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指導記録6 サイドエスケープとカウンター 2025/1/15

今日も今日とて柔術は楽しい。


指導記録6回目。いつも参加してくださる方、ありがとうございます。

クラスに出てくださる方からサイドエスケープの希望があったのでそれを。

サイドエスケープ&カウンター

エスケープは2種。ブリッジ系と、インサイド取るやつ

カウンターは3つ

1.哲学・コンセプト

エスケープのコンセプト

①横を向く
両肩がマットについていると弱くなります。片方の肩がマットから浮く(=横を向く)と色々動けるので、まずはこれを目指します。

②足を入れる(=ガードに戻す)

→相手と自分の間に足が入ればリテンション成功です。そのためにエビしたり、手で内側とってフレーム作ったり、ブリッジでかばい手をつかせたりします。

上下入れ替える
→サイドから上下入れ替えてもポイントが入らないですが、危機を脱することができて優位性も入れ替わります。上下を入れ替えるサイドエスケープを使うなら、サイドから極めかマウントかバックを取れる技術をセットで覚えたいですね。返すだけだとノーポイントです。

カウンターのコンセプト

サイドからのカウンターのサブミッションは不利な状況からのアタックなので、極まりづらいです。「自分からサイド取らせて狙う」は基本的にはナシです。よっぽど自信があれば絶対ダメではないですが。

①相手のミスを狙う、油断を狙う
→相手が有利なので、普通はサブミッションは極まりませんが、油断していたり、ミスがあればそこを狙うことができます。

②カウンターをエサにしてエスケープ
→自分はこれを狙います。極論サイドの下からのサブミッションは入らなくていいです。相手がそれを警戒して下がってプレッシャーが弱まればスペースができるのでガードに戻せます。

2.テクニック

相手が自分の右側にいると想定。

文字だけだと分かりづらいですが、参加した人は復習用にどうぞ。

1 ブリッジ

ブリッジ(テッポウ返し)を狙います。柔道家やレスラー、MMA選手などフィジカルが強い人、バネある人が得意です。一回逆にラリアットして戻ってきたところを狙うのがコツです。あとかばい手をされたら脇を差せます。

①相手がのってきたところを左へ返すので、一回右に押します。そのままスペースができたら足入れて戻しますがだいたい戻ってきます。

②押してもどってきたところ(のってきたところ)をブリッジで左へ返します。足を自分の尻の近くに着くと高いブリッジになります。横ではなく斜め上を見るようにすると強いブリッジになります。

③ブリッジに対して相手が右手をマットについてきます(かばい手)。そうすると右脇が空くので左手で脇を差します。そのまま脇をくぐってサイドバック、座ってバタフライガードなどします。

2 手で内を取ってフレーム作って戻す

とにかく内を取ります。内を取れば抑え込みの威力は半減するので。このパームトゥパームのフレームが入るとかなり強いです。

①右手で上からマクラをはがして、顎を引きます。そしたら右手で内側と取ります。横を向いて左手で対角の左肩を押すような形で内(インサイド)を取ります。

②手の平と手の平を合わせる形を作ったら、左肘で右肩、左前腕でアゴ、左手と右手のクラッチで左肩を止めます。このとき左肩を浮かせて横を向いてクラッチした左手の甲に自分のオデコを当てておきます。この形になればかなり強いです。

③足入れて戻す。

3 バギーチョーク

手足の長い人やノーギで有効。しっかり首脇とられたところからでもカウンターで狙えるが、正直かなり難しい。

自分がサイドとったときにやられないために、こういうのがあると知っておくのが大事。

一応形は知ってますが、自分は膝と指が痛くなるのでほとんどできません。

4 横三角

相手の手が自分の股の間にあるときに狙える(もしくは手をコントロールして股の間へ入れる)。頭を押してエントリー。

下のままだと絞めはなかなか入らないので残った左手をキムラロック取る。もしくは右手で相手の左足を持って逆へ返してトップを取ってそこから横三角絞めやアームロックを狙う。

相手が股の間に手を置くミスをしてきたらこれのチャンス。

5 けさ固めの返し。

文字だと難しいですが。。。ダブルアンダー(相手の両手とも脇)のとき。左を向いて右手で自分の右腿を抱えて起き上がります。袈裟固めの形で上を取れるのでそのまま足を使ったV1アームロックを極めます。

珍しい動きなので、警戒してない相手に意外と入ります。

まとめ

サイドから上をとっても点数が入らないのと、下からのサブミッションは極めるのが難しいのは頭に入れておきましょう。自分はガードに戻すエサにすることが多いです。

基本的には押して足入れてガードに戻すのを目指します。でも、それだけだと防がれやすいのでブリッジやサブミッションと組み合わせて、最終的にサイドからエスケープする、というイメージです。

2025/1/15 アンディ

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