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個人ビジネスにおいて、ペルソナ設定って必要?
本日は、飲食店・美容院・写真家・美容関係など、個人ビジネスにおけるペルソナ設定の必要性について。
企業がサービス設計をする際にはペルソナ設定をするとよく聞きますね。
スープストックトーキョーのペルソナ・秋野つゆさんはとても有名なお話しです。
では、個人ビジネスにおいてもペルソナ設定は果たして必要なのでしょうか?
個人ビジネスにおいてこそペルソナの設定が重要である
結論から申し上げると、個人のビジネスこそペルソナ設定が必要と考えています。
私は普段、個人ビジネスをされている方の発信力向上を目的としたコンサルティングサービスを提供しています。
セッションの中で、クライアントさんとはことあるごとにペルソナを意識した会話が続くことがあります。
そこで感じてきたのは、個人のビジネスにおける細かいペルソナ設定の重要性。
その重要性を解説する前に、企業でペルソナ設定を活かした例を紹介しておきましょう。
スープストックトーキョーのペルソナ設定
かなり有名な話になりますが、スープストックトーキョーの例をご紹介します。
このような食べるスープをコンセプトにしたお店が出来上がった背景には、詳細なペルソナ設定・秋野つゆさんの存在があります。
都内在住の経済的に余裕のあるバリキャリ女性
自分の時間を大切にし、個性的、こだわりあり、装飾より機能派
フォアグラよりレバ焼き、プールではクロールから
という、細かい行動の設定までされています。
こういった秋野つゆさんだったら行きたくなるお店として、
「食べるスープ」がコンセプト
化学調味料、保存料に頼らない自然なおいしさを追求
豊富なメニュー、好きなスープとパンやご飯などの組み合わせを楽しめる
メニューは週替りで変更
インテリアは無駄が無く機能的
出店場所はオフィス街、駅チカの店舗
といったコンセプトと特徴を持った店作りを行い、
創業わずか10年で、売上高42億円、52店舗と急成長することができたのです。
スープストックトーキョーから学べること
ここで学べること。
秋野つゆさんの好みや行動を細かく想像することで、彼女の描く悩みや不安、不満不便は何か?ということをリアル感を持てたことではないでしょうか。
もし仮に、【都内30代独身女性】というターゲット像だけだと、様々なニーズを汲み取る必要があるため、八方美人の店作りになってしまいます。
秋野つゆさん一人に絞り込むことで、より深いニーズに答えられるお店が出来上がる。
その深さに共感したお客さんがファンとなり、リピーターとなる。
そして、他のお客さんへ紹介したりすることでお店が反映していく。
スープストックトーキョーの躍進の秘訣は、ペルソナ設定により顧客を絞ったこととも言えます。
では、一方で個人でのビジネスにおいてはどうなのでしょう?
個人ビジネスでペルソナ設定が必要なわけ
企業には出せない個人でのメリット。
それは、小回りが利くことだと思います。
企業はなるべく大きな市場が必要になります。
個別の案件を追っかけていたのでは、手間がかかるためです。
一方で、個人が狙えるのは少ないけれども、悩みの深いニッチな領域。
ニッチな悩みを抱えている方は、企業の提供するサービスでは解決が難しい。
そんな時に、自分の悩みに対してドンピシャなサービスがあれば、たとえ金額が高くとも、購入したい!と考えるのです。
そのニッチなサービスを考え出すために必要なこと。
それは、より詳細なペルソナ設定をして、深い悩みをあぶり出すことです。
ペルソナは提供価値の源泉をみつけるもの
ペルソナ設定は、自分のサービスによる提供価値(value)の源泉となります。
自分のサービスがどんな悩みを解決するためのものなのか?
より明確に、言語化し、体現するためにも、一度細かくペルソナ設定してみるといいかもしれません。
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