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【未来の一閃/古代の咆哮】博士/ペパー軸 ミライドンexデッキ
アローラ!あねもね!です
今回はタイトルにもある通り、新弾の未来の一閃/古代の咆哮環境での【ミライドン】デッキに関しての考察記事です。
【ミライドン】は『テツノカイナex』の登場で強化され、注目度の高いデッキになっています。
また、今回の記事ではCLで使用した【リザードン】のようにリストの変遷を記録していこうと考えています。定期的にリストの改善を行い更新致しますので環境やリストの変化を楽しんで頂けますと幸いです。
0.レイジングサーフ環境のミライドンex
レイジングサーフ環境の【ミライドン】はCL横浜優勝構築から派生した雪道型が主流であったと認識しています。
【ミライドン】デッキの長所である早さを活かしながら、『頂への雪道』を合わせてプレイすることで相手の要求値を上げて逃げ切る形のデッキであったと思います。
『頂への雪道』は当時の環境上位である【サーナイト】や【リザードン】、【パオジアン】などに対して刺さる強力なメタカードで環境にあったカードであると言えます。
また、CL優勝構築は雷タイプの器用不足を補う為に『サンダーex』+『ルチャブル』のパッケージを採用。当時は【ミライドン】に対して『マナフィ』を置くことは基本的になかったので、環境の穴をついた構築であったと評価しています。
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1.未来の一閃/古代の咆哮
10月29日現在、新規パックが発売して3日ほど経過しましたが、シティリーグでは【トドロクツキ】が猛威を奮っている状況です。
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『トドロクツキex』はHP230と220打点から10高いHPを持っている点が特徴的です。更に『ブーストエナジー 古代』と合わせることでHPは290となり、『ギラティナVSTAR』のロストインパクトなど280打点を耐えるようになります。
またワザも強力で、確定きぜつの「くるいえぐる」と220打点を持つ「カラミティストーム」の2種類があり、『ギラティナVSTAR』のような単体性能の高いカードになっています。
【トドロクツキ】の型は『ビーダル』や『ミュウ』、『ダークライVSTAR』など現在開拓中の状態ではありますが、単体のカードパワーが高いので結果に繋がっていると考察しています。
【リザードン】も同様に単体性能の高いカードかつ型が豊富にあるので、【トドロクツキ】の型は複数の型が主流になりそうだと予想しています。
他の新規アーキタイプとしては、『テツノブジンex』を採用した【れんげきウーラオス】が注目されています。
また、新カードや『大地の器』や『カウンターキャッチャー』の登場によって、【パオジアン】【サーナイト】などの既存デッキも大きく強化されたと考えています。
2.テツノカイナex
前項でも述べたように、新デッキ・既存デッキ共に強化されて環境も定まっていない現状ですが、【ミライドン】も『テツノカイナex』にて大きく強化されました。
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今までは基本的に『サンダーex』+『ルチャブル』のパッケージでしかサイドを複数枚取ることができませんでしたが、『テツノカイナex』の採用によってルールポケモンを倒さない場合でもサイドを2進めることができるようになりました。
これによって、サイドレースで不利であった【サーナイト】や【ロスト系統】に対して2-2交換をとれる場面が増えたと考えています。
弱みとしては逃げエネが4と重い為、スタートした場合の裏目や後半縛られる可能性が存在します。とはいえ、【ミライドン】を扱う上で『テツノカイナex』はゲームプランを増やしてくれるポケモンなので検討の価値があると考えました。
3.リストの変遷
ここからはミライドンexの草案リストとリストの変遷に関して記載していきます。
[ミライドンex草案ver1.0(10月12日)]
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こちらがスタート地点となる草案リストです。
CL横浜のリストや私がシティリーグで使用した【ミライドン】の構築を基盤として、作成致しました。
『テツノカイナex』は起動までの要求値が他のポケモンと比較して高いので、『キバナ』や『ダブルターボエネルギー』を採用しました。
[ミライドンex草案ver2.0(10月22日)]
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『ダブルターボエネルギー』の採用は『テツノカイナex』の起動にはつながりますが、汎用性が薄いと考えて別の方法を模索しようと考えました。
従来の【ミライドン】は『マナフィ』を採用せず『モココ』ラインを1面に留めることで『かがやくゲッコウガ』などのケアをしていましたが、今回のリストは『モココ』ラインを増やしてエネルギー供給が行いやすいようにデッキを作成しました。
また、【トドロクツキ】のメタカードとして『サンダー』を採用。HP230を意識した構築にしています。
[ミライドンex草案ver1.1(11月5日)]
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現在の環境では『モココ』2面+『マナフィ』までおける対面が少ないと感じた為、再び以前の構築に戻す形となりました。
山札を掘る要素が少なく、中盤以降の手札干渉で詰まる場合も多いことからシステムカードとして『かがやくゲッコウガ』を採用しました。
中盤以降の『ミュウex』を強く使えるよう『ハイパーボール』中心のボール配分に変更しています。
[ミライドンex草案ver3.0(12月1日)]
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11月20日に行われたブラジルの大型大会LAIC シニア優勝構築のデッキリストが強そうだと感じたのでそこを出発地点として調整を現在行っています。
『イキリンコex』の採用とエネルギーを計15枚採用することによって2ターン目の『テツノカイナex』起動がとても安定する構築になっています。
ボール配分は原案通り4-1で回していましたが、『ネストボール』がサイドに落ちたときが厳しいと感じたので3-2に。
基本的に2ターン目で『テツノカイナex』が起動することにより、【サーナイト】対面は基本有利に戦えます。同様にテンポがゆっくり目な【ギラティナ】にも不利をつかず戦えるというのが現在の評価となります。
反面、HPが高く安定して火力のある【リザードン】は不利対面で厳しい印象を持ちます。『ピジョットex』型が主流になれば『ブーストエナジー 未来』等の採用で3-3プランが通しやすくなる為、現在はリストに組み込めないか検討中です。
