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TDL、USJのような人口集積地ではない地方に、建設・開業予定の自然をテーマにした「ジャングリア沖縄」に期待。

世界には様々なテーマパークがあります。アメリカのテーマエンターテイメント協会が発表した「世界のテーマパークの来園客数ランキング25」のうち2023年にトップテンに入ったテーマパークを挙げてみると、上の図表のようになります。

さすがにアメリカの強さを実感しますが、日本勢も負けてはいません。3位に大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)、4位に東京ディズニーランド、7位に東京ディズニーシ―(いずれもTDL)がランクインしています。

さて、将来こうした人気のテーマパークの仲間に入るかもしれない新たなテーマパークが、丁度夏休みに入った頃に、沖縄に開業します。その名は「ジャングリア沖縄」です。先日、開業日は、2025年7月25日、との発表がありました。現在、沖縄本島の北部地域に、でっかいテーマパークの建設が進行しています。

沖縄県では、北部地域の地域振興のため、政府の後押しもあって、テーマパーク開発計画が進められてきました。名護市と今帰仁村にまたがる面積60万k㎡のゴルフ場跡地に700億円を投じて開発が進めてられています。東京ディズニーランドを上回る面積になります。那覇空港から車で1時間半。那覇空港から「美ら海水族館」に向かう途中に位置していて、連動した集客を狙っています。

「ジャングリア沖縄」のホームページを検索してみると、「興奮と贅沢の旅が、はじまる」とワクワク感が感じられます。「感動と興奮を全身で体感」する自然をテーマにした22のアトラクションが企画されています。中には、ジェラシックパークのように、装甲車に乗って森林の中を駆け巡り、大型肉食恐竜から逃げるスリルを楽しめるアトラクションもあります。

気球に乗り込むアトラクションでは、高さ200mの上空から絶景を満喫でき、眼下のジャングルやサンゴ礁の海を見渡せます。バンジージャンプや巨大なブランコがあり、全長80mのつり橋を歩く体験もできます。森林を見ながらくつろげる大型露天風呂にも入浴できます。

周辺ホテルや飲食店への集客、雇用創出により、15年間で6.8兆円の経済効果を見込んでいます。開業初年度は6,582億円を想定し、開業後15年間の雇用創出は88万人を見込んでいます。中国や韓国、東南アジアなどから広く来訪を見込める立地を生かし、アジアの旺盛な観光需要の取り込みを狙っています。

これまでの日本のテーマパークでの成功例は、上の図表のように、東京や大阪といった人口の多い大都市圏、所謂、人口集積地に建設されたものでした。「ジャングリア沖縄」は違います。これまで過疎地として悩んでいた地方を活性化するものです。自然をテーマにしたテーマパークの成功モデルとなってほしいと応援します。


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