見出し画像

柔術を「ユルく楽しむ」とは(全文無料)

今日も今日とて柔術は楽しい。今日はちょっと過激に。


最初に

自分は

・だれもがムンジアル(世界選手権)や全日本選手権で勝つことを目指すべき
・勝つためにやりたくないことも我慢してやるべき
・試合で勝つことがすべて
・最低、週〇回以上は練習に来い
・全部ガチスパやれ
・強度が低い練習は意味がない
・試合に出る人は試合に出ない人よりエライ

といった主張をしたいわけではありません。あしからず。

この手の記事を書くと必ず一定数「みんながみんな試合に勝つために柔術をやっているんじゃないんだ!押し付けるな!」みたいな意見が湧いてきます。

まともに日本語読めないやつは絡んでくるな。小学校の国語からやり直してこい

1.「ユルくやる=楽しい」「真剣にやる=キツイ、楽しくない」なのか

個人的に柔術を「ユルくやる」というのは嫌いです。その人がどういったニュアンスで言っているのか分からないですが、シンプルにまじめに真剣にやれよって話なんですよね。言葉のアヤなのかもしれませんが、個人的に「ユルく」という表現は適切ではないと思います。

「ユルく」ではなくて、「強度低め」「試合は意識しない」とかでいいと思うんですよね。

そもそもの話、競技志向と趣味勢を対立構造とするような考え方は違うと思います。

試合出る出ない問題 「競技志向vsエンジョイ趣味勢」なのか?(全文無料)|柔術哲学(アンディ) (note.com)

競技志向の選手も趣味勢の人も強さを目指して練習するのは同じです。対立するものではなく熱量の違い。

「自分は楽しみたいからガチではなく、ユルくやって楽しみます」というのは個人的にはあまり好きではありません。「ガチ勢よりも自分は楽しんでやっている」みたいなニュアンスが感じられるので。ガチだって楽しんでいます。むしろユルくやってる人より夢中になって楽しんでいるかもしれません。

まあ、楽しんでいるかどうかを他人と比べることがそもそも間違っているのですが。。。

2.なぜユルくやるのがダメなのか

2-1 真剣にやった方が楽しいから

最初にいったように「誰もが週6練習して筋トレやって試合に出て上達を目指せ!」などというつもりはありません。せっかくプライベートな時間に自分の意志でジムに練習に来ているのだからユルく(いい加減、真剣ではない)やるというのはもったいないと思うのです。

2-2 格闘技だから

柔術も格闘技なので、ユルくやったら危険なんですよ。自分だけでなく相手も。まじめに真剣にやらないとケガします。

2-3 相手がいるから

相手がいるので。一人でやるものだったらユルくやろうと自由ですが、相手がいるのに真剣にやらないと相手の練習になりません。失礼です。

2-4 続かない(ことが多い)から

「強くなれなくてもいいからユルく楽しみたい」という意見があるのは分かりますが、多くの場合強くなれない、上達を感じられないと楽しくないので続きません。これは事実です。

3.道場が許すかどうか

まあ、ここまで書いておいてなんですが。極論、会費を払ってルールを守ればどんなスタンスでやろうと自由です。スパーを不真面目にやっても、私語しながら笑いながらふざけてやっても、練習にならないような強度でやっていても自由です。それを道場の先生が許すかどうか。道場のカラー(道場のルール)がそれを許容するかどうか。

ユルくやるのが許される道場ならいくらユルくてもいいと思います。

みんなが真剣にうまくなろうとしている中でユルくやっていたら迷惑ですし、先生がそういうのを許さないこともあります。そこは道場に従いましょう。それでも「私はユルくやりたいんだ!」というのであれば移籍するか自分でサークルをやるのもいいでしょう。

4.まとめ

ユルくやると危険で相手に失礼です。まじめに真剣にやりましょう。その方が楽しいので。

誰もが黒帯になったり優勝したりできるわけではないですが、上達を目指して一生懸命に真剣にやることで感じられる楽しさがあります。

「自分のペースで楽しむ」と「ユルくやる」は違います。

「どうせやるなら、”自分のできる範囲で”真剣にやろう。
その方が楽しいから」

2024/7/11 アンディ

もし、良いと思ったら投げ銭をいただけたら嬉しいです。柔術の教則購入や遠征費用に使わせていただき、よりよい記事を書く材料にします。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?