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【TED】学校の先生は必見!オススメのTED動画"Power of yet"【教育】

こんにちは、渡部です。
記事を見ていただきありがとうございます。

今回のテーマ

今回は学校の先生に一度は見てほしい動画を紹介します。
個人的に教育的な価値観を変えてくれた動画なので、今回の紹介で興味をもたれた方には一度は見てほしいと思います。

TEDトーク

TEDトークをご存知でしょうか?
世界で1番有名な講演会がTED。
過去にはアップルの創始者であるスティーブ・ジョブズ氏や実業家でホリエモンの愛称でお馴染みの堀江貴文氏が講演しています。
TEDトークでは教育に関するスピーチも多数存在するのです。
その中から1つ、私のお気に入りのスピーチを紹介します。

TEDトークについては別の記事で紹介しているので、もしよろしければご覧ください。

興味をもTED動画を1つ紹介します。
タイトルは"Power of Yet"「まだの力」です。
講演したのは、キャロル・ドウェック。
スタンフォード大学の教授で、専門は発達心理学。
彼女のメッセージは、教育者に必要な思考を伝えてくれます。

スピーチの要約

マインドセット

彼女のスピーチでは、マインドセットについて述べられています。
マインドセットとは考え方のことです。
彼女は成長のマインドセットを持つことを重要視しています。
彼女は、マインドセットは2種類あると言います。
1つは硬直(かちこち)マインドセット。
これは人間の能力は予め決められているという考え方。
もうひとつは成長(しなやか)マインドセット。
これは人間は本人の努力で成長し続けられるという考え方。
成長マインドセットを持つことで、学びや成長、結果につながると彼女は主張します。

数学の問題

キャロルは自分自身が数学で挫折感を抱いた経験を話します。
彼女が数学の問題を解けずに困っているとき、先生が「まだ解けていない」と励ましたと言います。
その励ましが彼女のマインドセットを変え、学びや成長の余地があることを気づかせてくれたのです。

「まだ」という言葉

yet(まだ)という言葉は魔法の言葉です。
まだには、時間をかけて新しいスキルを習得し成長できるという信念を暗示しているとキャロルは言います。
「まだ」という単語によって、目の前にある失敗や障害を一時的な挫折ではなく、永続的な制約とは見なさなくなります。
このマインドセットによって、私たちは持ちこたえ、失敗から学び、最終的に目標を達成することができると彼女は主張します。

大学生の実験

スピーチでは、キャロルの学生たちの挫折に対する反応に関する研究についても掘り下げています。
それによると、「まだ」の力を理解し、成長のマインドセットを受け入れた学生は、より強靭で、やる気を持ち、目標を達成することができました。
彼らは挑戦を成長の機会と捉えました。
挑戦が自分の知性や能力の指標ではないと考えました。

「まだ」にあふれた人生

キャロルは、人間関係、キャリア開発、創造性など、人生のさまざまな領域で「まだ」の力を活用する方法についても探求します。
望んでいる結果にまだ達していないことを認識することで、私たちは可能性や実験、持続的な改善に開かれるようになりますと言います。
「まだ」を意識して、成長マインドセットを受け入れた人生が個人の能力向上につながると彼女は主張します。

教育的な応用

私は学校で勤務しながら「まだ」を口癖にしようと意識してます。
例えば、テストで臨んだ点数が取れなかった生徒に「まだ学習時間を増やすチャンスがあるね!」と伝えたり、人間関係でうまくいかない生徒に対して、「次から話すときとか、ラインのメッセージの文面を変える余地がまだあるね!」とエールを送ったりしています。
あなたは「できなかった」のではなく、「まだであった」と言葉を送ることで、少しずつ生徒の思考法に変容が見られます。

学校現場では、全ての生徒が順風満帆に日々を送ることができるわけではありませんよね。
だからこそ、今は成長の途中で、これからの努力が大切なんだよという考え方が必要なことが多いです。
「まだ」の力が必要なこともたくさんあるでしょう。
今回は、そんな教員として大切なことを教えてくれる素敵なスピーチを紹介しました。
下のリンクから無料で視聴可能なので、ぜひご覧ください。

また、キャロル氏の書籍は日本語版も出版されています。
こちらにはより詳しく彼女の研究が書かれています。
梅雨で外出が控えられるこの時期に読んでみるのはいかがでしょうか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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渡部 諒
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