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練習の質を上げる方法。スパーを記憶せよ。スパーは情報収集(全文無料)

 今日も今日とて柔術は楽しい。今日はスパーリングの質について


1.いい練習とは?

1-1 技術的な収穫がある

 柔術におけるいい練習とは。これは一言では難しいですが「技術的な収穫がある」というのはいい練習の一つの目安としていいでしょう。

 スタミナ強化、フィジカル強化、メンタルの作りこみ、といった要素もありますが、優先順位としては技術の収穫が一番です。

 では、「技術的な収穫がある」というのは?

1-2 できなかったことができるようになる

 「技術的な収穫」とは「できなかったことができるようになる」です。これをもう少し細分化してみます。この下の「情報収集」の考え方は加古拓渡先生に教えてもらいました。

<技術的な収穫>
<できなかったことができるようになる>

①できていない部分が分かる(低)

→自分のできない事、苦手な部分、修正点が分かる、うまくいかない情報(データ、ストック、実験結果)の収集

できなかったことができるようになる(低→中)
→①や②の技をスパーで成功させる。うまくいったデータの収集

できることの精度が上がる(中→高)
→より細かいうまくいったデータの収集。細かいアップデート。レベルの高い相手に通用するデータ。

④全く知らない新しい技を知る(0→1)
→クラスで学ぶ新しい技など

✖できる技をできる相手に何回もやる
→すでに持っているデータをまた集めても精度は上がりづらい。同じ技をやっているように見えて実は細かいアップデートをしていることもあるので一概に同じ技ばかりやることがダメではない。

個人的には①がすごい大事だと思います。失敗は成功のもと。

 雑に言うと、できることをたくさんやっても成長につながりません。得意技で格下相手をボコボコにするスパー、何も考えずがむしゃらにやるスパーは技術的な成長は見込めません。一時的にフィジカル強化、メンタル強化のためにそういったスパーをすることもあるかもしれませんが、万年それをやるのはナンセンスだと思います。

 では、「できないことをできるようにする」ためには?

2.スパーを記憶せよ

 これも加古拓渡先生がいっていました。あとカルペディエムの岩﨑正寛先生も言っていました。

 スパーを記憶すること、スパーを思い出すこと、これがとても重要です。技術的な収穫を得るためにはスパーを記憶したり思い出せなければ収穫になりません。データ収集できません。

 「思いっきりスパーして気持ちよく汗をかいてすっきり!」もいいですが、終わった後に何も覚えていないスパーは技術的な収穫が少ないです。データも収集できません。

 スパーの合間、終わった後の帰り道、寝る前にスパーの内容を思い出して脳内でイメトレしてみましょう。これがとても大事。補助ツールとしてスパー動画を撮影したり、練習ノートや携帯のメモを活用してもいいと思います。

3.まとめ

 ついつい「練習を頑張る=追い込む」といった思考になりがちです。それも間違っていません。量は大事。でも質も大事

 質を上げるための手段として「スパーを記憶する、思い出す」ということをやってみたら成長につながるかもしれません。

 自分も全然できてないですが、意識してやるようにしています。参考になればうれしいです。

2024/4/30アンディ

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