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指導記録5 リバースデラヒーバのパス 2024/12/25
今日も今日とて柔術は楽しい。
指導記録5回目。いつも参加してくださる方、ありがとうございます。
ちょっと長くなりました。。。でもクラスでは細かく説明しきれない部分まで言語化できて自分の頭の整理ができました。
リバースデラヒーバのパス
対リバデラの組手とパスを4つ
1.哲学・コンセプト
リバデラ=対ニーカット用のフック
トップがボトムの対角の膝を割ってくる動きを止めるのがリバデラフックです。
リバデラパスの哲学・コンセプト
①とにもかくにも「襟+裾(スソ)」の対リバデラの組手
(ニアサイドの襟と上の足の裾)
②「上の足」
「下の足(リバデラフック)」
「上半身」
の3つを順番に解除、制圧する
2.テクニック
相手の右足が自分の右足にリバデラフックをかける向きで想定。左足前の場合は逆。
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1 リバデラの基本
リバデラのパスの前にリバデラの基本の作り方を説明。基本のフックの作り方、組手、組足を説明。
右足:リバデラフック。膝を絞るのが大事。膝を上に向ける+小指側の足刀を相手の腰にフックする。
左足:相手の右腰に足裏当てる。二頭筋や肩に当てる場合もある
左手:相手の対角の左襟を持つ。このグリップは引く機能よりも止める機能をよく使う。左袖をとってリバデラスパイダーにすることもある
右手:相手の右足首(かかと)を持つ。相手の左袖を持つこともある(リバデラフックは足首グリップがなくても使える)
対ニーカット用のリバデラフック。相手がニーカットのプレッシャーをかけてきた動きに対してカウンターでキスオブザドラゴン(内回りベリンボロ)などのアタックを仕掛ける。
ニーカットのプレッシャーがないならリバデラを使う必要がない。プレッシャーがなければ右足は股の間から出してフルガードに戻したり、起き上がってシッティングにしたり、デラヒーバにしたほうが強いコントロールのガードになる。
2 対リバデラ組手
今日のクラスで一つだけ覚えるとしたらこの組手だけ覚えて帰ってほしいです。
よくある組手
右手:正面の襟をつかむ
左手:リバデラしている足をつかむ
対リバデラの組手
右手:上の足(左足)の裾つかむ
左手:近い側の右襟をつかむ
右手で正面の襟を使ってニーカットにいきたくなるが、上の足のフレームが入っていてリバデラフックが効いていると右手の襟グリップは機能しない。
右手は上の足を持つ。この足を持っておけばシッティングガードやデラヒーバに切り替えられない。
左手は襟を取る。この襟を持つことで相手がキスオブザドラゴンで潜ってくる動きを止められるし、足を越えたあとに距離を取って逃げられづらい。
3 パス① シンカットパス(スネの上を通るニーカット)
対リバデラの組手から通常の腿の上を切るニーカットではなく、スネの上を切る。
<ポイント>
シンカットは横に出るのでスペースができやすい
→襟で上半身が逃げるのを止める、足が入ってこないようにノースサウス方向まで一気にパスする、右手で足をパンチして足が入ってこないようにする
<三つのポイントの制し方>
上の足:裾グリップ
下の足(リバデラフック):伸ばして解除
上半身:襟グリップ
4 パス② ロングステップ(バックステップ)
対リバデラの組手から、後ろを向くような動きでマクラをとって足を抜く。ロングステップの動きをするとリバデラフックが解除される。リバデラの天敵。
<ポイント>
しっかりマクラをとる、顔(頭)を胸に密着する
相手がパンツグリップで足を抜けないようにしてきたら、左スネで相手の右手を踏む。(試合なら一気に腕にスネで着地する、練習ならマットに着地してグリップ切れなければゆっくり踏んで切る)
<三つのポイントの制し方>
上の足:裾グリップ
下の足(リバデラフック):膝を後ろに向けて解除
上半身:マクラを取る&頭で胸押さえる
5 パス③ サイドチェンジ
シンカットやロングステップで左に出たとき相手の手のフレームや膝のフレームが入ってきたら逆サイドへ飛ぶ
<ポイント>
相手がディフェンスで膝が横を向いていたらサイドチェンジのチャンス。いきなり右手でマットに足を押し付けようとしても難しい。
裾を持った右手で相手の上の足をマットにパンチして押し付ける。右手に体重を乗せたまま逆サイドへ飛ぶ。
<三つのポイントの制し方>
上の足&下の足:パンチグリップでマットに抑えつける
上半身:逆サイドへ飛んで手のフレーム無効化
6 パス④ コークスクリューから骨盤グリップ作ってクロスニー
対リバデラの組手の襟が取れないときに使う。
・ボトムがこちらの左袖を取ってきて襟が取れない→袖を取り返す。
・右手で相手の上の足をコークスクリューして外す→骨盤を抑えて内ももを制する
・袖&骨盤の組手で相手を制したら最後にクロスニーでリバデラフックを潰す。
<ポイント>
右手の肩を入れてコークスクリューパンチを相手の足の内側にかまして上の足を解除。骨盤グリップで相手の内側を制する
相手の両手を制しているので体重をかけたクロスニーだけでフックが外れる
<三つのポイントの制し方>
上の足:コークスクリュー&骨盤グリップ
下の足(リバデラフック):最後に体重をかけたクロスニーを
上半身:骨盤グリップ&袖グリップ
対リバデラの組手の襟が取れないときのパスとして紹介したが、対リバデラの組手からでも使える。このコークスクリューで上の足を解除して骨盤を抑える動きは強い。
まとめ
とりあえず、リバデラに入られたら、この襟&裾の対リバデラの組手を作りましょう。そうすればキスオブザドラゴンやシッティングからのアタックをとりあえずはディフェンスできます。
ディフェンスして相手のアタックを止めたら、今回紹介したパスのいずれかを使ってアタックを仕掛けます。
白帯の方はいきなり全部覚えるのは無理なので、最初は組手だけ作ってパス一個だけ覚えてスパーで使ってみましょう。それが止められたらディティールを煮詰めたり、別のパスに切り替えたりしていけば最終的にリバデラをパスできるようになると思います。
2024/12/26 アンディ
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