ミッドサマーレビュー
こんばんは、あんちゃんです。
本日は話題沸騰の狂気の映画
ミッドサマーを観てきました。
ネタバレガッツリのレビューを書きますので、これから観る方はお控えください。
グロいのやだーとか観ねーよっていう方だけ暇つぶし程度に読んでいただければと思います。
初っ端から不穏な空気に
恐らく構ってちゃん病の妹のお陰でパニック障害を患ってしまい、彼氏に依存し抗不安薬を服用する主人公ダニー(女)。
今回も「あたし死ぬわ〜」的なメールが妹から届くも、彼氏に宥められ無視する事に、、、
それでも気になって仕方ない主人公に、unknown(登録無し)の番号から1本の電話が、、、
なんと妹が両親巻き込んで排気ガス自殺
家族が全員死んでパニック障害に拍車がかかる主人公。
そんな中で彼氏の仲間内で論文の為に、仲間の1人のペレの故郷ホルガへ行く事に。
飛行機内、ホルガでパニック発動主人公。ヒーヒー泣きわめいて森の中疾走。早速迷惑をかける。
ホルガでの生活
ホルガでは人々が歌い、踊り、子供が駆け回り、生活を営むまるで楽園のような場所。
他の村人が連れてきたロンドンのカップルのサイモンとコニーとも仲良くなる一行。
村の昔話のような「恋のおまじないの絵」がとても目を引き、その奥に何やら怪しげなピラミッド。
そしてホルガでは夏至祭の時は毎晩が白夜のため夜9時でもくっそ明るい。
それでいて、村のしきたりにならい前夜祭的な物に出席することに。
一方ダニーの彼氏のクリスチャンは村の赤毛の女の子のマヤに惚れられてしまいます。
前夜祭が終わり、宿でこの村で72歳までの生涯のお話を聞く一行。72歳過ぎると、、というのがどうやら明日の儀式らしい。
最初の儀式
おじいさんとおばあさんと謎の飲み物を酌み交わし、案内されたのは崖。
ルーン文字が彫られた石に手を切って血をつけ、おばあさんそのまま崖からI can fly。
下の岩に顔面直撃で即死します。この時点でこの映画の狂気さが垣間見えてきます。
おじいさんも同じくI can fly。が、おじいさんチキったのか足が折れて死にきれませんでした。
村人から物凄いブーイングと共に大きなハンマーでおじいさんの頭をかち割り介錯。
もう帰りたいと思う主人公。サイモンとコニーももう帰ると怒りだし、それでも論文が書きたい仲間の黒人ジョシュとクリスチャン。
論文の為村の事を調べていくうちに神聖な本が出てきます。ここの本の絵が今後の物語に影響していきます。
夜中ジョシュは絶対写真撮るなと言われている、その村の儀式の流れの絵が書いてある本を盗撮して頭をかち割られ死亡しどこかへ連れ去られる。
クリスチャンはマヤに徐々に恋の呪いをかけられていく。
ジョシュがいなくなり、マークも村の女に誘惑され連れ去られます。
そんな中コニーがサイモンに置いてけぼりにされます。後で送ってあげると宥める村人。なんかおかしいぞ、、と感じ始めます。
ダニーのダンスバトル
ダニーは村でのダンスバトルに参加させられます。踊り続け、最後の一人になると村の女王になれるとか。
一方クリスチャンは村の偉い人にマヤとえちえちな事していいよと言われて困惑。
ダニーの踊りをみていると渡される謎のジュース。偏見は捨てたいのでとりあえず飲むクリスチャン。すると何だか変な気分になり始めます。
そして何故かダンスバトルで優勝し、女王になるダニー。
食事の際に葉が生い茂る木の椅子に座りますが、その木や冠の花が何だか生きているよう。
クリスチャンも視界がグワングワントリップ状態。
女王としての役割
女王となったダニーは新たな生命として、謎の肉と種を植えさせられます。
種を植えている間、クリスチャンは「恋のおまじない」と同じ展開に。
なんとここでマヤとえちえちな感じになります。
えちえちな事してる周りで素っ裸の村の女が歌う。えちえちのお手伝いするお節介素っ裸おばさん。
歌のせいで気がついたダニーはクリスチャンのえちえちを覗いてパニック障害発動。村の女達に慰められます。
フィニッシュで正気に戻るクリスチャン。フルチンで村を疾走。逃げてる最中に犬神家状態で土に埋まるジョシュ発見。駆け込んだ鶏小屋で背中を開かれ吊るされているサイモンの死体を見つけた所で、村人に謎の粉をかけられ気絶。
最後の儀式
クリスチャンが気がつくと、声が出ず、体も動かない状態に。
ダニーは花を纏って完全に村の女王状態。
最後の儀式は「9つの命を捧げて、邪悪の象徴?の熊さんを燃やす」ことらしい。
9つとは「村から4つ、外部から4つ+α」で9つ。
つまり、9人死ぬことで完成するこの儀式。やべー村すぎる。
外部からサイモン・ジョシュ・マーク・コニー、村から崖のおじいさん・おばあさん、そしてサイモンとコニーを連れてきた人ともう1人。
現在8名、あと1人は女王が決めるらしい。
ビンゴの機械みたいなので1人選ばれ、あと1人はもちろんクリスチャン。
どっちがいいと問われ、女王ダニーが選んだのは
選ばれたのはクリスチャンでした
綾鷹ばりに選ばれるクリスチャン。台所で内臓取り出した熊さんの皮を被せられ運ばれた先は、最初に出てきたピラミッド。
ここで6つの死体と村からの生きている2人、そしてクリスチャン。
全部の準備が整いいざ、バーニング!
周りから燃えていき、生きている村人は恐怖で叫んでしまう。クリスチャンももちろん動けないので燃えます。
狂気、喜び、悲しみで発狂する村人。燃えるピラミッドを見て、ダニーは1人ほくそ笑むのでした。
感想
映画を観終わった後、「とんでもねぇ映画だな、、」と。
まずそんなナチュラルに崖から飛んじゃうんだ、、って。
カルト的な感じなんだけど、その中にしっかりと北欧神話も盛り込まれつつ、神への感謝と廃れず続けられる狂気的崇拝行事と信仰、生命のサイクルの考えが映像美と混ざり合い、まさに「狂気」とはこの事や、、、という感じ。
村では全員が「家族」という考えがあるので、赤子は皆で育てるし、皆で生活を築くというスタンスなので、最後に村人が発狂しているのは、「家族」が死んで「悲しい」、「家族」が神へ捧げられて「嬉しい」、新たな生命の始まりというような思いの現れだったのではと。
とりあえず観た人も演者も誰も救われてない映画でしたね。
今後身寄りのないダニーが、「家族」として受け入れられて村で生活するのか、とか。
ルーン文字が非常に物語の鍵を握っているので、ルーン文字を勉強してから観た方がもっと楽しめる()だろうなと思いました。
ミッドサマー、花が綺麗な割に中身がドロッドロの狂乱の映画でした。
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