【CL2025 大阪使用】リザードンex 解説【Day2構築】
カーポケchのあねもね!です。
今回は12月21日に行われたCL2025 大阪にて行った環境考察及び使用したリザードンexデッキの構築について記載致します。
目標は10-5のCL福岡優先権獲得、結果は9-6と一歩届かずでした。
グッズロック環境に抗った1ヶ月間となっていますので、良かったら最後まで読んで頂けますと幸いです。
0.スボミー環境の事前予測
12月6日に発売した「テラスタルフェスex」にて『スボミー』が登場しました。
HPは30と低いものの、ワザの使用エネルギーを必要とせずお手軽にグッズロックができるポケモンとして発売前から注目を集めていました。
要求値の低いグッズロックの登場にて環境の低速化が予測され、グッズを中心に盤面を組み立てていた【リザードン】【タケルライコ】【レジドラゴ】の3デッキは評価を落とす形となりました。
反面、序盤に準備を必要とする【サーナイト】【ドラパルト】や博士の研究を軸としてデッキを回す【ソウブレイズ】【ブリジュラス】等は注目される形となりました。
また、『レジギガス』の登場によって【ルギア】もある程度評価されており、サーナイト、ドラパルト、ルギアが多い環境ということで【ミライドン】も立ち位置が良いデッキとして注目されていました。
ざっくりとしたスボミー環境のデッキ評価は以下だと認識していました。
1.環境の変遷、予測
この項では簡単に環境の変遷について記載致します。
【12月7日-8日(新弾発売週)】
事前予測の通り、【サーナイト】【ドラパルト】がトップシェアを誇る分布となっています。
元々の相性評価やルギア・ミライドンの位置から入賞数はサーナイト>ドラパルトになっていると評価しています。
【12月9日-15日】
シェアトップは依然として【サーナイト】【ドラパルト】の2強ですが、シェア数はドラパルトに傾いています。
要因としては、【ドラパルト】の『ヨノワール』ラインが厚くなることによってサーナイト側への勝率が改善された点が大きく、以前までは不利対面でしたが現在は五分の勝負ができるようになったと認識しています。
その他のデッキではベンチ狙撃の刺さりが良いことから「げっこうしゅりけん」の要素を含んだ【ソウブレイズ】やサーナイトに弱点をつける【古代バレット】が増加傾向にあると思いました。
【当日の環境予測】
大きく分布は変わらず、【ドラパルト】【サーナイト】中心の環境のまま進むと考えました。
tier2以下についても、先週までの結果に沿った分布となっています。
2.デッキ選択について
今回は【リザードン】を選択しました。
選択理由としてはピジョット軸のリザードンがデッキタイプとして好みということもあり、練度ありきの選択となっています。
環境の流れとしてはtier上位のサーナイトやドラパルトにグッズロックが大きく刺さらず、tier2位置のデッキもある程度グッズロック耐性がある分布となっている為、スボミーが必須枠の評価から選択枠にシフトしていくと考えていた部分もデッキの使用を後押ししました。
体感としては以下の表のような相性だと評価しており、基本プランに『スボミー』が採用されているデッキには厳しい立ち回りを強いられると認識しています。
一方で、グッズロックされない試合や相手が焦って攻めてきた試合は理想のゲーム展開に持っていける為、パワーを落とさずある程度グッズロックに抗えるデッキを目指して構築作成を行いました。
◇リザードンと環境デッキの相性表
3.デッキの変遷について
ここからは今回使用するに至った構築の変遷について記載を行います。
【12月7日】
スボミーへの対抗策として、現物の枚数やグッズを経由せずポケモンに触れるカードに重きを置いてデッキを作成しました。
【12月14日】
デッキの核となるピジョットexをグッズロック下でも作成できるように『ピジョン』を採用しました。
また、崩れたスタジアムの役割が薄い点から【サーナイト】【ドラパルト】に役割を持てる『ロストスイーパー』と変更しました。
【12月15日】
かがやくリザードンがあって勝った試合が少ないと考え不採用に。
【ルギア】【ソウブレイズ】あたりにベンチ狙撃を搭載するギミックが増えてきたと感じた為、マナフィを採用しました。
