『心の天気、雨のち晴れ』(愛理)
何か理由があるわけじゃないのに、すっきりと朝起きられて、ご飯を美味しく食べられて、ご機嫌でにこにこ過ごせる日がある。
何か理由があるわけじゃないのに、心が重くて泣きたくなったり、1人になりたいのに寂しさを感じる日がある。
私はこの歳になって初めて、心って天気のようなものだと知った。
自分で生活を整えて、自分の心が何を感じているのか、丁寧にキャッチするようになって。
似たような日々のなかで、コロコロ変わる気まぐれな天気を飼っているのだということを知った。
少し前までは、心や身体が重いときの自分がほんとうに嫌で、それを吹っ飛ばしたくて、吹っ飛ばせない自分にいらいらして仕方がなかった。
だけど、心って天気なんだ。って知ってから、
今日は雨が降っているなぁ、今日は晴れの日だなぁって自分を穏やかに観察できるようになってきた。
雨の日は、雨の日なりの過ごし方があるようで。
心の雨を、大好きな人たちと話して共有する時間とか。
大好きな小説を読んで心をぎゅっと締め付けられる時間とか。
カフェで大好きな甘いものを食べる時間とか。
そうやって大好きな時間をかき集めて、雨をやり過ごす。そんな時間の尊さを見つけて潤わせられるなら、雨の日も悪くないな、なんて。
だから、心が暗い時は
「来たな、雨の日。」
って、笑ってやるのです。
そして晴れを心待ちにしながら、一日を過ごしてやりましょう。
あした、天気になあれ。
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