【英語】文法で大事なことは生徒に教わった(ダウンロードデータあり)【授業】
こんにちは、渡部です。
記事に興味をもっていただき、ありがとうございます。
今回のテーマ
今回は文法指導についてお話します。
先生方は文法指導をどのように実施されているでしょうか。
中高の授業ではこんなかたちが多いのではないでしょうか。
①重要文法を使った対話活動を行う
②文法について板書されたことをノートやプリントにまとめる
これも重要な活動ですが、今回は生徒が文法を主体的に学ぶ活動をご紹介します。
文法指導の授業で、生徒が「瞳を閉じてチャイムを願うよ」状態で困っている先生や、文法指導の方法を模索中の先生にはピッタリの内容なのでぜひ最後までご覧ください。
今回紹介する活動は横浜創英高校の山本崇雄先生の実践を参考にしています。
山本先生の実践は私の授業デザインの参考にさせていただいている先生です。
私が参考にさせていただいた先生のご著書はこちらです。
山本崇雄先生の書籍は全て読ませていただいているのですが、お世辞抜きでどの書籍も令和の英語授業の参考になります。
ぜひ、調べてみてください!
私の文法指導の仕方
文法の授業はこんな感じで実施しています。
白紙を生徒に配布する
まとめて欲しい文法を共有する
まとめ作成開始
まとめた内容をペア生徒に共有
1.白紙を生徒に配布する
ワークシートを配布します。
実際に配布しているワークシートはこちら↓
ワークシートを配布するとき、ちょっとしたコツがあります。
以下のワークシートを配布↓
どうです、このギャップ。笑
そして最後にこの一言を言います。
「正直者には文字が見えるはずです。」
2.まとめて欲しい文法を共有する
ワークシートを渡した後にまとめるべき文法を共有します。
この時にポイントがあります。
それは、参考になる教科書ページやサイトを紹介することです。
生徒には自由に文法のまとめを作らせます。
しかし、中には初動でつまづく生徒もいます。
いわゆる0→1が得意でない生徒です。
そんな生徒のために、0→1お助け情報を提供します。
教科書には文法事項をまとめたページがあります。
そのページ番号を板書します。
また、文法まとめを作るのに便利なサイトのリンクを生徒に送ります。
私はロイロノートを使って送っていました。
それ以外でも、Microsoft TeamsやGoogle Classroomを活用できます。
私が送っていたリンク集はこちら↓
3.まとめ作成開始
ここからはいよいよまとめ作成の時間です。
時間配分は20分×2の合計40分です。
私は授業の3分の1はルーティンワークに使用します。
ルーティンワーク以外の時間を2回分、文法まとめに使いました。
この時間は生徒が個別に進めます。
ポイントは色鉛筆や色ペンを準備することです。
生徒の作品の質が格段に上がります。
私は色鉛筆を4セット準備して、教室に置いていました。
教室の4箇所に置いて、生徒が取りやすい場所から自由に色鉛筆を取れるようにしています。
教室前方だけに置くと、シャイな生徒は使いたいけど、取りに行くのを憚ることがあるのです。
教室の4つ角に置けば、色鉛筆の使用率がかなり上がりますよ!
4.まとめた内容をペア生徒に共有
文法まとめ作成が終わったらおわりではありません。
必ずアウトプットの時間を設けます。
これがポイント。
学んだことを記憶に定着させる一番の方法は教えることです。
エドガー・デールの法則による平均学習定着度をご存知でしょうか?
学習した内容の定着度は、学習方法に応じて以下のように決まります。
「聞く」…………………10%
「読む」…………………20%
「見る」…………………30%
「見ながら聞く」……..40%
「言うor書く」…….….70%
「人に教える」………..90%
せっかくまとめたんですから、必ず人に教える段階まで持っていきましょう。
ペアの生徒同士でじゃんけんをして勝った生徒が前半、負けた生徒が後半になり、まとめた内容を説明します。
説明が終わり、理解できたら聞いてもらった相手にサインをもらいます。
ここがポイント。
私は教えたことを記録することも大事だと考えています。
記録に残すことで、教えることに責任が生じるからです。
そのため、サインをもらうように指導しています。
もし説明が分からなければ、サインせずに分からない内容を質問するように予め伝えておきます。
質問に答えられたらサインです。
生徒作品集
ここで生徒が作ったまとめを紹介します。
初めてこの活動をする時に、完成のイメージをもつことが大切です。
「こんな感じでまとめればいいのかー」
「可愛いデザインで真似したい!」
そんな生徒の考えがモチベーションに繋がります。
以下は私が担当させてもらった生徒たちが作った「作品」を共有します。
皆さんの授業で使用していただいても構いません。
自慢ではないですが、私は最高にクリエイティブな生徒との出会いに恵まれました。
私には到底作りえない作品ばかりでした。
この場を借りて、彼らに感謝を伝えたいです。
文法まとめ≠つまらない
私が担当した生徒の多くは、文法まとめを楽しみな活動だと思っています。
それは、自由にまとめることができるからです。
日本人が日本で生活する中で英語力をつけるためには、文法知識は必須の力です。
しかしどうしてもつまらなくなりがちなのが文法のまとめ。
それを楽しくできたら、生徒の英語力が今までよりついていくはず。
先生方の授業実践において、この記事が参考になれば嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。