ただの暗記ゲーに過ぎない。大量の過去問フォルダが先生から配布されるのでそれらをガンガン解くのが効率的か。
量子エレクトロニクス おすすめ度4
簡単。ただしある程度の対策は必要。
根本的な理解がなくとも、演習問題を暗記すれば何とかなる。
私の代はAliceとBobがあーだこーだする問題が出た。
ダイナミカルシステム おすすめ度3
応用確率過程 の後継授業。普通にサボってると分からなくなるので、ちゃんとやらないと厳しい。筆者は落としたが、履修してもいいだろう。
原子力理工学概論 おすすめ度5
レポート科目。それだけでわかるよね?
総括
まずは選択必修から考えよう。筆者は、数学概論B、C プログラミング入門、物理学演習B、物理実験A、固体物理学A、応用確率過程、統計力学Bでちょうど20単位を回収した。感覚的には、数学概論Bを除いて、数学演習、もしくは光学Aで単位を回収するのが効率的だろう。これらは、ほとんどが毎回の提出物さえ出していれば単位が来る科目群だ。
選択科目は10科目取ればいい、筆者は就活で四年の春学期までサボっていた結果、四年の秋学期にも回収する羽目になったが、基本的には問題にならないだろう。地球科学A、地球科学B、Cプログラミング、物理実験学、原子力理工学概論で回収するのが最も楽だと思われるが、原子力理工学概論は水曜5限なので、面倒くさければ他の科目で十分だ。鬼門である研究室配属の可否にも関係ないため、そこまで焦らずともいいだろう。
3.豆知識
大学の仕組みは煩雑であり、なかなか見つけられない役立つ情報がある。以下には筆者が体験した、やればよかったと思ったお役立ち情報をまとめてある。他には役立つ場所も紹介している。
3.1 D群科目の存在
先進理工の卒業単位には4科目だけ、D群科目から参入することが出来る仕組みがある。たいていの学生は見逃してしまうし、大学側もあまり宣伝していない機来があるが、積極的に活用しよう。授業の種類としては三つある。一つ目は保健体育科目だ。平たく言えば、体育をやるだけで単位がもらえるのだ。通常と異なり、1単位しか付与されないが、気分転換にやってみるのもいいかもしれない。二つ目は理工文化論だ。春学期に開催され、土曜日の午前に不規則な授業が行われ、レポートが課される。2単位もらえるので、受けてみてもいいかもしれない。三つ目はボランティアだ。"この科目は,学内外で学生が自らの意志で自発的に関った福祉・災害救援・人権・平和環境などの人間社会の切実な諸問題に対する実質 5 日間程度の活動を対象とする。"らしいので、興味があるならぜひ取ろう。
3.2 学科外聴講
ある程度、A群科目に目を通した学生は感じると思うのだが、西早稲田キャンパスで受ける事が出来る授業に面白いものは少ない。興味を惹かれたとしても、定員が少なく、抽選外になってしまうことが多い。
そこで役立つのが、グローバルエデュケーションセンター(GEC)である。GECで取得した単位はある程度だが、卒業単位に参入する事が出来るのだ。他にも、A群参入で6単位程度までは履修が出来る。単位の判定も理系に比べるとガバガバなので、GPAを気にする人にもお勧めだ。詳しくは先進理工学部要項を見てほしい。
3.3 転部制度
筆者は一年の終わりに気づき、その時には資格を失っていたので使えなかったが、出来るなら絶対に使用していただろうシステムだ。条件は厳しい。詳しくは調べてほしいが、一年で一つでも必修を落とした時点で適用されないはずである。まぁそこまでするなら浪人をして再入学した方が難易度が低そうだ。特に理系に嫌気がさしていた場合、文転して臨むことになるだろうが、数学と英語はできる時点であまり苦労はしなさそうである。
3.4 研究室見学
これは大学側から"やれ"と言われることなので書くまでもないかもしれないが、意外とそこそこの学生が研究室見学をせずに研究室を決めてしまいがちである。特に学部就職、外部の院進を考えている人に多い。筆者もその一人であった。
筆者のようにあまたの単位を落とし、人気最底辺の研究室しか残されていなかった者には関係ないが、ある程度真面目に学校に行き、高GPAを獲得している学生が同じことをするのはもったいない。積極的に研究室見学に向かおう。
たいてい、ヤバい所はいけば分かるんです。だってうちの研究室がそうだから。学生同士の会話もないし、教授は上っ面だけは取り繕おうとしてるけど明らかにパワハラ気質だし…一回研究室見学に来た学生に聞いた印象がそれですからね。まぁ僕が研究室外で"絶対に入るべきじゃない"と念を押したのでその学生が入る事はないでしょう。
究極的には、研究室に行って、"実際のところどう思います?"ってのを三人くらいにサンプルとって聞くのが一番安全ですかね。
それが面倒くさい人は少なくとも、所属人数が多い実験系のところに行きましょう。あと院進率も重要です。僕の研究室はB4が全員脱出します。残されたのはM2の二人だけ。明らかに異常でしょこんなの。まぁこんらへんの話はまた今度にします。それだけで一記事書けると思うので。
3.5 わせコマ
わせコマというアプリがあり、それを使用すると時間割の管理が容易になる。非常に便利なので使用するべきだ。また、空き教室検索も可能であり、暇な時間はそこで昼寝でもするといいだろう。もちろん、友人がいる奇特な方は別だが。
3.6 トレーニングセンター
一年間4500円でジムを利用する事が出来る。民営のものと比較すると格安だ。ぜひ利用しよう。
4. まとめ
最後まで読んでくれたことに感謝します。
今、学科の勉強にうんざりしている方へ。
頑張ってください。僕もひどい体たらくでしたが何とかストレートで卒業出来ました。まぁ、出来なくても死ぬわけではないので安心してください。学部卒で就職するんだったらストレートで修士に行った奴よりも1年早く社会人になれますし、焦る必要はないです。
これから、物理応物に入学しようとしている人へ。
こんなネガティブな記事を読むんだったら、大学垢でもつくって友人候補を作っておきましょう。もし大学の勉強が向いていないと思ったら、この記事を思い出してください。そのまま耐えて4年を過ごすか、さっさと他の学部に移動するか、選択はあなたの自由です。