【技が決まらない理由】技の精度とタイミング(全文無料)
今日も今日とて柔術が楽しい。いろいろと重なって3日連続で練習を休みました。慢性的に痛かった指や腰が軽くなりました。休み大事。
今日は、「できない理由(技が決まらない理由)」の見つけ方、考え方についてまとめてみました。
練習の目的と、できない理由を探すワケ
練習の目的は「できないことをできるようにすること」です。そのために自分ができない理由(技が決まらない理由)を見つけることが必須です。それは教則動画には載っていません。自分で考えて見つけないといけません。技が決まらない理由を見つけること=次のスパーの課題探し。日々のスパーの質を上げて得られる経験値を増やすためには不可欠です。
ちなみにプライベートレッスンが有用なのは、できない理由を探す作業を一緒にやってくれるからです。
できない理由(技が決まらない理由)を考える時の注意点
できない理由を考える時に「フィジカルが足りないから」と考えるのは基本的にNGです。フィジカルは重要ですがここは話が別。
同様に「練習が足りないから」「相手が強いから」「自分が弱いから」みたいな大雑把な理由もNGです。成長につながりません。技が決まらない理由は細分化して技術的に考えましょう。先生や上の帯の人に相談するのもアリです。
※本当にフィジカルが足りていない場合もあります。しかしその場合も技のどの部分で力が足りていないのかを考えましょう。
技が決まらない主な理由2つ
これは橋本知之選手がセミナーで言っていたことで自分の中でとても大事にしています。
①技の精度が低い
そもそも技ができていないパターンです。基本的に打ち込みのできない技がスパーでかかることはないです(打ち込みだと適切なリアクションがとれなくてうまくできないことはある)
分かりやすい例は、ベリンボロなど複雑な動きの技です。しかし単純な動き(単純に見える動き)でも精度が低いことは多々あります。
あとはそのムーブに必要な能力が足りないパターンがあります。体格、柔軟性、筋力が足りないなど。ベリンボロしたいのにインバーテッドができない場合はまず柔軟性を確保する必要があります。
技が決まらない理由がこの「技の精度が低い」場合は打ち込みしましょう。スパーの中で打ち込みができるならスパーで試してもOKです。
②技を出すタイミングを間違っている
技自体ができていても、出すべきタイミングで出さないと技は決まりません。タイミングは、シチュエーション、姿勢、組手、重心、リアクションなど様々な条件があります。
発動条件を満たさないと技は発動しない
例えば、ゲーム内では必殺技を使おうと思っても条件を満たしてないと使えません。柔術の技も同じです。
よくあるのは相手が後ろ重心になって胸を張っているのにシザースイープを仕掛けて倒せないパターンです。②の条件が満たせていません。
もういっちょ例を
ベリンボロは手順が多いだけでなく、発動条件も多いです。
技が決まらない理由を見つける方法
①自分の頭で考えて何回もトライ&エラーを繰り返す
大事なことは自分の頭で考えること。
技が決まらない理由を細かく分析してスパーリングで再び試す、ダメだったらまたそれを繰り返す。自分の頭で技が決まらない理由を考えましょう。 これを繰り返すうちに柔術脳が発達して技が決まらない理由を見つけるのが上手になります。
②技のコンセプトを理解する
単純に技の手順をなぞるだけではなく、「なぜその動きをするのか」の意味を理解する。そうすれば応用が効きます。アジャストできます。
テクニッククラスをなんとなく聞くのではなく、先生の言葉をしっかりと聞きましょう。その中に技の大事なコンセプトが含まれています。
③体形的に技を覚える=関連する技も覚える
体系的に技を覚えることでその技術のコンセプトを理解しやすくなりますし、技の周辺の知識も身に付くので、技が決まらない理由を見つけやすくなります。
単発でyoutubeの動画を見るのも悪くないですが、パッケージとして技術が体系的にまとめられている教則動画の方がおすすめです。
④人に聞く
クラス後に先生や上帯の先輩に聞く。プライベートレッスンを活用する。などなど。かなり有効な手段です。でも自分なりに考えたうえで聞く方が成長につながります。
まとめ
結局いつもいうことは同じです。自分の頭で考えてコツコツやっていきましょう。この記事を読んで練習の質が上がったら嬉しいです。
2023/9/26 アンディ
追伸 良い練習とは
以前、「満足感がある練習よりも悶々としてる練習してた時の方が成長してた」という言葉を聞きました。当時はよくわからなかったのですが今はなんとなくわかります。
満足してしまう練習では「できない理由」を探すことができません。悶々とした練習ではできない理由を探していて、次のスパーの課題があるので成長につながるのだと思います。
楽しむのも大事ですが、いつも「今日もいい汗かけて気持ちいい!」だとなかなか強くならないのかもしれません。
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