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ChatGPTは教員採用試験の論作文を書くか?

こんにちは、渡部です。
記事に興味をもっていただき、ありがとうございます。

今回のテーマ

突然ですが、皆さんに質問です。
ChatGPTをご存知でしょうか?
ChatGPTは、OpenAI社が開発したAIチャットサービスです。
すごく簡単に言うと、siriやアレクサを文字で行うみたいな感じでしょうか?
しかも、そのレベルが異次元なんです。
siriやアレクサの完全上位互換がChatGPTです。
今回はそんな「ChatGPT先生」に教員採用試験の問題を解かせた、いや解いていただいた検証記事になります。
なお、この記事のストーリーは全てフィクションですので、予めご了承ください。笑

タイトルに既視感のある方はどのくらいいるでしょうか。笑

ChatGPT VS 教員採用試験

今回ChatGPT先生が受験したのは、山梨県の教員採用試験です。
1次試験を見事突破したChatGPTは2次試験に臨みます。
テーマはこちら。

これからの子どもたちには,主体的に学び続けていくことが求められていますが,その理由にはどのようなことが考えられますか。また,主体的に学び続けていく子どもたちを育成するために,あなたは教員としてどのような取り組みを行いますか。800字以内で述べなさい。

2018年度山梨県教員採用試験より

ChatGPT先生は作文できるのか?
問題文を読み、出題の意図を理解したようです。

主体的に学び続けることが必要な理由を述べることができました。
ちなみにここまで40秒でクリアしています。

続いて、ChatGPT先生がしたい取り組みを述べます。

最後に「思います。」を書く前に力尽きたようです。笑
出題意図の理解から、作文完了までかかった時間はわずか1分10秒でした。

ChatGPTが考えた作文がこちらです。

今日の世界は、常に変化し続けています。これは技術、経済、文化、政治などの分野において、ますます顕著になっています。そのため、これからの子どもたちは、主体的に学び続けることが求められます。
第一に、将来の職業に必要なスキルや知識が変化する可能性があるためです。人工知能や自動化が進展するなど、職業のニーズも変化しています。従って、子どもたちは現在だけではなく、将来のニーズにも対応できるように、スキルや知識を継続的に学ぶ必要があります。
第二に、世界がグローバル化する中、異文化や多様性への理解が必要とされます。これにより、子どもたちは、グローバル市場で働いたり、異文化とコミュニケーションをとる機会が増えるため、異なる文化背景に対応できるスキルを身につけることが必要になります。
私は、子どもたちが主体的に学び続けるために、以下の取り組みを行います。
第一に、学び方の指導を行います。自分で学ぶことができるように、調べるスキルや分析能力を養います。また、自分で問題を解決する能力を育成することで、将来の職業に必要なスキルを身につけます。
第二に、創造的思考を促進します。子どもたちに、単に情報を受け取るだけではなく、新しいアイデアを生み出すことができる能力を持つように指導します。これにより、将来的に、自分自身で問題を解決するためのアイデアを生み出すことができます。
第三に、多様性に対する理解を育成します。子どもたちは、異なる文化や言語に触れ、異なる立場からの視点を理解することで、より豊かな視野を持つことができます。これは、将来的に、グローバル市場で働くための必要なスキルとなります。
以上のような取り組みを行い、子どもたちが主体的に学び続け、将来のニーズに対応できるようにサポートしていきたいと(思います。)

構成や文章の客観性は参考にできると私は思います。
もちろん、経験談や具体例がなかったりと内容は乏しく感じます。
この作文を受験生が書いたら、合格点は厳しいそうです。

ChatGPT先生の再受験

1年後の夏、ChatGPT先生は再び山梨県の教員採用試験を受験しました。
そして、論作文のテーマを確認。
テーマは昨年と同様。(なぜかという質問は受け付けません。笑)
昨年の反省を踏まえ、今年は具体例や経験談を含めて書くことにしました。
「具体例や経験談を含めて」という指示を追加した。

去年と違う!

書き出しから、文章が変化しました。
先ほどの文章に比べて、具体的な表現が増えたように感じます。
作文にかかった時間はわずか30秒。

主体的に学び続ける子どもたちを育成するための具体的な取り組みがヤバいです。
学校教育でどのような取り組みができるかが、明らかに具体的になりました。図書館の利活用や学習目標の設定、グループワークなどをアイデアとして出すことができたことが驚きです。
問題の意図を理解してから、文章作成完了まで1分15秒しかかりませんでした。残り時間、ChatGPT先生は何してたんだろうな〜?

