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ゲーム感想記⑯ 進め!キノピオ隊長

本作はコースにあるスターを取ることによってクリアするステージクリア型のゲームである。『スーパーマリオ』とは違い、まずプレイヤーキャラであるキノピオ隊長はジャンプすることができない。また走ることもできないし、当然変身して火を放ったりすることもできない。基本的にゆっくりとした移動で、3Dのステージを探索してスターを集めていくことになる。

 元々このキノピオ隊長のゲームは、『スーパーマリオ3Dワールド』にてあったミニゲームだ。ミニゲームながら結構作り込まれていて面白いゲームだったが、こうして一本のゲームとして独立するに至ったわけである。

ステージによってはキノピコも操作できる

 軽快、手軽にマリオを操作して颯爽と進めていくものとは違い、こちらはゆっくりとゲームを進めていくことになる。敵もいるためアクション要素もなくはないが(敵は基本物を投げて倒す)、探索の方がメインな感じである。敵の攻撃をかわし、色々な仕掛けを解きながらスターへと目指すことになるのだ。なのでなので雰囲気的には『マリオ』だが、どちらかというと『ゼルダの伝説』シリーズの方が近いと言えるかもしれない。

 ただ本作ではボス戦もあり、そこではがっつりとボスキャラと戦うことになる。基本的にボスには攻略パターンがあり、キノピオ隊長は基本攻撃手段に限られているためそれに沿って倒すことになる。他のアクションゲーム以上にやはりパズル的な要素が強い。

 ゲームとしては突出したところはなく、どちらかというと地味な感じで、ボリュームも少なめ。ただシンプルであり、抑えるべき部分は抑え、そのシンプルさを突き詰めていっている感じで誰でもプレイできる。雰囲気もとても可愛らしく、取り立てたアクションはすることがなくてもその世界で操作するだけでも楽しいものだ。息抜きとしてのゲームとしてプレイする価値は大いにある。

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