▽LAIC参考リスト
2024 LAIC CHAMPION! Amp you very much! 👐👐 pic.twitter.com/DK7UkW6SOZ
— Gabriel Fernandez (@Gabriel57504708) November 20, 2023
4.古代/未来 環境 アタッカーの評価
今回はリストが変化するため、当項目にてアタッカーの評価をまとめています。
▪︎ミライドンex
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特性「タンデムユニット」による展開力を持つデッキにおいて必須と言えるカードです。ワザ「フォトンブラスター」も強力で、220打点は【パオジアン】など大体のたねルールポケモンを一撃で倒すことができます。初動の安定感やアタッカーとしての運用も考えると、採用枚数は3枚前後と評価しています。
▪︎ライコウV
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2エネで殴れるアタッカー。後1や先2で運用できるポケモンとしては使いやすく、自身でベンチを広げやすいデッキで一定数の打点を確保できるという観点からサイド落ちを加味して2枚ほど採用されています。特性の「しゅんそく」も雑に強く、『森の封印石』も貼れることから優先されて盤面に置かれることが多いポケモンです。
相手の盤面も打点に反映される為、【パオジアン】や【ギラティナ】の220打点を意識する場面では相手にケアされて使いにくいというデメリットもあります。
※12月1日現在では、ライコウVをアタッカー運用しない試合も多い為、1枚に減らしているリストもある印象です。
▪︎ライチュウV
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エネルギートラッシュの数によって打点が増えるアタッカー。基本的には【リザードンex】や【ギラティナVSTAR】など大型の相手に対して使用することが多いポケモンです。
青天井のワザは強力ですが、場のリソースを吐き出してしまう為、基本的にはフィニッシャーとしての運用で使いたいポケモンだと考えています。現在は1枚採用のリストが多い印象です。
▪︎テツノカイナex
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新弾「未来の一閃」によって登場したアタッカー。【ミライドン】が苦手であった非エクへの回答になるポケモンです。
【ロスト系統】【サーナイト】など多くの環境デッキに対してサイドレースを強く進めることができるので、11月上旬の現在では、多くの【ミライドン】に採用されています。
前述しましたが、逃げエネ4というデメリットを抱えている為、不用意に盤面に置くと縛られる点やスタートが弱い点はネックですがそれ以上のアドバンテージがあるポケモンだと評価しています。
※11月中盤以降から攻撃の主軸となり2枚採用のリストが増加傾向にあると感じています。
▪︎カプ・コケコex
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ワザ「リベンジショック」で相手をマヒにすることができるアタッカー。下ワザの「げきでんりゅう」と合わせることで合計300ダメージ狙うことができます。また、逃げエネが軽いことからマヒで相手が1ターン止まれば基本的にどんなポケモンも倒すことが可能であると評価しています。
『頂への雪道』や『ナンジャモ』と合わせることで更にストッパー性能は高くなると考えていて、入れ替え札を採用していない【サーナイト】や『あなぬけのヒモ』でしか動かせない『ギラティナVSTAR』に対しては強く働きますが【トドロクツキ】(ブーストエナジー 古代)の登場は向かい風であると考えています。現在は確実に勝つ為のカードというよりは試合の中で別ルートから勝ち筋を掴むことのできるカードという認識です。
▪︎ミュウex
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特性「リスタート」による手札補助とワザ「ゲノムハック」によってプランに柔軟性を持たせることができます。必須というカードではありませんが、【ミライドン】というデッキのエネルギー加速と逃げ0の相性は良いので、『ゼラオラ』との選択枠になる印象です。
デッキの性質上、手札が細くなりがちなので特性は強く使いやすい認識です。『カプ・コケコex』とは違い『頂きへの雪道』とは噛み合いが悪いカードになるので、デッキのコンセプトによって採用を検討する必要があると思います。【ミライドン】は【ギラティナ】がデッキ単位で重いと評価しているので、それを切り返せる『ミュウex』は高く評価しています。
※最近のテンポの早いミライドンは相手の準備が整う前に詰めていける為、【ギラティナ】に対しては以前より勝率は上がっています。
▪︎イキリンコex
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特性「イキリテイク」によって1ターン目に手札を補強・山札を掘ることができます。『テツノカイナex』登場後、展開が早いタイプの【ミライドン】が増えたことによって評価されて採用率が上がっています。
HPは160で雷弱点と【サーナイト】の要求値低下や相手の『テツノカイナex』の通りが上がってしまいますが、コンセプトを早さに全振りしている以上、採用しても速度勝ちできると評価されています。ワザ「きあいをいれる」も強力で後1で殴れないときの選択肢に入ります。採用枚数は0-2枚とデッキのコンセプトによって左右されます。
▪︎モココ
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特性「エレキダイナモ」によって中盤以降のエネルギーリソースを支えるポケモンです。非常に強力な特性の反面、逃げるエネルギーが2と多く【サーナイト】や【ギラティナ】が行う縛り+狙撃ギミックの負け筋になりやすいカードです。2-2ラインでの採用が多い印象を持ちますが、最近では1-1ラインでの採用や『エネルギーシール』で代替するリストも増えてきました。
▪︎サンダー
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特性「エレキシンボル」によって自分のたねポケモン(雷タイプ)の打点が10上がります。デッキとしては230打点と310打点が狙いやすくなる点が強力で【トドロクツキ】等に対して強く働きます。また、110打点が出せる非エクアタッカーとしても運用できます。
5.あとがき
ここまで読んでいただきありがとうございました。ミライドンは今後も注目度の高いデッキタイプの1つだと思います。機会があればまた記事にしようと思います! ではでは。