「俺プロになるんで」がやめてしまう理由(動機はくだらないほどいい)(全文無料)
今日も今日とて柔術が楽しい。最近は練習終わりにソロムーブを毎回やっています。効果は分かりませんが信じてやるのが大事だと思ってます。
今日は、格闘技をやめてしまう理由について書きたいと思います。
半年続けば、続けられる?
「一般的なスポーツジムの場合、継続率は入会から半年で30%程度、1年となると10%程度しかないとされています。」グーグル検索したところ、このような回答が得られました。(格闘技道場の継続率はもう少し高いかもしれません)
「半年続けば、続けられる」と格闘技に限らず習い事などでよく言われていますが、道場でも半年を越えたらその後も続けている人が多い気がします。
今回はそのターニングポイントとなる半年までにやめてしまう理由と続けられる人の特徴などをまとめたいと思います。
格闘技をやめてしまう理由(高すぎる理想)
やめてしまう理由は一言でいうと「つまらないから、楽しくないから」。「つまらない、楽しくない」の原因は「思ってたのと違う(成果を感じない)」です。
そしてその「思ってたのと違う」の原因となるのは「思い描く理想の自分と現実の自分のギャップ」だと思います。
このギャップを感じやすい人=最初の理想が高すぎる人がやめてしまうのです。
例えばよく聞く「俺プロになるんで」という子や、最初から週6の飛ばしすぎな人、力を使わなくても勝てるという柔術幻想(?)を持って入ってくる人、You Tubeで格闘技の知識をため込んで脳内チャンピオンになっている人、意外なところでいうと格闘技経験者、そういった人は理想の自分が高すぎるので実際の自分の強さとのギャップを感じた時に挫折しやすくなるのではないでしょうか?
(※上記の人をディスるカンジになってしまいましたが、始める時は誰もが理想の自分を持って入ってきて鼻をへし折られるものなので、悪意はありません。。。)
プロになるつもりで入ったのに一回りも二回りも上のオッサンにボコされる、週6でやっているのにジムの人に全然勝てない、YouTubeのテクニックが実際のスパーでは全く使えない、柔道の経験あるし楽勝だろと思ったら全く通用しない。現実はなかなかつらいもんです。やめたくなることもあるでしょう。
続けられる人(①くだらない動機・②適切な目標・③強くなる・④楽しむ・⑤天才)
①くだらない動機の人の方が続く
上記のやめてしまう人の特徴(最初の理想が高すぎる人)の逆の人はやめにくいです。つまり「最初の理想が低い人=動機がくだらない人」です。よく聞く「最初からガチでやる人より趣味程度で始めた人の方が続く」の理由はここにあります。ダイエット目的やMMAを見てあこがれてなんとなく始める人の方が、白帯の壁(現実の自分の弱さ)にぶち当たった時にダメージ(ギャップ)が少ないのです。立派な動機で始めると現実と理想のギャップで挫折しやすいです。
大学の時に部活の先輩が言ってました。「精神修行とか自分を鍛えたいとかいうヤツは絶対やめる。モテたいとか痩せたいとかいうのが意外と続く。最初の動機は不純なほどいいんだよ。」
②適切な目標設定をする
白帯の壁にぶつかったとき、そんな簡単に強くならないことを実感させられたら、今の自分に合った目標設定をします。例えば「スパーリングを1日5回できるようにする」「下からの腕十字をきれいにできるようにする」「白帯の人からポイントとれるようにする」みたいなものです。
適切な目標設定と小さな成功体験を積み重ねることで格闘技が楽しくなります。
③強くなる
これも大事です。ギャップがありすぎるとやる気がなくなってしまいますが、ギャップを縮める=強くなる、なのでギャップを縮める努力も大切です。ただ、最初の半年ではそんな簡単には強くなりません。なので実際は②と③を両方やるような形になると思います。
④楽しむ
これが一番大切な気がします。語弊を恐れずいうと最初の半年は頑張ってもそんなに強くなりません。半年ではどれだけ頑張ってもプロに勝てるようにはならないでしょう。だからこそ楽しむことが大切なのです。
小さな目標達成を繰り返して成長を感じたり、柔術テクニックの面白さを感じたり、ジムで仲間との時間を楽しんだり、気持ちよく汗をかいた後にビールを味わったり、なんでもいいです。自分なりの楽しみを見つけられれば格闘技を続けられるでしょう。
⑤例外:最初から強い
続けられるタイプの特殊なタイプ。例外です。才能があると最初から強いです。こういった場合もギャップが少ないので挫折しにくいです。その先別の壁に当たるのかもしれませんが少なくとも最初の半年でやめることは少ないでしょう
まとめ (自分の弱さを認めて楽しむ)
長くなりましたがまとめると「自分の弱さを認めて、楽しむこと」が続けるためには大切です。初心者のうちはなかなかうまくいかないことがほとんどです。そんな自分の弱さに絶望してやめるのではなく、自分なりの楽しみ方を見つけて続けていけば強くなれるし、初心者のころとは違った格闘技の楽しさが味わえます。
とにかく楽しみましょう!!
2023/8/9 アンディ
追伸.格闘技以外の理由
考えられるものを挙げました。これらは正直どうしようもないですね。。。
・続けられる環境がなくなる
まず、こちら。引っ越し、出産、介護、失業、借金、ケガ、病気、家族の反対。続けられる環境がなくなってしまうパターンです。これは掘り下げません。格闘技というよりも人生の話になってしまうので。。。
・人間関係、コミュニティ
指導者と合わない、ジムに苦手な人がいる、ジムの雰囲気が合わないのでやめてしまう。続けるには、気にせず格闘技に集中するか、移籍するか、の二択しかありません。
・別の競技へ転向
まあ、しょうがないですね。
・そもそも合わない
人と組みあうのが無理、体を動かすことが好きじゃない、など。これもどうしようもありません。
・飽きた
子どものころやっていて燃え尽きた、何十年もやって楽しみを感じなくなった、など。またいつか再燃するといいなあ、と思います。
もし、良いと思ったら投げ銭をいただけたら嬉しいです。柔術の教則購入や遠征費用に使わせていただき、よりよい記事を書く材料にします。
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?