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今後の課題として

12月に入りましたね。
規模は本当に小さいですが2回目の撮影を終えまして、頭の中でぐるぐると反省点や今後のことなど思いをめぐらせています。

今思い浮かぶ課題としては、
◆リアルタイムのシーズンのお洋服を作っているわけですから、半年前1年前から次のシーズンの企画を始める企業と比べて、現物屋と呼ばれるその時その時の市場の流れに合わせて商品を作る流れに近いのを変えていきたい。
生地の手配などを考えると今は精一杯なのですが、気がつけば頭は癖が抜けずに次のシーズンのことを考えてしまいます。

◆今は全て1人で行っていますが、縫製は人に任せられるようになりたい。
それか、裁断だけでも頼める人が欲しい。
1着は自分で縫って、生地違いの2着目は人にお任せするとか。

◆時間の管理は自分次第ですので、寝る時間を忘れて作業を続けてしまったり、ご飯を食べなかったりしますが、後の反動が凄まじい。

◆お洋服が出来上がったらトルソーに着せてショップ用の写真を撮るのですが、それも着用写真にしたい。
が、モデルさんや場所など課題は多い。

◆専門店さんや雑貨屋さんのお洋服コーナーなど、1店舗で良いから委託で置いていただくところを開拓したい。

◆ドレスも作れるスペースが欲しい。

◆生地屋さんの開拓。

本当だったら、今私が考えるべきことはwebショップを開いたからには、どうやったらもっと販売に繋がるかということなのかもしれませんが、
そっちに頭がなかなか回りません。
そういえば、私が昔、尊敬してやまなかったデザイナーのクリスチャン・ラクロワ氏は、ブランドを設立して22年間1度も利益を出したことがなかったらしい。
そこまで赤字は続けたくないものですが!
それはそれは酷評を新聞などに書かれていましたが、クリスチャン・ラクロワ氏の世界観は充分に世界に伝わりました。
私はむちゃくちゃ憧れ、手紙を書いてフランスの本店まで持って行きました!笑
あの方はデザイナーとかクリエーターじゃなくて、芸術家だと私は思います。
私は今でも1番好きです!

また思い出しましたが、2、3年前に亡くなりました
永くシャネルのデザイナーをされていたカール・ラガーフェルド氏が昔、雑誌のインタビューで「お客のことを考えてデザインしたことは1度も無い」とおっしゃっていたのでした。
なんと横柄な!と嫌いな人物でした。
しかし世界中で人気が有ったような。
クセがキツ過ぎて、逆に良かったのかな。
そこはココ・シャネルと似たところがあったのかもしれません。
彼はオートクチュールやプレタポルテのコレクションのこと、つまり自分が持つシャネルの世界観を表現することで頭がいっぱいだったのかもしれません。
大物だからこそ許された発想と発言。

大物方と比べるのは大変烏滸がましいですが、私は自分の世界観に共感していただけるお客様の喜んで頂ける姿を思い浮かべながら、細々でも続けていければと思います。

とにかく、焦らず、惑わされず、芯を持ってお洋服作りをしたいと思っています。
頑張ります!


Andy's couture(アンディーズクチュール)
BASE店:https://andysblues.base.shop/
minne店:https://minne.com/@andys-blues








なんで今、Andy's coutureを始めたかという話に遡りますが、最初はショップにする発想じゃなくて、ただただ自分が思うお洋服を作りたいという思いが強くなっただけでした。
自分が着るための服を作りたいという感覚ではありません。
一生のうちに、自分が学んできた服飾の総仕上げをやりたいと思ったのです。
自分が本来持っている世界観を自分が見たいのです。
詩人ホラティウスの"カルペ・ディエム"を思い起こさせます。
いや、メメント・モリかもしれません。

家の事情で昨年会社を退職しましたが、年齢も年齢なのでこの先再就職は難しいと思ったことで、今まで漠然としてきた思いが鮮明となったのでした。

そしてショップにしたことで"共感”の喜びは、企業にいた頃より遥かに大きいとわかりました。