見出し画像

「文化の違い」に惑わされない関係を築く

私はコロナ禍の直前に国際結婚し、遠距離結婚生活のあとに離婚した。

彼と初めて意見が食い違った時、彼はこう言った——『文化の違いだから仕方ない』。その言葉に、私は戸惑いと無力感を覚えた。違いを認めて終わりにするのではなく、その先を話し合いたかったのに。

国際結婚をした時に、便利ではあるが、色んなことを有耶無耶にしてしまう言葉だと思ったのが『文化の違い』という言葉だった。

彼は少しでも意見が食い違うと、それ以上話をしようとせず、『文化の違いだから仕方ない』と話し合いを避ける傾向にあった。たしかに、違う国で育った者同士、文化の違いはある。けれど、同じ国に住んでいても、家庭環境や教育方針、価値観が異なるのは珍しいことではない。

違いそのものが問題ではない。とことん話し合えないこと、そして埋められない溝を解消できないことこそが、離別の原因になると私は考えるようになった。それは国際結婚だけでなく、どんな夫婦にも起こりうる『性格の不一致』という問題に通じるものだと思う。

もし次の出会いが待っているとしたら、『文化の違い』や『性格の不一致』と簡単に結論づける前に、とことん話し合える相手を見つけたい。そして、違いを受け入れながら共に乗り越える経験を楽しめる関係を築きたいと思う。

いいなと思ったら応援しよう!