LIFFアプリではなくLINEミニアプリを採用するメリット
はじめに
クラスメソッド株式会社でLINE事業の責任者をやっている安東です。今回はLIFFアプリではなくLINEミニアプリを採用するメリットについてご説明していきたいと思います。
LINEミニアプリは皆様がお使いのLINEアプリ上で動作するWebアプリですが、LIFFアプリという似たようなWebアプリもあります。どのような違いがあるのか質問いただくことが多々あるのですが、システム的な情報や網羅的な違いですと理解することが難しいので、ユーザーや企業へのメリットを中心にまとめてみました。
LINEミニアプリを採用するメリット
LINEミニアプリを採用することで、ユーザーや企業が受けられるメリットは大きく以下の2つです。
アプリ起動手段が多彩
無料で送れるメッセージ
それぞれ、どのようなメリットがあるのか解説していきます。なお、細かな違いは公式サイトに分かりやすくまとまっていますので、そちらをご参照ください。
アプリ起動手段が多彩
LINEミニアプリ、LIFFアプリは多彩な起動手段が設けられています。一部起動手段はLINEミニアプリのみ利用可能で、これがLINEミニアプリを利用する一つ目のメリットです。
QRコード
NFCタッチ
公式アカウントのリッチメニューやメッセージ
公式アカウントのプロフィール
Webサイト
トークルームへの共有
LINEマイカード
ホームタブ(LINEミニアプリのみ)
LINE内検索(LINEミニアプリのみ)
Siriからの起動(LINEミニアプリのみ)
中でもホームタブからの起動は、ユーザーがホームタブにショートカットを設置することで利用可能となっていることもあり、アプリの継続率向上に寄与します。
無料で送れるメッセージ
LINEミニアプリにはService Messageという無料で送れるメッセージがあります。LINEミニアプリのアクションをトリガーにして特定のテンプレートでメッセージを送ることが可能です。例えばPAL CLOSETさまのLINEミニアプリは購買履歴を電子レシートのような形式でプッシュしています。
通常、LINEアプリへのメッセージ送信はLINE公式アカウントへのプッシュメッセージとなり課金対象です。一方でService Messageは利用にいくつか条件がありますが無料でユーザーにアプローチ出来る手段になります。
Service MessageはLINEミニアプリでアクションを起こした後、1年以内に5回までメッセージを送信できるので、アプリの継続率や店舗へのリピート率を向上させることが可能です。詳しくは以下のページをご参照ください。
Service Messageの各種テンプレートについては下記サイトで具体的なフォーマットを見ることが出来ます。
LINEミニアプリは審査が必要
LINEミニアプリはリリース前にLINE株式会社による審査が行われます。
企業からすると開発期間が延びるためLINEミニアプリのデメリットにもなりますが、ユーザーからは、AppStoreのアプリのように「クオリティの高い安心安全なアプリ群」の一つとして認識されるので、メリットとして捉えることも出来ます。
おわりに
LIFFアプリではなくLINEミニアプリを採用するメリットについて解説してみました。不明点等ありましたら追記などしますのでご連絡いただけますと幸いです。
余談ですが、私も一部ケースではLIFFアプリをオススメしています。サービスのPoCでアプリを開発するケースです。PoC後、一度アプリを閉じることが分かっている場合は、審査や閉じる手続きなどの手間を省くためLIFFアプリで開発しています。