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髄膜種になりました/病気発見編
病院とはあまりかかわりがなく、自覚症状はまったくなかった私が髄膜種(脳腫瘍)と診断されました。どうやって病気を発見し、入院準備をすすめたのか。これから入院することになる方の参考になれば・・・
■病気がわかった経緯
●健康診断
同世代の芸能人が「脳」の病気で休養するというニュースを見たり、父親がパーキンソン病を患ったりしていたので、自身の「脳」が前から気になっていました。そのため数年前からたまに定期健康診断のオプションとして脳MRIを受診していたんです。2024年8月の定期健康診断は2年ぶりの脳MRI検査。
9月初旬に届いた健康診断結果に「両側前頭葉占拠性病変が認められます。脳神経外科にて精密検査を受けてください」と衝撃的な一文😵
とはいってもクリニックで精密検査した結果、何かしらの薬を貰って終わりだろうと高をくくりながら、近所の脳神経外科クリニックを予約しました。
脳神経外科クリニックの先生に健康診断のMRI画像を見てもらったところ、見た瞬間に「こうなるとウチでは見れないので、造影剤をつかった撮影のできる大きな病院に行ってください」と言われてしまいました。「ご希望の病院はありますか?」と質問されたのですが、病院の知識はないので「先生のおすすめでいいです」とお伝えし、結果的に入院することなる病院を紹介してもらうことに。
クリニック受付で紹介状ができあがるのを待っていると、臨床検査技師の人がわざわざでてきてくれて、「造影剤をつかったことありますか?」「病院行くとき朝ごはんを抜いて行ったら、すぐ検査してもらえるかも」「病院の予約の仕方は・・・」などなどめちゃくちゃ親切。ただこんなに親切にしてくれるのは、私の頭は相当問題ありってことですよね、と恐怖もありました。(大変、ありがたいことなんですが。。。。)
大きな病院&シルバーウィークということあり、初診の予約は1週間以上先。しかも「造影剤の検査をしたい」と予約したのに、初診では検査ができず。更に1週間経過しやっと検査です。この間は落ち着かず、もやもやとした不安な日々を過ごします。クリニックの先生が言っていた「脳の外にできている腫瘍だと思う」というキーワードをもとに、Web検索しまくり。その結果、私の病気は「髄膜種」であろう、手術をするしかないだろうと薄々察しはじめました。
●造影検査当日
造影剤を使用してMRI撮影をすると、病気の部分と正常な部分の区別がしやすくなるそうです。
MRIは健康診断で何度か受けているので「狭い」「うるさい」は私は気にならないことはわかっていました。初体験は造影剤です。腕から造影剤を入れるためのラインを取ってもらうのですが、何しろ私は注射が苦手です。注射の時のように腕に針が刺されるのは見ないようにしていましたが、緊張していたのか迷走神経反射と思われる貧血を起こしました。フラフラになりながらMRIの台に横たわり受診。検査は寝ているだけなので撮影中に貧血も収まり、造影剤と投入されても特に問題なく検査終了。造影剤は熱くなるというという話を聞いていましたが、熱くなることはなかったですね。
検査終了後、すぐに先生の診察。「これは手術が必要です。僕はこの病院で手術ができないので、手術ができる先生の診察を受けてください」と。大きい病院ってめんどくさい(笑)
●検査結果
翌日、手術をしてくれる主治医となる先生の診察です。主治医は親身で話しやすいというタイプではありませんが、私の病状、どんな手術が必要か、手術のリスクなど、病気素人の私にわかりやすく説明してくれました。
病名は「髄膜種」、出術後の病理検査次第だが良性の可能性が高い
画像で見る限り、腫瘍は手術で取り切れ一発根治できるだろう
腫瘍のせいで脳浮腫があり、腫瘍を放置すると将来的に認知症のような症状が出る可能性がある
悪い症状がでてから腫瘍を切除しても、一度悪化した症状は改善しないので、症状が出ていない今、手術が必要
