「俺からの虹色レター」が終わって。その1
(オリジナル記事投稿日:2020/05/03 00:51)
岸部彩華に対して重い感情を持ってます。ハナイチゲです。
今回、激重感情をアイドルにぶつけようという旨の企画「俺からの虹色レター」というものが開催されました。今回流していただくことができたので、忘れないうちにメモを残しておこうと思います。
ぶっちゃけますと、この企画に対して送った音源の原稿はほぼ企画告知生の行われている1時間で書き上げたものでした。
なんでこんなに早く書けるのか? と自分でも疑問に思ってはいるのですが、普段から「担当プロデューサー」という概念に対するスタンスで悩み続けているからかもしれません。あくまでもモバマスはアイドル候補生をプロデュースするという「ロールプレイ」を行うゲームであって、765ASのアイドル候補生らのように直接かかわることができない。そのような状態で「担当を名乗る」ということに対して、手探りで悩み続ける日々を送っています。モバマスをサービス開始当初から続けてはいますが、未だにそのことに対して結論らしきは出ていません。向き合い続けることで、岸部彩華へ向き合い続けることが習慣となっているのは大きいことだと思います。
今回は、モバマス世界の中に私の分身やアバターというべき存在をつくりだし、彼女に岸部彩華への感情を仮託して語らせたような形で原稿を書き上げました。現実の私では直接クソデカ感情を彼女に伝えられないけれど、夢小説のような形でなら、彼女に直接気持ちを伝えられる。そう考えたのです。
自分が灰色の女であることや彼女と喧嘩したこと、「盛り」について語ってもらったことは当然ありません。私の心情が反映された、分身が持つ思い出です。元ネタ的に現実でプロデュースしている間に似たようなことはそこそこありましたが。けれど、分身が経験したことは、間違いなく私が経験した思い出だと言い切ることができます。
現実の私たちがアイドルと接触することはできませんが、分身の思い出をフィードバックするという形で、間接的にとはいえ彼女たちと共にいることはできるのですから。
……夢見がちとよく言われます。とあるキャラの夢小説を書いたりする程度には、二次元のキャラクターに乙女になったりすることもあります。
けれど、この企画においてはそれでいいと思います。クソデカ感情を具現化して、彼女への気持ちを綴ることは夢小説そのものともいえるでしょうから。
以下、投稿の原文です。
岸部彩華様
こうやって改めて貴女に手紙を書くのは、なんだか照れ臭いものですね。
かれこれ貴女と出逢って、もう8年くらいになるのでしょうか。
貴女と出逢ったときの私は、ファッションやメイクといったものに疎い人間でした。無難なものを無難な着こなしで、最低限のナチュラルメイクで地味な眼鏡をかけた、どこにでもいる地味な灰色の女でした。
プロデューサーをしてはいましたが、熱を持てず、社の片隅で窓の外を眺める日々を送っていました。
そんな時でした。池袋で貴女と、運命的な出逢いをしたのは。それは一目惚れだったといってしまっていいかもしれません。なんとしても、貴女をアイドルとして輝かせたい。そう、当時の私は強く思ったのです。……勿論、今もですけれど。
貴女をスカウトした当時から、貴女が積極的にアイドル活動へ前向きな姿勢を見せてくれたとき、私はとても嬉しかったです。
けれど、そこからが大変でしたよね。
大きな仕事を私がなかなか持ってくることができず、貴女とすれ違ってしまったこともありました。
貴女が触ってほしくないこと、それにこちらが触れようとしてしまい、貴女との距離がとてもひらいてしまったこともありました。
けれど、それすらも最早懐かしい思い出です。
あの時にお互いに踏み込み過ぎないことを覚えられたお陰で、今も貴女と仕事のパートナーとして共に居られるのだと思います。
いつだったでしょうか。貴女が話す「盛り」のことが理解できずにいると、打ち明けたのは。
その時貴女は、「盛り」について様々なことを語ってくれましたね。本当に楽しそうに。
それが転機だったのでしょう。貴女のお陰で、私は変われることができました。
自分を磨こうと努力を重ねる貴女の「盛り」を理解しようと、メイクを覚え、ファッションを覚えたことで、灰色だった地味などこにでもいる女が、色を持つことができたのですから。
けれど、私はまだ変わっている途中です。貴女がアイドルとして、ひとりの女性として輝き続けようとする姿を追いかけているうちは、貴女の背を追う立場なのだと思います。
けれど、貴女のプロデューサーとして、私は貴女の背を押したいと強く願っています。なかなか試行錯誤して振り回してはしまっていますが、頑張りますので、貴女の背を今後も私に押させてください。
これからも、貴女の傍に私はいます。
これからも、貴女が美しい翅で空に飛び立て続けられるように私に尽力させてください。
貴女の担当プロデューサー ハナイチゲより
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