「何かになりたい願望」とクウォーターライフクライシスと柔術(全文無料)
今日も今日とて柔術が楽しい。ヘリコプタースイープを最近練習してます。尻もちつかせたけど相手の手前の膝を越えられずベリンボロに入れない時にスイープだけでもポイントを取るときに便利です。組み手と前に一回あおるのがポイントな気がします。
今日の投稿は、「何かになりたい願望」について。
1.誰もが持っている「何かになりたい願望」
左利きのエレンという漫画の名シーンの一つ。面白いのでオススメです。本当に、ガチで、マジで面白いです。ジャンプ+のアプリで無料で読めます。
これは、クリエイターを夢見る主人公の光一が自分に才能がないことを思い知らされた時のシーン。人はみんな「何かになりたい願望」があります。それは、↓
マズローの欲求5段階説でいうと上の3つ。ちなみに上の欲求に移行するために、今の段階の欲求が100%満たされる必要はないとしています。
衣食住が満たされていて飯食ってクソして寝るだけでは、人間生きていけないのです。みんな何かになりたいのです。
2.実際に何かになれるのか?
~中学生
多くの人は小学生、中学生くらいまでは大きな夢を持っています。宇宙飛行士、プロ野球選手、アイドル、などなど。そのうち99.999999%くらい叶いませんが、小さい頃は自分の可能性を信じています。
~高校生、大学生
高校生や大学生になったらさすがに大きな夢は叶わないと悟りますが、それでも、みんな「何かになれる」と自分を信じています。男女問わず若いだけでチヤホヤされるし、体力も気力もあって、世間知らずゆえに不安も少なくて、勢いでなんとかなってしまいます。周りの大人も許してくれたり応援してくれます。学生のうちはそれでいいのです。世界は自分を中心に回っていると信じてます。実際、若さは未来なので若い子は無敵で最強でいいのです。
~社会人3年
人によりますが、まだまだこの時点だと自分の可能性を信じられる人がけっこういます。社会人なりたては新鮮味があるし、初任給でまとまった金額を手に入れると無敵感があるし、新しい人間関係もできて「同期最高!」とSNS投稿。女性の場合はお金に余裕が出て交友関係が広がってモテたり遊んだり、体力とお金と無敵メンタルが噛み合っているので男女とも自分は何かになれると信じていられる人が多いです。
〜25歳〜アラサー(クウォーターライフクライシス)
いよいよここまでくると、自分が何かにならないんだと観念します。若いときに見向きもしなかったそこらへんの「何かになれなかった大人」に自分がなってしまったと気付きます。ごく稀に、0.0000001%くらいの人間はこれくらいになるとオリンピックレベルのアスリートになったり、何かの業界ですでに頭角を表しています。
99.9999999%の人間は遅かれ早かれ「自分は何者でもない」ことを自覚させられます。
毎日の仕事の繰り返し、数年働いたことで見えてくる自分のキャリアの見通し、劇的なドラマと特別なイベントもない日々、少しずつついていけなくなる世間の流行、その他いろんなところで自分の限界や器の大きさを自覚させられます。
25歳前後に訪れる人生の不安を「クォーターライフクライシス」と言います。結婚、出産、転職など人生の岐路となる選択が多く自分の人生の在り方について悩む人が多いようです。
自分は平凡だと気づいた後の人生
むしろ、ここからが人生本番です。若い時はマリオで言うとスター状態、無敵だったので誰でも勢いでやっていけます(こんなこと言うと若い子に怒られますが、世間全体から見たら10代は本当に無敵なのよ)
自分が何者でもない平凡な存在だと気づいてからが人生本番。若さのハシゴを外されてから、自分の芯のホンモノの姿が見えてきます。必死に足掻いて、もがいてなんとか生きていきましょう
それでも何かになりたい俺たち
宇宙飛行士にもプロ野球選手にもインフルエンサーになれなくても人生は続いていきます。それでも何かにならなきゃ生きていけない。ではどうするか。多くの人は自分の仕事で「何か」になろうとします。自分が必要とされる居場所を作ります。もしくは家族を作ります。世の中全体の「何か」にもなれなくても、家族ができれば家族の中ではかけがいのない存在です。「夫」や「父」「妻」「母」という「何か」になれます。
みんな小さい頃に思い描いた「何か」になれなくとも、足るを知る精神でそれぞれの持ち場で、主任とか父親とかの「何か」になっていきます。
まとめると、
ほとんどの人は小さい頃思い描いた「何か」にはなれないけど、自分なりに見つけた居場所で新たに「何か」になる。世間みんなが知ってるようなスターにはなれないけど、身近な誰かに必要とされる存在になっていく
という感じです。
まとめ 柔術をやろう!
