見出し画像

「俺からの虹色レター」が終わって。その2

(オリジナル記事投稿日:2020/09/26 01:23)

 牙崎漣に対してある種の愛情を持ってます。ハナイチゲです。
 今回、激重感情をアイドルにぶつけようという旨の企画「俺からの虹色レター」の第二回が開催されました。今回も流していただくことができたので、忘れないうちにメモを残しておこうと思います。


 今回もまた1時間で書き上げ、1時間で録音したものでした。勢い重視で拙いものになってしまったのは、とても反省しています。恥ずかしい。その結果ストレートに気持ちを伝えられたので良かったとも言えますが……もうちょっと推敲するべきでした。嬉し恥ずかしです。

 牙崎漣のことを知らない方のためにも、彼の紹介を兼ねて様々なことを組み込んだ結果あんなことになりました。だいたいシナリオ本編にあったことです。詳しいことは「テイルズ・オブ・アスタリア」とのコラボシナリオをどうぞ。


 今回はなぜ牙崎漣へ宛てたものにしたかといいますと、前回にSideMのアイドルへ向けられた虹色レターが1通もなかったのが引っかかったというのが理由のひとつとしてあります。折角なのでバランスをとって……というわけでもありませんが、きっかけとしては否定できません。牙崎漣に強く向けている感情があったので、いい機会だと選んだのが最も大きいです。SideM勢、こういう企画も投稿しようぜ!


以下、投稿の原文です。


牙崎漣様へ


 いつからでしょうか。あなたのことを知りたくて知りたくて仕方がないと私が思ったのは。
 あなたのことを私が知ったのは、事務所に入社する前でした。315プロダクションへ入る前、あなたのことを夢で見たのです。信じてもらえるかは分かりませんけれど。
当時からあなたを見て、何かが引っかかるなと思っていたのですが、その予感はある意味で大当たりでした。
 傍若無人と周りから言われ、お前のものは俺のものと言わんばかりの、やりたい放題。大変な子をスカウトしてしまった、それがあなたに最初に抱いた気持ちでした。

 けれど、努力をサボろうとすれど努力を否定することはない。
ちょっとわかりにくいですけれど、誰かの努力を応援してくれるあなたは、感情表現が不器用なだけなのだということはすぐにわかりました。

 私があなたのことを更に深く知りたいと思ったキッカケは、偶然垣間見てしまったザビーダさんとあなたの会話です。ザビーダさんが口にされた、あなたが死と隣り合わせの世界で生きているはずの人間だということ。それが引っかかったのです。

 そういえば、あなたのお父様のお弟子さんだという方が「何故あなたがアイドルをしているのか」ということを話されていましたね。そのことを詳しく聞こうとはしませんでしたが、あなたが闘いが身近にある世界で育ったことを踏まえて、私も疑問に思っていたのでした。
 過去のことを詮索されるのを嫌いなあなたは、このことを知ったら怒るでしょうけれどね。

 母親がいるのかすら分からない、父親がどこにいるのか分からない、世界を放浪していて学校に行ったことすらないことが想像できる。正直に言います。そんなあなたを、可哀そうだと思ったこともありました。
 けれどあなたの一言で、そんな偏見が吹き飛びました。地球が住所だ。家すらないあなたの境遇を、自らそう表現したあなたの力強さに、私はいつの間にか惚れてしまいました。

 正直に言います。私はあなたのことが好きです。
 そういうのに「くだらねー」や「ヘンなの!」とあなたは言うでしょう。それは覚悟しています。
 この手紙があなたに届くとは思っていません。あなたの私物を入れているロッカーの中にこれを入れておきますが、あなたはきっと開かず、耳にしようとしないでしょうね。むしろ聞かれないで欲しいとすら思っています。あなたとの関係性が壊れるのが怖いのは正直、ありますから。
 けれど、あなたが受け止めてくれてもくれなくても。わたしはひとりの人間として、あなたのことを愛しています。


あなたのプロデューサー ハナイチゲより

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?