自閉症と関わる人に知ってほしい"心の理論"
どうも。姉です。
心の理論って知ってる?
用語として知らなくても大丈夫。
私も授業で聞くまで知らなかったし。
みーんな持ってる心の機能だよ。
でもこの力、発達障害者、特に自閉スペクトラム症の子は持っていない(または未発達)の。
どんな力かわかるかな?
答えは
「相手の気持ちを推測し、理解する力」だよ。
この記事はそれについて書いてみるね。
自閉スペクトラム症の子が苦手とすること
よく「相手の気持ちを考えなさい」とか「空気を読みなさい」とか言われない?
これって実は心の理論が備わってないとできないの。
この心の理論、どれだけ小さい子に備わっているかをテストするものがある。
割愛するけど、気になる人は調べてみて。
大体4~6歳ぐらいになるとみんな獲得するようになる。
さてこの力、先ほども言った通り、自閉スペクトラム症などの発達障害者には備わっていない、もしくは苦手とするものと言われている。
⚠️ここからは聞いた話や私の考えも混ぜ込みながら話す。鵜呑みにしないでね。
理由はね、「誰かと一緒にものを見る」ことが苦手なのが関係してるらしい。「共同注視」って言われる。
自閉スペクトラム症の子って「人の目を見ない」ってよく言うでしょ。人の目を見ることが苦手だとか。
「誰かと同じものを見る」って、
人が何を見ているのかを把握しなきゃできないのよ。
例えば、お母さんが「見て」って花を指差すでしょ?
そうすると普通は指を差された花の方をみる。
でも心の理論が未発達の幼児や自閉スペクトラム症の子はお母さんの指先を見たりするの。
"お母さんは花を見ている"ってことを把握できてないのよね。
この「共同注視」、他者と心を通わせる第一歩と言われたりする。
自閉スペクトラム症はそれがそもそも苦手だから心の理論の発達が遅れるんですって。
こういう知識を持ってるだけで、自閉スペクトラム症や発達障害と関わるときどうしたらいいかヒントになると思う。
この後はここまで読んでもわかりにくい!よくわからん!結局なにが苦手なの!!!って人用!
具体的にどんな感じか例をまとめて書いておく!これも私がざーっと考えたやつだからなんとなーくで理解してね!
心の理論が未発達の人の考え方(例)
⚠️あくまで例だよ!これ以外も当然あるからこれが全てじゃないです!
①「自分が好きなものは相手も好き」
びっくりすると思うけど、心の理論が発達してない幼児によく見られる。
"自分=相手"の状態。
自分と相手の区別がつかない。
だからこそ相手の気持ちを汲み取ろうっていうのができないのよね。
ここでちょっと余談だけど、赤ちゃんには自分の母親と自分との区別がない。だからお母さんのお乳は自分のものだと思ってる。
めちゃくちゃかわいいな。
②「相手の嫌がることがわからない」
これはわかりやすいと思うけど、相手の気持ちを推測するのが苦手だから、当然相手が嫌がっていてもわからない。
「相手がどう思っているかわかってない」
とも言えるかな。
③「空気が読めない」
これは結構社会に出たとき困ってる人多いよね。
小さい子がお葬式で遊び始めたりしちゃうのとか、子供だからというのはさておき空気を読む力が未熟だからだよね。
空気を読むって、その場のいろんな人の感情の動きと共通する感情を推測するんだよ……。
できるのが普通って言われるけど結構高度なことやってるよね。
④「"自分がされて嫌じゃなくても相手は嫌かもしれないからしない"ができない」
最初の例で "自分=相手" って言ったよね。
これもそうだね。
相手の気持ちを推測するのが苦手だから。
⑤余談と推測
④の補足みたいな感じです。
学校とかで「自分がされて嫌なことは相手にしません!」って怒られるでしょ。
心の理論が未熟な子にはちょっと不十分。
"自分=相手"ならそう説明したらわかるんじゃない?って思ったよね。
①みたいにさ、「自分が嫌がるなら相手も嫌がる」って思うはずだから通じるって。
私もそう思ったけど、多分無理なんだよな……。
難しいんだけど、多分ね、推測。
心の理論が身につく前って「相手にも感情が存在する」っていうのがわからないんじゃないかなと私は思ってる。
赤ちゃんは自分とお母さんの区別がわからないって話したよね。
つまり、ある程度大きくなるまでは「自分しか存在しない世界」で生きてるんだよ。
だんだん成長するにつれて、どうやらこの世界には自分以外の人間がいる。
そしてその人間には一人一人感情や思考があるらしい、というのを理解していくんだと思うんだよね。
子供の発達って奥深い……