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友人の一言に癒された心 日々の頑張りをわかってくれてありがとう
私は「シングルマザー」ではあるが、ありがたいことに実家で暮らし、一定の収入を得ている。友人の中には私がシングルマザーであることを知っている人もおり、「ご飯は自分で作っているのか」「○○ちゃんのお弁当はお母さん(祖母)が作っているのか」と尋ねられることがある。また、私がシングルマザーであることを知らない人からは、「実家に住んでいるなら、子育てはおじいちゃんおばあちゃんが手伝ってくれるのか」と聞かれることもある。
私は相手がどのような意図でその質問をしているのかをつい深読みしてしまう癖がある。そのため、そのような問いかけを受けると、「自分はまだ余裕があるように見えるのだろうか」「もっと幼稚園の行事の係などを頑張るべきなのだろうか」と考え、自分を追い詰めてしまうことが多い。
そんなある時、幼稚園で私がシングルマザーであることを唯一知っている友人から「あるでぃーぬはフルタイム勤務なのか。それとも時短勤務なのか」と尋ねられた。その際、私は「フルタイム勤務でコアタイムはないが、毎日7時間45分の勤務時間を確保しなければならない。送迎や育児の時間を差し引くと、幼稚園の登園前に少し仕事をし、会社に行く日は通勤時間分の仕事を娘が寝てからしているんだぁ。」と答えた。すると友人は「そんな風に時間を捻出しているんだね!」と返してくれた。
それまで私は、このような生活が当たり前だと思っていた。しかし、友人の言葉から「日々頑張っているんだね。」というニュアンスを感じ取り、胸と涙腺のあたりがじんわりと熱くなった。
その友人自身も働きながら2人の子供を育て、多くのことに挑戦している。そんな彼女が、忙しい日々の中で他者の頑張りを認め、慈しみ、労う姿を見て、私もそのような人間になりたいと思った。