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ゲーム感想記#63 スーパーマリオギャラクシー

マリオギャラクシーは2007年にWiiに発売されたゲームである。

 Galaxy(銀河)の名前の通りに、今度のマリオの舞台は宇宙である。ゲームボーイの「マリオランド2」等でも宇宙に出ることはあったが、本作は本格的に宇宙を回るゲームである。

 広い宇宙の中で様々な惑星があり、そこでマリオを操作して各々のコースの奥にあるスターを手に入れていくゲームである。そしてスターを集めつつ、プレイするコースをどんどん拡張していって本作を進めていく。また各惑星はスターが一個だけ(=一回だけクリア)というのではなく、また別の形でスターが用意されており、同じ惑星ながら違ったコースを進めていく。場合によっては同じ惑星なのに全然異なった様相を呈していることもある。完全クリアまでに必要なスターは120である。

惑星は各々個性豊かであり、とにかく様々な世界観があり、多様なアイディアがぎっしりと詰め込まれている。惑星そのものはもちろんのこと、クリアしていく仕掛け等も多彩であり、プレイしていて飽きさせない工夫が散りばめられている。マリオの操作もやはり楽しいものであり、すでに15年前のゲームながら古臭さは全く感じさせない。

 ただ難易度はやや高めである。マリオは基本万人向けの難易度だが、かなり高度なプレイが要求される部分も多々ある。惑星が舞台だから、上下逆さまになったりとかなりプレイヤーに3D感覚が要求されるし、落ちて死亡するケースが3Dマリオとしてはかなり多い。とはいっても前作「サンシャイン」はもっと難易度がむずい上、かなり歪な仕掛けもあったがそれよりは楽になっている。前作は難易度上昇曲線もかなり酷かったが、今作はプレイ進行に応じて難易度が上昇していく。

本作のキーパーソン、ロゼッタ。シリーズらしからぬ神秘的なキャラで人気が出た

 惑星をクリアしていく他、パープルコメットやシャドウコメットが発生して同じコースを制限が課せられた状態でクリアしていくこともある。パープルコインを全部集めろ(大体50枚はある)、シャドウマリオより早くクリアしろ、一回もミスるな、等々である。焼き直しという批判もあるが、個人的には面白かった。
 ただ個人的に無視できない点は、一旦完全クリアしたら(スター120個獲得)、今度は裏面という具合にマリオではなくルイージを操作することになる。ルイージ版になると、細かいところでは変更はあるが、基本的には内容は同じである。それこそ水増し感が否めない。つまり、このゲームはスターコンプリートを二回しなければ完全クリアにならない。ルイージ面でも完全クリアすれば(やはりスター120個)、真の最終ステージが出るが、基本死ぬ要素のないおまけステージである。それをクリアすればちょっとしたご褒美がもらえる

いずれにせよ、名作であることには変りはなく、マリオの凄さを見せつけた作品である。今ならNIntendo Switchだと「マリオ3Dコレクション」でHD化した版がプレイできるので、そちらをお勧めしたい。


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