デコンデコンの雪道の中考えてしまった。(ノルマやシーリングの中で)
僕の野次馬根性は帰り道を街の方面へ向かわせた。
道路状況では、相変わらず街の中は真っ赤っか。
僕はそれを避けているので、ホントにそうなのか、確かめたくなってくる。(Google mapがホントに正しいのだろうか?と)
わかるだろうか?↓
正面の高いビルが富山市の図書館、富山銀行の本店。
写ってはないが、僕の右手には北陸銀行本店だ。
つまり富山市の中心、メイン通りなのだ。
これは西町から南富山に向かって走っている。↓
僕の2台後ろには市電がついてきている。
車道部分は除雪されていない。市電領域との境野白線まで雪が迫っているところもある。(撮れなかったが)
これじゃ、渋滞情報が真っ赤っかなのも頷ける。
県のサイトを見ていると県では不足するオペレーターを確保しようと「富山県除雪オペレーター育成支援」の事業をやっていた。
富山県除雪オペレーター育成支援事業サイト(右上のリンクをクリックすれば詳細が見れます。富山県除雪オペレーター育成支援事業について|富山県富山県庁の公式ホームページ。
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1501/kj00016319.html
(リンクが貼れなかった。)
要は腕のあるベテランがいない?少ないのだ。補給しないと除雪体制が維持できない。
だから、街中の除雪状況が今になっても上写真のようなのは、当たり前なのだ。
昔ならよくロータリーと複数のダンプとチームを作り「運搬除雪」をやっていた。だから市電に迷惑をかけることなく車道が開いていた。そもそもその前の段階、路面を出すことさえ出来ていない。だから表面をただ寄せているだけで、悪化する一歩なのだ。
(富山県)令和2年度道路除雪計画富山県冬期道路情報 -富山県の道路除雪について
https://www.toyama-douro.toyama.toyama.jp/link/jyosetsu/dourojosetu.html
(リンクが貼れなかった)
除雪計画には「新雪除雪」「路面整正・圧雪処理」「拡幅除雪」「運搬除雪」「歩道除雪」等と計画されている。
が、新雪除雪より先に進んで行けないようなのだ。
どうも頭でっかちなのかもしれない。手足はまだこなせないのだ。練られていないままなのだ。
仕事では『ノルマ』と言うのがある。先月にはこれだけ出来たんだから、今月はさらにこらだけやろうの数字だ。つまり「今より進歩しよう」の実現だ。
役所はノルマは無いと言われるが行政改革の中では『シーリング』と言うのがこれにあたるだろう。
昨年はこれだけの予算でできたのだから、来年度は△5%でやろうなのだ。
それで浮かせたお金で今年は『除雪機械運行システム』に賭けたようだ。除雪車にGPSを着けて管理すれば上手くいくだろうと考えたらしい。
さて、手足の熟練を放っておいて、何を管理しようと言うのだろうか。また、管理出来る能力が有るとどこから信じているのだろうか。
除雪オペレーター達とは職人なのだと思う。
料理で言えば、口に入れれるものは誰でも作れるだろうが、美味しいもの・身体に良いものは料理人になるだろう。それと同じではないだろうか。
前も話したが昔のオペレーターは日頃から頭の中でドーザーを走らせながら道路の突起物や境界を眺めていた。
そしてこの道具道具の違いを身体に覚えてその道具を使う。良い仕事をするには『弘法筆を選ばず』では実際ない。弘法ではないからだ。
今の世の中、ファミレスのようにマニュアルをさせれば良いと考えているようだが、自然相手ではそう問屋が下ろさないと言うのを教えてくれたのではないだろうか。
管理のために予算を使うのなら手足が生き生き出来るようにする方が、価値があったんじゃないだろうか。
県が直営でやっていた頃に築き上げた腕(ノウハウ)は民間への移行時には引き継がれたようだが、民間では儲けの中で、そして退職と共に喪ってしまった。
大型特殊などの免許や6時間程の講習だけでどれだけの力を着けることが出来るだろう?
職人の技術を舐めてかかる時代のようだ。
ノルマやシーリングと言う「今よりさらに」の世界を進める中で、その分見失って行くものがあったのではないだろうか。
デコンデコンの雪道の中、考えてしまった。