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子供の教育資金は人生の3大資金の一つと言うけど、幼稚園から高校までいったい幾らかかるの?

(出所)文部科学省「2023年度子供の学習費調査」(2024年12月25日)の公表データに基づき筆者作成

子供の教育資金は、住宅資金、老後資金と並んで、人生の3大資金と言われています。いったい幾らかかるのでしょうか。文部科学省が実施した「子供の学習費調査」の結果が公表されました。

授業料などの学校教育費と、学習塾代や習い事などの学校外活動費などを加えた学習費総額は、幼稚園(3年保育)から高校まで、全て公立に通った場合599万円、全て私立に通った場合1,978万円となりました。いずれも過去最高です。物価上昇の影響を受けて、制服代や図書の購入費など、通学や学習に必要なものの費用が増えたことが一因です。

あくまで平均的な数字ですが、子供一人に全て公立599万円~全て私立1,978万円となり、3倍以上の開きがあります。実際には、都市部を中心に、小学校は公立、中高は私立のケースも多いと思います。上記の図表には、公立・私立別に、幼稚園、小学校、中学校、高校(全日制)別に、学習費総額が記載されています。皆さんの子供たちの進路を考えて、平均的な学習費総額を計算してみてください。子供一人当たりの教育資金にどれぐらい準備しなければならないかがわかります。

因みに、私の息子は、私立幼稚園(3年保育)⇒公立小学校⇒私立中学校⇒私立高校と進学しましたので、これをモデルケースとして計算してみると、35万円×3年+34万円×6年+156万円×3年+103万円×3年=1,086万円となりました。うち授業料などの学校教育費は663万円、学習塾代などの学校外活動費は384万円です。

これに大学進学を考えている人は、大学進学時の費用がプラスされて、教育資金となります。文部科学省から公表されている最新の調査では、国立大学の場合、入学金と4年間の授業料を合わせて約244万円、私立大学の場合、入学金と4年間の授業料、施設整備費などを合わせて約519万円かかるとのことですので、幼稚園から大学までの教育資金が計算できますね。全て公立の場合843万円~全て私立の場合2,497万円になります。

子供がどのような進学先を選ぶかによって教育資金は変動します。ご家族で、進学ブランを立て、早いうちから、教育資金をどう賄うか、考えておくとよいでしょう。

なお、高校や大学の授業料の無償化などが、既に実施されたり、検討されたりしています。学資保険や教育ローンなどもあります。また、奨学金を得ている大学生も多くなっています。前もって教育資金づくりをしても目標額に届かないときには、様々な方法があるので、検討してみてください。


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