【12月17日】
環境トップである【サーナイト】【ドラパルト】に対して勝率が出せず、ACE SPECを変更した別のアプローチを考えて作成しました。
ACE SPECを変更することで試合のプランや構築の軸が変化すると考えた為、デッキとしてアウトプットはしたものの使用はしていないリストとなります。
【12月19日】
グッズロックで2ターン目以降の展開が望めない点から初動になるべく展開札に触りたいと考えボールの枚数を11枚に。
ペパーから触れて強い札として『ワザマシン エヴォリューション』を採用しました。
基本フェアリーエネルギーの枠を最後の1枚として据え置き、ギリギリまでカードの可能性について検討していました。
4.当日の使用構築
上記を踏まえて、当日使用したリストがこちらになります。
Day1(夜のタンカ採用)
デッキコード:y2pyMy-r6kn4W-M2Mpp2
Day2(マナフィ採用)
ffkdk5-eQorAN-5kFVkd
【ポケモン】
・リザードンexライン(3-2-2)
▷デッキのメインアタッカーとなるポケモンです。スボミーによるグッズロックに対抗する為にリザードの2枚目を採用しました。
現物を多く採用すると中盤以降における山の作りが弱くなってしまう為、最低限のポケモンラインとボール厚めの構築を目指しました。
・ピジョットexライン(2-1-2)
▷デッキのシステムポケモン。
特性「マッハサーチ」による確定サーチが強力で、ゲームプランを支える縁の下の力持ちです。
ヒトカゲライン同様にグッズロック下でも順当に進化ができるようピジョンを採用しました。
・ヨノワールライン(2-1-1)
▷デッキにおける搦手となるポケモン。
『カースドボム』によって足りない打点の補助、サイドレースにおける逆転の演出が可能となっています。
盤面が完成した【サーナイト】【ドラパルト】に対してはヨマワルが着地狩りされてしまう為、1本を強く使いたい気持ちを持って採用しています。
・システムポケモン各種(1-1-1)
・マナフィ(1)
▷デッキに置けるメタカード。
Day1の所感から思ったより【ソウブレイズ】が多いと考え、Day2に対策札として採用しました。
【グッズ】
・ボール系統(4-3-4)
▷ネオラントや進化先に触れる『ハイパーボール』を中心に計11枚採用しています。
グッズロック下ではボール系統は使えませんが、1ターン目の展開及び圧縮が次ターン以降の面作成に寄与する為、なるべく多く採用するようにしました。
・ふしぎなアメ(4)
▷グッズロックされない展開や中盤以降でも盤面を維持できるよう最大枚数の4枚採用しています。
感覚だと3.5枚が適正値だと思っています。
・カウンターキャッチャー(2)
▷裏呼び札。一時期は1枚にて使用しましたが、展開が進むとグッズは使用できる為、打ちたい場面が多く2枚に戻しました。
・ロストスイーパー(1)
▷どうぐ及びスタジアムを割れる札。
下記をメタ対象として採用しました
・すごいつりざお(2)
▷リソース管理札。
主にエネルギーのリクルートが役割対象となっていますが、自分でコストに使用したカードの回収や倒されたポケモンの再利用にも使用します。
・夜のタンカ(1)
▷Day1にて採用したリソース管理札。
アタッカーがリザードンex1本かつ枚数が薄い為、基本的にはリザードンexを使い回すカードとして採用しました。
このデッキにおけるタンカは使い勝手◎なので入れたことない人は是非試して欲しいです。
【ポケモンのどうぐ】
・森の封印石(1)
▷インスタントマッハサーチ。
ペパーから触れるカードとして強力な1枚だと評価しています。
基本的には序盤の『ピジョットex』の準備に使用することが多いですが、VSTAR権利を残すことで、中盤以降の強い1ターンや最終ターンにおける詰み盤面の作成を行うことができます。
・ワザマシン エヴォリューション(1)
▷グッズロックに強く出れるカードです。
エネルギーの枚数が5枚の為、初ターンでの使用は難しいカードですが、2ターン目以降だと比較的打てるタイミングはあると認識しています。
・まけんきハチマキ(1)
▷超電環境と比較して明確な役割は持ちにくいですが、使用する機会も多く抜けないカードの認識です。
