僕らは違う時空線に生きている
うちらよく一緒にいれるよね。
昨晩妻とそんな会話をしていた。
夫はとにかく時間の流れが早い。
今、やっていることよりも先のことばっか考えていて、意識を置く場所が常に一個、いや数個先。
だから今に集中できておらず、忘れ物も多いし、ミスも多い。
電気の消し忘れでよく妻を不機嫌にさせる。
妻はとにかく時間の流れがゆったりだ。
焦ることが大嫌いなので、いつも余裕を持ったスケジュールを求める。
予定が決まっていないことに不安を抱く。
他人とのコミュニケーションではゆっくりすぎるので、相手をイライラさせないか、夫はすこし心配してしまう。
そう、ぼくらは違う時空線に生きている。でもなんだかんだうまくやっているよね、
って話で落ち着いた。
こんな話になったのも、仕事中に時間について考えるきっかけがあったからだった。
シフトを調整する際に、
「AさんとBさんを同じタスクにしないほうがいいんではないか」
という意見を聞いた。
理由を聞いてみると、チャキチャキのAさんとおっとりのBさんでは相性が悪いとのことだった。
なるほど、そんなことがあるのか。
生理的に人として合わない(感性・性格面)
というのはわかるが、
ペースが合わない(時空面)
という軸があったのか。
割り切って付き合いができる仕事の関係だと、時空面のペースさえ合っていれば、うまくやっていけるのかもしれない。
いくら感性・性格面で合わなくても、テンポが合うのでなんだかんだ仕事は進む。
逆に、プライベートでは、時空面が合わなくても、感性や性格が合っていればどうにかやっていけるのかも。
なんて仮説が立ったのだが、あながち間違いなさそうだ。
我が家では長年、たくさんの喧嘩をしてきた。
そのほとんどが時空面でのすれ違いだった気がする。
その時空面の違いも、
時には話し合いで受け入れ合ったり、時には諦めたり。
そんな絶え間ない努力を支えているのは、感性や性格における繋がりがあるからに他ならない。
今、目の前のこの人はどんな時空線にいるのだろうか?
そうやって少しでも理解し合うよう心がければ、人との衝突も減っていくのかもしれないな。