腫瘍は嗅覚の神経に絡みついている可能性がある。その場合、嗅覚の神経を腫瘍と一緒に取り除く可能性がある
手術時間は6-8時間。髪の生え際少し上のヘアバンドをつけるラインにメスを入れるので、その箇所だけライン上に髪を切る
などなど。
現時点では何一つ自覚症状はないので、自分が病気という実感は薄かったのですが、自分のおかれている状況や手術の必要性なども理解でき、悩むことなく手術をお願いしました。
手術は2週間後か、それを以降だと1ヶ月以上間が空くといわれたので、とっととすっきりできるよう2週間後に設定しました。
■入院するまでの準備
●職場
主治医に「手術後、どのくらいで回復して仕事復帰ができるんですかね?」と質問したら「人によっては、入院中から仕事復帰する人もいるし、数ヶ月かかるケースもあり、人によります」と判断が難しい回答。。。(手術後に同じ病気の人のコラムなどを拝見すると、本当に人よって異なっていたので、先生もそういうしかないのかなぁと思いました)
会社には主治医に言われたことをそのまま伝え、ひとまず入院期間の平日9日間で休暇申請をし、退院する数日前に翌週から復帰するのか、追加で休みを取るのか相談させて下さいと伝えました。
入院するまでに2週間の期間があったので、引継ぎは余裕👌
上司+業務に一番影響が出るメンバーには詳しい病名などを説明しましたが、それ以外の方には「お休みでーす」しか伝えませんでした。そのため永年勤続の褒章休暇を取得していると勘違いしている人もいました(笑)
●入院生活に必要なもの
病院から指示されているもの、入院経験者から教えてもらったものなど買い揃えました。
・パジャマ・タオルは洗濯が面倒なのでレンタル一択
・スリッパ禁止で足全体を覆う靴 無印良品でいい感じの靴発見
転倒リスクの高い高齢者はともかく、私はスリッパでもいいじゃないかと思っていましたが、手術後数日はフラフラでスリッパだと確かに危なかった
・下着 ブラトップを用意しましたが手術後、いろんな管が体につながっているので、ほぼ着用せず
・T字帯 袋をあければ着用の仕方は感覚でわかるだろうと思ったのですが、まったくわからず。。。着替えの時にあわててスマホで着用の仕方を検索
●髪
私の髪はロングヘアー且つ白髪&強いくせ毛という髪質なので、2ヶ月に1度の髪染め、6ヶ月に1度の縮毛矯正が必須です。手術後は毛染めは3ヶ月、パーマは6ヶ月禁止でした。
手術前に髪染めはしたのですが、手術後どういう状況になるのはわからなかったので、縮毛矯正はしませんでした。手術後驚くほど髪の毛が残ってたので、手術前に縮毛矯正しておけばよかったと後悔。(元々、主治医からは細いラインで髪を切るので術後は痕はぱっと見わからないと言われていたんですが、そんなまさかと信じなかった結果です(笑))
●親・友人関係
高齢の母親は相当心配すると思われたので、電話やメールではなく、実家に戻り、元気だよアピールをしながら手術の説明。幸い母親の友人で20年ほど前に開頭手術して、今もピンピンしている人がいるらしく、さほど動揺せず受け止めてくれました。
友人たちには、会える人とはあって説明しました。同世代友人達には健康診断の重要性、MRIをオプションでつけようと啓蒙活動。来年の健康診断でMRIやろうって思ってくれた人もいるので成功です。
会えてない友人には「手術する」ってことだけLINEで伝えました。「脳に腫瘍」って書くと、相当心配されてしまいそうだったので、病名は会ったときに伝えようと思います。(婦人科系の病気という勘違いを生んでいましたが)
●入院手続&リハビリ準備
入院前に、手続きのために病院へ。手術や麻酔の説明はYouTube視聴の案内がされました。今時ですね。
手続き後、リハビリ室に行きました。歩行や、計算、記憶力などなどのチェックです。手術後にも同じことをやって、手術後に衰えがないか、問題が発生してないか確認をするそうです。
入院してからの経緯は「入院・退院編」に記します