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言葉をあきらめない(全文無料)
リアルでもネットでも言葉が伝わらない悲しさと虚しさは誰もが経験しているでしょう。自分も人と話したり発信したり文章を書くのが好きですが、伝わらない虚しさを何度も経験しました。
シンガーソングライターの家入レオさんのこのインタビューが好きです。けっこう前の記事なんですが、今読んでも心に沁みます。
家入レオ、愛と憎しみの区別がつかなくなった「未完成」 | 【GINZA】東京発信の最新ファッション&カルチャー情報 (ginzamag.com)
言葉は人それぞれの経験や知識で解釈が異なるから、万能ではない。それでも彼女は言葉を諦めずに、話すことも文章や歌詞を綴ることも、むしろ人一倍好む。なぜ彼女は諦めないのか。
「言葉に救われたことがあるからだと思います。本当なら今編集部の皆さんと向き合っているように、相手の目を見て話したいし、どんな髪型で、どんな服装をしているかも知りたい。ただこの世のすべての人にそうすることは、物理的に不可能です。でも言葉なら、インターネットや紙面を通じて“飛ばせる”から。実際に会っていなくても、言葉で誰かの救いになれたり、逆に自分が救われたりもする。言葉によって人とのつながりの幅が一気に広がるからこそ、言葉を信じていたいと思うんです」
そもそもの話、人と人は別の生き物です。他人です。その人のすべてを理解することは不可能。「理解し合えないのが当たり前」です。
でも言葉を介すことでその人の一部分だけでも理解することができます。言葉によって人とつながれるのです。
△「言葉は語弊や誤解が生まれる、万能ではない」
〇「もともと自分と他人は別物、理解できないのが前提。でも言葉があれば数%はその人のことが分かるかもしれない」
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100%その人のことを理解するのは不可能です。でも言葉を使ったりその人たちと接することで、0%から100%へ近づくことは可能です。
他人を理解しようと思ったら一緒に生活をしてたくさん話して、その人と同じような経験をしなければいけません。もっと言うならばその人と全く同じ人生を歩むことでしか他人を完全に理解することはできません。
例えば大事な人を亡くした悲しみや立ち直れないくらいの挫折はどんなに言葉を尽くしても本人以外には分かりません。でも数パーセントは理解できるかもしれません。
何事も完成や完璧はなく、それにただ近づくだけです。現実はすべて未完成で完ぺきではないです。人もみんな未完成で不完全。言葉も同様です。
言葉は完璧に伝わらない、とあきらめるのではなく、少しでも相手とつながれるように伝えていきたいです。
言葉によって傷つくことも虚しさを感じることもあるかもしれませんが、言葉をあきらめず、人と話をして、言葉を発信していこうと思います。
イラストにすると分かりやすさは出るのですが、解釈の余地が狭まってやすっぽくなるなあ。
2024/6/20 アンディ
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