【学校】なぜ丸つけは『赤』ペンなのか?
こんにちは、渡部です。
記事に興味をもっていただき、ありがとうございます。
赤ペン先生
皆さんは進研ゼミを受講したことはありますか?
私は小学校のときに受講していました。
ポストに入っていたダイレクトメールの『あのマンガ』を読んで、家族にせがみ申し込んだことをいまだに覚えています。
進研ゼミのサービスで、赤ペン先生というものがありました。
課題を解き、解答用紙を送って丸つけと激励の言葉をもらうサービスです。
今回のテーマ
赤ペン先生のことを思い出し、ふと疑問が浮かびました。
「なぜ赤ペンで丸つけするんだろう?」と。
私も学校で丸つけは赤ペンで行っています。
生徒が書く日録(毎日の日記や授業連絡を書くもの)も赤ペンでチェックしています。
色なんてたくさんあるのに、なんで赤が選ばれているのか。
そんな素朴な疑問から赤ペンについて調べてみました。
なぜ赤ペンなのか興味のある方は、ぜひ読んでいただければ嬉しいです。
丸つけの色にルールはない!
丸つけするペンの色に縛りはあるのでしょうか?
現役教員の私ですが、今まで「赤ペンしか使ってはダメ!」と言われたことはありません。
ついつい赤ペンを使っていますが、色縛りはありません。
「自分が生徒のときに赤ペンで丸つけされてきたから」
「教員になってから、同僚の先生たちが赤ペンで丸つけしていたから」
というそれだけしか赤ペンを使う理由はありません。
赤ペンが愛され続ける理由
赤ペンはなぜ、過去から現在まで使用され続けるのでしょうか?
調べてみると以下の理由があるようです。
①白い紙に映える色であること
②黒い文字に対して差が大きい色で目立つ
③古くから朱肉のような赤のインクが存在していて作りやすい
赤ペンが使用されるのには意味があるということがここからわかります。
赤ペンは成績を下げる?!
赤ペンは学校現場で多く活用されています。
しかし、最近は科学的に赤ペンはよくないという研究結果もあるんです。
ロチェスター大学のエリオットとニエスタの研究によると、以下の結果があるようです。
テスト用紙の表紙が赤・グリーン・グレーの3色で準備します。
3色のテストの中身は一緒です。
しかし、赤色の表紙の問題を解いた人が1番成績が低かったのです。
人は赤に対して消極的な感情を抱くことがわかっているのです。
赤ペンで丸つけをすることで、生徒の中でマイナスの感情が高まり、学習に悪影響を与えることが予想されます。
赤は本能的に避けられる色
なぜ、赤色は成績下げるのでしょうか?
それは、赤ペンは本能的に避けられる色だからです。
赤といえば血を連想する人も多いでしょう。
狩猟時代に大怪我をして大量出血すれば、死を意味します。
出血した際に行動する意欲を下げ、活動量が減れば、出血量を抑えることができます。
赤色は「人の行動を抑制するという潜在意識を掻き立てる」のです。
赤色を効果的に使用している例
道路標識で禁止を示す標識、例えば一方通行は赤色の看板です。
これは潜在的に赤を避ける人間の特性を活かしています。
また、赤色のユニフォームを着ているチームの勝率が高いという研究結果もあります。
赤色のユニフォームを見た相手チームの選手の攻撃性が下がったことが要因として挙げられます。
オススメの色は紫
ここまでで、赤ペンは教育に悪影響を与える可能性について述べました。
赤色を長く使用しているので、私自身ショックでした。
では、何色を使えば良いのでしょうか?
アメリカでは、赤の代わりに紫を使用することが多いようです。
赤はストレスの強い色で、その反対の色は青のイメージです。
青色は逆にストレスが少なすぎる。
赤と青の中間色である「紫」を使用するというのがその理由です。
何より伝えたいこと
ここで大切なことを言います。
紫を使うことで「成績が上がる」というわけではありません。笑
あくまで学習への悪影響を避けているに過ぎません。
私はこの機会に学校では紫を使用していきたいと思います。
もし、赤色を使用することに疑問を感じた読者の方がいらっしゃれば、この機会に試してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。