【サポート】
・ペパー(4)
▷グッズロックされない初動において一番強いカードの為、最大枚数の4枚採用しています。
・ナンジャモ(2)
▷手札干渉札かつドローサポート。
『アンフェアスタンプ』採用の為、2枚となっていますが可能であれば3枠割きたいカード。
・ボスの指令(2)
▷フィニッシュ及び相手の面の崩しに使用するカード。
グッズロック下にて待ちの試合になった場合にはボスから崩しにいくこともある為、最後と合わせて2枚打ちたいカードの認識です。
・ブライア(1)
▷試合を決定付けるカードとして1枚採用しています。
打っているタイミングは基本的にリーサルとなることが多いので、1枚の採用で充分だと認識しています。
・フトゥー博士のシナリオ(1)
▷自分のポケモンを手札に戻すことで、こちらの負け筋を消すことができます。
ロトムV等のルールポケモンや手負いのリザードンexを手札に戻すことが多く強力なカードだと認識しています。
デッキの特徴として高HPのポケモンにて盤面を完成させることができるので、可能であれば採用したいカードだと認識しています。
・ネジキ(1)
▷自分の盤面にいるたねポケモンをトラッシュのポケモンと入れ替えることができるカードです。
相手視点、面を崩壊できるタイミングにてグッズロックを解除するので、復帰札としても超電環境よりこのカードの価値は高く評価しています。
【エネルギー】
・基本炎エネルギー(5)
▷ギリギリ頑張れる枚数です。
5.当日のマッチングと備忘録
当日の結果と簡単な感想をまとめて下記に記載しています。
Day1の7戦目とDay2の3戦目は適切なプレイができていなかった為、実力不足を実感した2日間でした。
特にドラパ対面は相手の面から想定できる上振れ値が高く、プレイがブレてしまうことが多かったので、課題として認識し、改善していきたいと思います。
6.むずむず環境での動き方について
現環境は各対面への戦い方の言語化が難しい為、この項ではグッズロック全般に対する考え方や動きの指針を記載したいと思います。
【考え方】
『スボミー』の採用は多種多様なデッキにされていますが、基本的には序盤の動きを抑制する為に採用されています。
【サーナイト】【ドラパルト】等に関しては、マシマシラによるダメージの載せ替えやファントムダイブ、カースドボムによる裏の負荷がある為、グッズロックに加えて面を崩す能力が上がっていると認識しています。
一方、ボム等が採用されていないデッキについては単なる時間稼ぎの役割でしかない為、グッズロックをされているからといって焦る必要はないと考えています。
【動き方】
基本的には、面を作って進化ポケモンを立てる根本的な部分は同じですが、相手のデッキやスタートポケモンによって面作成の優先度が変わります。
①スボミーが飛んで来なさそうなデッキ
→通常通り、ヒトカゲやポッポを優先して準備します。
②スボミーが飛んできそうなデッキ
→ロトムの優先度を上げて面を準備します。
【サーナイト】のような殴るまでの時間がかかるデッキに対しては、のんびりしたゲーム展開で間に合いますが、【ドラパルト】のような早い展開も作れるデッキに対してはスボミーが飛んでこないパターンも想起しつつ、VSTARパワーの切りどころを見極める(展開札に割く)点が重要になってきます。
スボミーを意識した面作成や手札の使い方も大事ですが、意識しすぎて手札をスカスカにしてしまうと早い試合展開に追いつけなくなるので、手札のリソースを抱えつつグッズロックにも対応できる面が作成できれば完璧だと考えています。
7.あとがき
ここまで読んで頂きありがとうございました。
昨シーズンでは、デッキの立ち位置や勝ちデッキを意識したあまり得意なデッキタイプを選択できていなかった為、今シーズンは納得できるデッキ選択・構築ができていると感じています。
大会当日のプレイや精度についてはまだまだ未熟だと感じる部分もある為、日々精進して頑張りたいと思います。
普段はYouTubeにて対戦動画を中心に発信も行っていますので、そちらも是非見て頂けますと幸いです。ではでは。
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