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【klEar Works】”液体入りイヤホン”palette #4【特集】

皆さんこんばんはバーチャルオーディオレビュアーの姉守ラヴです。
今回はおそらく皆さんが見たことがないイヤホンを紹介します
まずこちらの動画をご覧ください。

これはまるでスノーボールのようなイヤホンです
中身に液体が入っていて動かすと雪のように散るイヤホン
なんとこのイヤホンは大学生が制作したものなのです!
たまたまネットを見ていたらこのイヤホンの事を知りただ事じゃないと連絡を取りお借りすることができました

【仕様】

ドライバー構成:Knowles 4BA 3Way
音域:20hz〜25khz
インピーダンス:46Ω
シェル:klEar fit s, クラック防止処理済
Art::Aquarium
コネクター:mmcx(3.5mmアンバランス)
価格:9万(予定)

中身は何かは企業秘密ということです
でも水ではなさそうで少しぬめりけのある液体のように感じました
しかもBAやコードが液体の中に入っているので通電性のものではないのも間違いないです
4BAのうち2BAは超高音とのことでかなり特殊な構成になっていると感じました

【試聴】
大学生の若い方なので音楽も最近の楽曲が多いのではないかと思い古いものではなくあえて新しい楽曲をチョイスしました

LiSA【紅蓮華】

ピアノの高音がしっかり聴こえる
荒々しいギターもドラムも力強い
相当伴奏が激しいのにボーカルの声が前に出る
BA特有のギターの弦の激しさを表現している
これアンバランスなの?って位の分離間
心と身体が震える気持ちになりました。

オーイシマサヨシ【完璧】

ドラマチックな楽曲との相性がいいのがよくわかる感動とは音楽で感じることできるんだなと実感するほどのダイナミックな音
「ドゥーン」という音がする時が心を揺さぶるほど効果的に発揮
ここでもギターソロが見事
ボーカルが男性だが高音なので超高音のところまで来ているようで伴奏のストリングスと被るけど全然分離間がある
打ち込みも完璧。

ポルカドットスティングレイ【ゴーストダイブ】

アルトに近いボーカルでギターと被るはずが横によけるように邪魔しない
打ち込みも超高音があるけど余韻なく直ぐに引くので邪魔をしない
20年代の楽曲は余韻というより音がすぐに引くいわゆる打ち込み系な音を多用するのでそこがしっかり生きている。

星街すいせい & 森カリオペ【ウィキッド feat. モリ・カリオペ】

洋楽寄りの楽曲、クラブミュージックだから打ち込みも低音もすごいが2人の声がきちんと分かる超高域と低域以外1BAなのでつなぎ目がない
分離間がしっかりしているからかもしれないこんなにゴチャゴチャした演出の楽曲を鳴らし切れているのに唸ってしまう。

常闇トワ【Pallet】

最後はやっぱり名前と同じ楽曲で
彼女のユニセックスな声が存在感を出している後ろにピアノ超高音がテンポを奏でそのあと壮大なロックが流れるこの演出にボーカルが埋もれていない
音の引きが早いけどよく聞くと余韻が少し残っている
先ほども書いたがドラマチックな楽曲との相性が抜群にいいい。

【まとめ】
まず企業ではない大学生がこれを作ったこと自体称賛に値するのに唯一無二の革新的デザイン、そして4BAでこのクオリティを調整している技術に拍手を送りたい
これはお世辞抜きだ、間違いなくこれはボーカルホン、しかもこれは3.5で聴いているのにだ、バランスにしたらこれは何が起こるのか末恐ろしい
音道管がストレートなので音場を広くするのかと聞いたら共振点つまり音の波長を一定にすることがメインとのこと、だからどの音もしっかりと聴こえる
液漏れ防止なのか2PinではなくMMCXで今後は剛性の高いコネクタにする予定とのこと
更にこのイヤホンは空気抜けのベント穴が存在しません
なのにもかかわらず音圧をほとんど感じない
フルBAとはいえ流石にあるはずなのに、もしかしたら中の液体が影響しているのかもしれませんがそれでも雪のような粒子もありますしそれが全く邪魔しない透明感の音はどうなってるのか不明です

正直自分はお金あったら買ってました、これは一定層にに突き刺さる音を奏でてなおかつ世界でもこれほどまでに美しいイヤホンはなかなかないと思います
オーディオ業界の未来は明るい。

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