ふざけてません。柔術というのは最高です。柔術自体の面白さで毎日が新鮮で楽しくなる。柔術を通していろんな人と繋がれる、道場に居場所ができる。成長を実感できる。成長が形(帯、大会)として見える。
黒帯になったり大会で優勝しなくとも、柔術をやることで人は「何かになりたい願望」を健康的に満たすことができるのです。
クウォーターライフクライシスの対処を検索すると、「自分自身を見直す」「健康的な生活をする」「趣味を持つ」「新たに何か始める」「趣味を持つ」「人間関係を見直す」などと出てきますが、全て柔術をやれば解決です!
みんな、柔術やろう!!!
2023/10/21 アンディ
追伸.平凡な自分を受け入れられない悲劇
何者でもない自分に気づいてからが人生本番スタートなのですが、いつまでもスタートを切れない人もいます。自分の平凡な現実と肥大化し続ける「何かになりたい願望」がミスマッチすると悲劇が起きます。
・宗教
→平凡な自分の現実を見つめなくとも、信じるものがあれば救われます。信者になれば「何かになりたい願望」が満たされます。素晴らしい宗教を広める使命を持たせてくれたり、コミュニティができたり、満たされます。
・ネットワークビジネス、マルチ商法、ネズミ講
→あなたは選ばれた特別な人だよ、という心の隙間に入ってきます。素晴らしい商品を広める使命のある自分は特別な存在なんだと「何かになりたい願望」を満たしてくれます。コミュニティの中で居場所もできます。
・陰謀論
→みんなは気づいてない、自分だけはこの世の仕組みに気付いてる特別な存在なんだと思わせてくれます。これも「何かになりたい願望」を満たしてくれます。
・SNS
→今の時代、だれでも簡単に発信できます。有名になりたい気持ち、承認欲求の肥大化などの「何かになりたい願望」が暴走するとえらいことになります。黒歴史作るくらいで済めばいいですが…迷惑系YouTuberになったり、SNS中毒でメンタルも生活もぶっ壊れてしまったり、友人を失ったりと言う悲劇が起きます。
・キャバクラ、ホスト、パパ活
→これも火遊びで済めばいいですが。自分を特別な存在であると思わせてくれる一番手軽な方法なのでハマる人も多いです。でもそれはファンタジーのようなものなので現実の自分は何者でもないままです。
・女性の悲劇
→ちょっと差別的な表現になりますが、、、ルッキズムは良くないですが、事実として若い女性はモテます。しかし誰しも必ず老います。年齢が上がって男性からの人気が落ちてきた時、まだ若い時の自分の感覚を捨て切れないとミスマッチが起きて辛いことになります。婚活アドバイザーの人のあるブログ「若い時の自分のモテる基準を捨て切れずに30,40代になっても高望みをする女性は結婚できない。若い時なら相手にしてもらえたハイスペックな男性は今はもう見向きもしない」
男性も同じ現象は起きますが、どうしても女性の方がルックスで評価される部分が多いのでこの悲劇が起きやすいようです。ちなみに男性の場合は中年のモテない人は若い頃もモテなかった人が多いそうです。ただ女性の場合は若い頃モテてても歳を取ったらモテないことがけっこうあるとのこと。
女性をバカにする意図は一切ありません。あくまで事実としてあるという話です。不快になったら申し訳ありません。
結論としては、今の現実の自分を見つめてできることをコツコツやって生きていきましょう、それかとりあえず柔術やろう!ということです。
もし、良いと思ったら投げ銭をいただけたら嬉しいです。柔術の教則購入や遠征費用に使わせていただき、よりよい記事を書く材料にします。
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