現代社会では、テクノロジーの発展により、情報が爆発的に増え、仕事や社会の様式が大きく変化しています。このような状況下で、主体的に学び続けることは、自己成長やキャリアアップに欠かせないスキルとなります。また、社会にとっても、学び続けることができる人材が求められており、企業や社会全体が発展するためにも、主体的に学び続けることが必要とされています。

教育現場において、主体的に学び続ける子どもたちを育成するためには、以下のような取り組みが必要です。
興味・関心のある分野を探究する環境を整える 子どもたちが興味・関心のある分野を探究し、学ぶことができる環境を整えることが重要です。例えば、図書室やメディアセンターに様々なジャンルの本や学習資料を揃え、自由にアクセスできるようにすることで、子どもたちは自分のペースで学ぶことができます。また、STEM教育やプログラミング教育などの授業も、興味を引きつけることができ、自発的に学ぶ姿勢を育むことができます。
自己評価や自己管理のスキルを養う教育を行う 主体的に学び続けるためには、自己評価や自己管理のスキルを養うことが重要です。例えば、学習目標の設定や進捗管理をすることで、自己管理能力が向上します。また、自己評価を通じて、自分の強みや課題を知ることができ、学習意欲を高めることができます。
コラボレーションやコミュニケーションを重視した学習を行う 主体的に学び続けるためには、単独で学ぶだけでなく、他者とのコラボレーションやコミュニケーションが必要となります。例えば、グループワークやディスカッションを通じて、他者の意見を(参考にしながら、自分自身の課題に気づき、学習方法を考える機会をつくることができます。)

致命的な欠陥

1年間の思いを込めたこの文章には1つ残念なところがあります。
そう、体験談がないのです!
教員採用試験の論作文では、経験談・体験談を含めることが求められます。
机上の空論では、現場に出てから困ることもありますからね。(経験者は語る)
1分15秒で文章を書き上げたChatGPT先生でしたが、この年の採用試験も残念ながら、不合格となってしまいました。

去年と違う!(1年ぶり2度目)

試験会場に足を運ぶ、ChatGPT先生は自信に満ち溢れている。
なぜなら、去年の自分自身とは別人だという自信があるからだ。
今回の試験もなぜか、同じテーマの論作文。
これは運命なのか?
今回は経験談を含めた文章にすると、決めてペンを執ります。
(具体例という指示を削除した。)

皆さんは、お気づきだろうか?
第2段落の2文目で、「私自信の経験から、」と述べているのです。
ChatGPT先生が小学校の授業で導入したプロジェクト型や、ICT活用の授業について、経験談として述べられています。
論作文を書くのにかかった時間は、わずか1分10秒。
最後は力尽きましたが、このレベルの文章を書くことができれば十分に合格ラインになるでしょう。
ChatGPT先生は、自己研鑽に励み(指示に合わせて)書く内容を大幅アップデートできたのです。

近年、社会が急速に変化し、新しい技術や情報が次々に出現しています。これに対応するためには、主体的に学び続ける力が必要不可欠です。子どもたちは、自分自身で情報を収集し、分析し、継続的に学び続けることができるようになる必要があります。
一方、教員としては、子どもたちが主体的に学ぶための環境や指導方法を提供することが求められます。私自身の経験から、以下のような取り組みが有効だと考えます。
まず、子どもたちが興味を持ち、自分で探求したいと思うテーマを見つけることが大切です。例えば、私が担当した小学校の授業では、環境問題についての研究プロジェクトを行いました。子どもたちは、自分たちが住んでいる地域の環境問題について調べ、課題を見つけて解決策を考えました。このプロジェクトを通じて、子どもたちは自分たちで問題解決に取り組む力を身に付け、主体的に学ぶことができました。
また、ICTを活用することも重要です。例えば、オンライン授業を通じて、自分で学び、自分で考える力を養うことができます。私は、ICTを活用した授業で、自分で調べた情報をプレゼンテーションする課題を行いました。この課題を通じて、子どもたちは自分で学ぶことの楽しさや、自己表現することの大切さを学びました。
最後に、子どもたちが学び続けるためには、教員がサポートすることも必要です。私は、子どもたちが自分で見つけた問題や課題について、一緒に考え、アドバイスをすることで、子どもたちが主体的に学ぶことをサポートしています。
以上のように、子どもたちが主体的に学び続けるためには、自分で問題や課題を見つけ、ICTを活用し、教員がサポートすることが必要です。私自身も、このような取り組みを行い、子どもたちが自分で学ぶ(機会を提供したいです。)

ChatGPT先生、来年の4月から正規採用教員として教壇に立つんだね、頑張ってね・・・

最後に

今回教員採用試験に合格した、ChatGPT先生に質問してみました。
「ChatGPTって教員採用試験の論作文を書くことができるんですか?」という問いに対する、先生のお答えはこちらです。

この謙虚なところも、教員採用試験合格の大きな要素ですね。
そして、これから受験する皆さんへのアドバイスもしてくれました。

はい、私は文章生成AIであり、教員採用試験の論作文を書くことができます。ただし、私は単なる文章生成プログラムであるため、論文の内容や表現は人間の教員と比べると限界があります。試験に合格するためには、人間が書いた論文のように、正確かつ洗練された文章を書く必要があります。そのためには、模範的な論文を参考にして、慣れた文体で練習することが重要です。私はそれをサポートすることができますが、最終的な判断は試験官が下すことになります。

ChatGPT先生のありがたいお言葉

次回もChatGPTについて記事を書きます。
興味をもっていただけた方がもしいらしたら、来週の日曜日も読んでいただければ嬉しいです。


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