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ゲームサントラ紹介#16 聖剣伝説 OST(GB・PSV)
ゲームボーイ版
『聖剣伝説』は初代では「ファイナルファンタジー外伝」として開発されたもので、ファイナルファンタジーシリーズの作風を取り入れた作品となっている。ただ決定的に違うのはアクションRPGとなっている点で、またファイナルファンタジーシリーズにはなかった「マナ」という概念が聖剣伝説シリーズの中核となる。 本作は作曲者はファイナルファンタジーシリーズとは異なるが、それに負けず劣らず個性ある曲が多い。また音源も携帯機のゲームボーイだが、迫力も劣らない。
曲として私がまず好きなのは「果てしなき戦場」だ。前半のフィールド曲として流れるものだが、どこか切なさが絶妙に込められた感じがとても好きだ。 そして「聖剣を求めて」も好きだ。こちらは後半のフィールド曲で、「果てしなく戦場」とは違い明るい感じの曲で、リズムのいいメロディーが流れる颯爽とした曲である。
「村」はファイナルファンタジーシリーズの優しい感じの曲を彷彿させるもので、とても穏やかなメロディーに癒される。逆に「街」(未使用曲)は明るくリズミカルで、まるで舞踏のような曲で癖になる。「王宮」は荘厳でゆったりとした感じである。
ボス戦の「戦闘1」は不気味さと迫力を兼ね備えた感じの曲。迫り来る脅威といった感じだろう。「戦闘2」と「最後の決戦」は今にも戦闘を表現した、非常に勢いよく、メロディーもいい名曲。そして「最後の決戦」の後に、壮大な「伝説よ永遠に」で締め括られる。
果てしなき戦場
街
PS Vita、スマートフォン版
二〇一六年に『聖剣伝説』は新たにリメイクされた。とはいえ、グラフィックや演出は大きく変わっているものの、それ以外は同じで基本的には原作を尊重したリメイクである。 音楽もアレンジされているが、原曲を尊重したもので大胆なアレンジはないし、新曲もない。
アレンジとして良質だと思うのはまずタイトル曲の「Rising Sun」。原曲の儚く神秘的な感じをとても上手く取り入れ、見事にアレンジとして昇華させたもの。とても心地いい気分になるに浸かることができる。また「村」もこれと並ぶ出来栄え。原曲の優しいメロディーを、重みのある楽音によって奏でられていて、その良さを存分に引き出している。
名曲だった二曲「果てしなき戦場」と「聖剣を求めて」も良質なアレンジである。どちらもオケのような楽音がメインに用いられていて、壮大な感じを受けるようになった。「聖剣を求めて」において時々入るギターもグッド。だがオケの楽音がどこか物足りず、アレンジとしては上の二つよりは劣る。
「ダンジョン3」もかなり良アレンジ。元々原曲から幻想的な雰囲気を持っていたが、ここのアレンジではそれを大いに活かしていて、際立って目立つところはないもののどこか聴いてしまうような味わいを持っている。
「戦闘2」や「最後の決戦」も結構壮大になっていい感じだが、個人的にはもう一パンチ欲しい。「伝説よ永遠に」はメロディーに用いられているピアノが印象的であり、壮大に締め括られる。
聖剣を求めて
ダンジョン3
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