【解説】卒業式・入学式をライブ配信する方法【公立中学校】
こんにちは、渡部です。
記事に興味をもっていただきありがとうございます。
今回のテーマ
今回は卒業式・入学式の配信についてお話します。
コロナ禍の行事は、密を避けるために配信する機会も増えました。
ここ最近は人数制限をなくした、アフターコロナの考え方も増えました。
「配信なんてしなくていいんだ！」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、YouTubeやZoom、MicrosoftTeamsにGoogleMeetなど配信環境が整ってきたのもまた事実。
「遠方の祖父母に我が子の様子を見せたい」というような要望に応えることが可能になっていきています。
コロナ禍とは別の意味で、配信のニーズが高まるのは時間の問題ではないでしょうか？
そこで、今回は行事の配信をなるべくシンプルに誰でもできる形で行った実践報告をさせてください。
全国の先生たちのお役に立つ内容になると思いますので、最後まで読んでいただければ幸いです。
どこにでもある『ごく普通の公立学校』
まず、私の勤務校についてお話します。
私は公立のごく普通の公立学校で勤務しています。
地方公立学校にありがちな、「ネットトラブル」「配信機材なし」の状況は勤務校でも当然のようにあります。笑
過去に行事の配信を行ったこともありましたが、画質が悪かったり、回線が弱かったりで、お世辞にも先端的な実践をできているとは言えません。
そんな状況でも、合計５万円ほどの予算があれば必要十分な
準備物はこれだ！
PC１台（校務用PC）
iPad１台（GIGA端末）
ビデオカメラ３台（学校備品）
延長コード
HDMIケーブル３本
atem mini pro
Googleアカウント
PC１台
まずは、PCでGoogleアカウントにログインします。
GoogleMeetを利用するためです。
ビデオ通話ツールであれば何でも問題ありません。
zoomでもTeamsでも大丈夫です。
私の勤務校はGoogleのアカウントを教職員が１つずつ持っているため、Meetにログインして会議を開催しました。
映像はビデオカメラの映像ON、マイクは基本はOFFで行いました。
勤務校の１年生は教室で卒業式を見るという形でした。
そのため、１年生の担任の先生に各教室でMeetに入ってもらいました。
Meetの映像は教室のテレビ画面に投影して、１年生はそれを見ました。
iPad１台（GIGA端末）
タブレットはマイクの役割を担いました。
Meetに入り、画面OFFでマイクONにしました。
会場のマイクの声が聞き取りづらいという問題がおきたので、マイク代わりにタブレットを使用しました。
ビデオカメラ
ビデオカメラ３台は以下の場所に設置しました。
１つ目は、ステージ後方から証書をもらう様子を撮影するカメラ
２つ目は、ステージ左下から挨拶や送辞・答辞を撮影するカメラ
３つ目は、会場全体を俯瞰して撮影するカメラ
４台のカメラを接続可能でしたが、機能するカメラが３台だったので、このような設置場所にしました。
延長コード
勤務校の体育館の放送室はステージ横にあります。
ビデオカメラがそれぞれ少し離れた場所にあるため、延長コードが必要になりました。
ドラム式のコードを使っても良いですが、生徒や保護者の目に入るところは、なるべく綺麗にしたいと考え、ドラム式は避けました。
HDMIケーブル３本
HDMIケーブルも延長コード同様、長いものを使用しました。
勤務校では、１５メートルあるHDMIコードと、ビデオカメラに合わせたアダプターを購入しました。
下に載せたようなケーブルを購入しています。
ATEM Mini Pro
いよいよ、配信の超重要機器のご紹介です。
atem mini pro、これは複数のカメラの映像をウェブカメラの映像として使用し、自由に放送するカメラを変更するツールです。
つまり、ビデオカメラの映像をMeetやZoom、Teamsのビデオ会議の映像として使用できるということです。
これはとても便利なアイテムです。
価格は５万円くらいしました。
（今は４万円を切っています。泣）
勤務校では、放送委員会の年度予算に組み込みました。
放送室はこんな感じになっていました。
予算５万円
卒業式や入学式の配信は大変そうに感じていました。
しかし、実際に準備してみると、結構できそうというのが感想です。
予算も５万円で可能なので、ハードルもそこまで高くないと思います。
今後は今までの対面の行事が増えると思いますが、もし必要な場面があれば、参考にしていただければ嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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