湊さんの異変 最終話
「………シンごめん。足動きづらくなってきた」
「っすみません、少し早く歩いてました………息切れもしてる………気付けなくてすみません」
そう言い、俺の前でしゃがみ込む。
「……んぇ?」
「乗ってください、湊さん。俺おんぶします」
「え、いいよ!アラサーのおっさんが10代の大学生に背負われるなんて…」
「でも歩くのしんどいでしょ?」
いや……まぁ……
歯切れ悪く答えてると、痺れを切らしたシンから、
いいから早く乗って。湊さん。
「………………はい、失礼します」
圧に負けた。
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