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ハンガリーに住むまで①

皆さんこんにちは。2回目の投稿です。極力定期的に書いていきたいと思っています。自己紹介的な文章になるかと思いますが、良ければお付き合いください。

そもそもなぜ、ハンガリー?


私は2017年12月にアゼルバイジャン共和国の首都バクーに日本食品の輸入卸会社を設立しました。きっかけは当時付き合いのあった人から「現地でJapan Expoを開催するので手伝ってほしい」と言われ、実行委員の一人として参加した事。正直、それまでアゼルバイジャンって全く知らなかったのですが、実際に行ってみると「親日」であるという事、またマーケットはブルーオーシャンである事が決め手となって、このExpo参加時に進出を決めました。ところが実際に住んでみると多くの壁があって、毎日試練の連続でした。アゼルバイジャンでの出来事は別の機会にという事で。

パンデミックでアゼルバイジャンがロックダウンする2020年3月中旬まで現地に居住、一旦日本に帰国、2022年にロックダウン解除となったジョージアへ渡航&経由してアゼルバイジャンに向かっていました。ある日知人がハンガリーに赴任した旨Facebookで目にして、早速彼にコンタクトを取ってハンガリーに渡航しました。

ハンガリーに着いてから

ハンガリーに赴任した知人に首都ブダペストの主要観光地や日本食レストランや高級スーパーをアテンドしてもらう中で、「コーカサス地方とは全く違う」という事。流石EUだけあってインフラや公共交通機関がしっかりしています。まあ、外国特有の細かいlazyはさておき。
他の欧州国やコーカサスへのアクセスも楽である事、首都ブダペストの街並みが綺麗で音楽と美術の街だけあって興奮していたのを今でも覚えています
。アゼルバイジャンやジョージアに居るよりはだいぶストレスが軽減されるとも実感していました。

ハンガリーと日本との行き来

知人に紹介してもらった企業とのやり取りが増える中で、僕はハンガリーと日本を頻繁に行き来するようになります。知人のレクチャーを受けながら、日本の食品メーカーに東欧への輸出に関するテストマーケティングのプレゼンをしてハンガリーの日本食レストランをはじめ小売企業へ出向き日本商材の売り込みを頻繁に行っていました。スケジュールの合間には予定に無い小売企業やレストランへの飛び込み営業も。それを積み重ねているうちに販路への手ごたえを感じていました。

ハンガリーにはローカルのサプライヤーが少ない事、またポーランドやフランス・ドイツに比べて日本食の普及率が低い事が挙げられます。ハンガリーの高級スーパーにはフランスやドイツ・チェコのサプライヤーが取り扱っている日本食材が棚に並べられているものの、回転率が良くないせいかレジ横に割引マークが貼られ、棚からは外されているのを良く目にします。

結局、来店客へのプロモーションが不十分なのだと思います。使い方がわからないなら買わないですし…味噌や乾麺(ラーメンやうどん、そば)ならばまあ、それなりに知っている人はいますけど、あとは価格の問題かなと。

だしの使い方ってまだまだ分からない人達は多いです。
タコ焼きはともかく、納豆を食べる人はあまり居ません。アジア人ですら
アジア食材店。この近辺にはいくつか有ります
飛び込み営業にも関わらずオーナーらしき人が連絡先を教えてくれました



仕事でポーランドやチェコへ出張する機会があるのですが、個人的にはハンガリーと比べ物にならないほど、多くの日本食レストランや日本商品が出回っていて普及率は半端ないです。クオリティも遜色ないほど出来上がっており個人的には羨ましい限りです。逆にハンガリーでお薦めの日本食レストランはどこって聞かれると、すぐ言える位少ないのが現状です。

ハンガリー滞在中は安いホステル暮らし

現地に会社を作ろうと思って色々登記に関する情報を集めていたのですが、しばらくは安いホステルを探してそこを拠点にしていました。色んなホステルを利用しているうちに自分に合っている所が把握出来てきたので、2023年前半までハンガリー渡航の際は、そこを定宿として利用していました。

ハンガリーに足を踏み入れた頃は、パンデミック明けでPCR検査を受けなければ日本への帰国も出来なかった時だったので、1泊あたりの価格も1,500円前後と安かったのです。価格の割にはホステルとしては快適な場所だったのと、受付横のFOODスペースやフリースペースが使い放題な上、ピザが滅茶苦茶美味しいので、仕事が終わった後はいつもハンガリービールとピザを黙々と食べていました(笑)

この大きさで1,000円ほど、一人でも全部食べられます


あるきっかけで法人の設立へ

日本とハンガリーの行き来を続けている中で2023年、ブダペストで日本食レストランを経営されている日本人オーナーが、別の国のオーナーとの共同経営で設立した企業を諸事情により手放す事となり、登記を無償で譲り受ける事になりました。ハンガリーの場合、日本でいう有限会社の資本金は3,000,000ハンガリーフォリント(約1,300,000円)と定められています。また弁護士と会計士との契約も必須です。

また、銀行口座や会社登記等の名義変更が必要になるのですが、その日本人オーナーが契約されている弁護士さんも併せて紹介して下さり、弁護士さんのおかげで変更手続きもスムーズに終わり、また現地に仕事で滞在するのに必要な居住許可証とTAJカード(ハンガリー国民と同等の国民健康保険)の手続きもアドバイスに則って申請、許可が下りたのです。

この弁護士さんはとっても優しく、日本が大好きです。
どんな些細な私の要望や相談にも応えてくれるので頼りにしている弁護士なのです。そうこうしているうちに今度は、オフィス探しに奔走する事になりましたが、あるきっかけが後にご縁となり、如何に大切で有り難い存在になろうとは思いもせず…

今日のところはこれにて終わり

最後に

細部をかなり端折って書きましたが、一つ一つの出来事をしっかり記述すると、とても一つの記事に収まらないので、また別の記事にまとめたいと思います。需要があるか分かりませんけど(^^;

次回はハンガリーの日本食事情をご紹介できたらと思います。

いずれにしても、偶然が重なって、ハンガリーにやって来て、現地でも偶然が重なりあう。これって中々ある事ではないです。
2022年からもう3年、ここに住み、これからも住み続けようとしているので、「人間万事塞翁が馬/禍福は糾える縄の如し」人生まさにこれだなと。

読んでいただきありがとうございました!


ブダペスト中心部のチェーンブリッジ

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