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まだまだ現役!ピカゼク徹底解説
アローラ!あねもね!です
今回は『ピカチュウ&ゼクロムGX』についてカード性能をはじめとして、環境での立ち位置やデッキについてなどいろいろな視点から見ていきたいと思います。新パックも発売されてる中で情報としては古いと感じられる方もいるかとは思いますが、現時点でも強力なカードだと思うので参考になれば幸いです。
1.ピカゼクについて
ピカゼクは2018年12月発売のタッグボルトより収録されて以来、ピカゼクをメインアタッカーとして据えながら後続となるサブアタッカーやデッキのタッチを変えて1年以上を通して前線で活躍してきたカードだといえます。
最近では『チャンピオンズリーグ2020 愛知』にてピカゼクが優勝したことが記憶に新しく残っている人も多いかと思います。
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2.ピカゼクの強み
そんな常に環境にいるピカゼクですが、強さの秘密はたねポケモンかつ性能が自己完結している点にあると私は思いました。
通常ワザである『フルドライブ』は要求エネは少し多めですが、150打点+エネ加速を兼ね備えている優秀なワザです。
打点とエネ加速を備えているポケモンはメインアタッカーとして1匹目に育てることでどんな場面にも対応しやすい利点があるといえます。また、デッキのドローソースとして多く採用されている『デデンネGX』を『エレキパワー』1枚使用することできぜつさせることができる点やタッグチームを2パン、エレキパワーの使い方次第ではV MAXも2パンできるので安定した動きに加えて、雷の強みを活かした打点調整が可能であると感じました。
GXワザの『タッグボルトGX』は3エネ200打点に加えて、追加3エネで裏に170点飛ばせる技です。
追加エネの有無に関わらず、相手は『フルドライブ』と『タッグボルトGX』が飛んでくることを常に想定してゲームプランを考える必要があるので、ゲームプランが幅広く取れるという強みがあります。相手からすると「どっちの技がどの打点で飛んでくるかわからない。」という怖さがあり常に意識する必要があります。
3.ピカゼクの補助パーツ
ピカゼクは雷タイプで『サンダーマウンテン』や『エレキパワー』、『カプ・コケコ◇』というようなサポートとなるカードを多くもらっています。
ワザは2つとも雷エネルギー3枚と要求値が高いように感じますが、補助パーツのおかげで基本的に2ターン目には起動でき、早ければ後攻1ターン目にワザを打つことができます。
また、打点を底上げすることができる『エレキパワー』の存在は強力です。
前述したようにVMAXやタッグチーム、GXなど相手のHPや状況に応じて技を使い分けたり、エレキパワーを使用するなど自分のゲームプランが他のカード・デッキより立てやすいと感じました。
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ピカゼク三銃士その2
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4.ピカゼクのその他ステータス
HPは240とタッグチームにしては低めです。逃げエネは3と標準値ほどであるといえます。HPに関しては基本的に1パン耐えることができる点や"鋼抵抗"を持っているため『おおきなおまもり』があればオルタージェネシスGX後の『ザシアンV』のブレイブキャリバーを耐えることができるので優秀であると私は思いました。
また、逃げエネに関しても入れ替え多投の構築や『ゼラオラGX』の特性のおかけで気にならないと感じました。
5.ピカゼクの構築について
基本的にピカゼクはメインアタッカーに自身をおきながら色々なサブアタッカーに繋ぐことで好みの打点、好きなサイドプランを押し付けるデッキであると考えます。 デッキを調べていく中でおおまかに『ジラーチ』の有無と『グズマ&ハラ(タッグサポート)』の有無の2×2の4種類パターンがあるのではないかと考えました。
以降は簡単にそれぞれのメリット・デメリットについて記述できたらと思います。
【ジラーチのメリット】
・欲しいパーツに触れる確率が高くなる。
・エスケープボードの採用により、ミラー戦でライチュウ&アローラライチュウのタンデムショックに対応できる札が増える。
・初動の事故が起こりにくくなる。(サポートに触りやすい)
・後半の手札干渉に対して復帰しやすい。
【ジラーチのデメリット】
・デッキの枠を取る。
・手札を溜め込むときに基本ドロソである『博士の研究』や『マリィ』、『デデンネGX』と相性が悪い。
・的になる。(三神やドラパルト)
・エスケープボードまたはポケモン入れ替えの要求。
・ねがいぼしで強いカードをピックするので山札の不要札が増える。
【グズマ&ハラのメリット】
・タッグコールの採用により『ピカゼク』と『グズマ&ハラ』に触れる札が多い。(クイックボールを『カプ・コケコ◇』など他のカードのピックに使うことができる。)
・グズマ&ハラ1枚でふうせん、サンダーマウンテン◇、スピード雷エネルギーと必要札に触ることができる。
【グズマ&ハラのデメリット】
・サンダーマウンテン◇の比重が大きい。
・後半の手札干渉に対して復帰札が少ない構築になりがち。
・スタジアム1枚採用であれば、2枚目以降のパワーが落ちる。
・スピード雷エネルギー以外で縦引きがないので、エレキパワーも想定したプランが作りにくい(デデンネGXは除く)
私はジラーチ・グズマ&ハラに関して上記のようなメリットとデメリットがあると考えました。3月にでた桃屋杯では以下のように考察し、デッキを作成しました。
6.ピカゼク デッキレシピ
大まかに環境に多いと予想したデッキは以下になります。
・三神ザシアン
・ピカゼク
・ドラパルト
・リザードン V MAX?
デッキパワーの高そうな3つと人気のたかそうなリザードンがいるであろうとざっくりの憶測でした。上から順に要点のみまとめていきます。
【三神ザシアン】
ボスの指令とワタガシラVによってサイドプランが押し付けやすくなったデッキ。デデンネGXやワタシラガVを採用したい構築が多い点や超パーフェクションが減るなどを考えてニャイキングラインは0or1であると考えた。基本パワーが強いのでテンポロスしないことが大切。
【ピカゼク】
後攻1ターン目の選択肢に『パルスワンV』のそうでんが増えたため、フルドライブが打てなくても強い動きができるデッキ。新規の『スピード雷エネルギー』によってグズマ&ハラを採用した型が増加した。
【ドラパルト】
V MAXならではの耐久力とダイファントムのダメージによって色んなタイプに対応しやすいデッキ。
型が複数あり、サブアタッカーも豊富な印象を持つ。
【リザードン 】
人気があり、Vのカードパワーも高いので一定数はいるであろうと思っていたデッキ。300より上のダメージが出せないことをネックであると考えていたが、決勝トナメに上がったプレイヤーは『ジラーチ』を軸として『ガラルジグザグマ』と『回収ネット』を採用していて、V MAXへの回答を持っていた。
上記のデッキタイプを考えた結果、以下の構築となりました。
方針としてはドラパルトに対してジラーチが展開しにくいと感じたので入れず、安定感のあるグズマ&ハラを採用した構築にしました。
デッキリスト
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他のピカゼクとの差別化としては以下になります。
・ボールとデデンネGXを多投した。
・三神ザシアンやピカゼク対面での要求値が上がると考えて『おおきなおまもり』を厚めに採用した。
・技を打ち切れるようゼラオラGX・入れ替え・ふうせんも多く採用した。
・マリィより後半に強く出れるリセットスタンプを採用した。
・デデンネを絡める動きが多くなるので基本的に複数枚カードを採用できるよう心がけた。
新弾を見据えると採用カードは変わってくると思いますが、ピカゼクの中のデッキタイプの1つとして参考になればと思いました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。ではでは。